今日も、クリエイティブなお話です。
痕跡に目を向けると、「自分だけのオアシス」が見つかりやすくなる、というお話をしてみましょう。
どうすれば「自分だけのオアシス」を見つけられるのか
昨日の話で、「栗拾いでも、有名なスポットよりも、誰も見ていない1本の木からの方が多く取れる」って触れましたよね。
今年の秋、私は栗拾いにハマっていたんですが、有名なポイントではあまり拾いませんでした。
というのも、「栗の木が群生している、競争率の高い有名な場所」よりも、「栗の木は1本だけでも、誰もいないマイナーな場所」の方が、有利になることも多いからで。
じゃあ、どうすればそういう「自分だけのオアシス」を見つけられるのか、ということです。
その一つに、「うまく痕跡を見つけること」があるかなと思います。
見つけやすい特徴に目を向ける
例えば栗の場合、栗の木って、ぱっと見では見つけにくいんですよ。
というのも、山の中にはいろんな木があるし、栗の木はさして特徴的な葉っぱでもないので、葉っぱを見ても「これが栗の木だ」とは見つけにくくて。
だから、群生スポットならまだしも、「山の中に、ひっそり1本だけある栗の木を見つけよう」としても、見つけるのはほぼ不可能なわけです。
でも、見つけやすい特徴はあるんですよね。
それが、栗のイガイガ(外側の殻)ですね。
栗の木のある場所には、ほぼ確実に、特徴的なイガイガ部分が落ちているわけです。
そして、それは比較的長期でその場に残ると。
なら、そこを見れば「ここに栗の木がある」と分かります。
物事には「痕跡」がある
他にも、例えばイカ釣りの場合、「堤防にイカの墨が残っている場所は、イカが釣れる場所だ」みたいな法則があります。
これも、イカスミは消えずに残りやすいので、そういう特徴を元に判断するわけですね。
それとか、猟師の場合、足跡とかフンから「鹿が近くにいる」、「イノシシがいる」と判断することもあるでしょう。
物事には、そういう「痕跡」があると。
なので、人のうわさとか、有名スポット、雑誌紹介、ネットのランキングとかを見るのではなくて、「痕跡」を見ることになります。
そうやって、独自の「マイナーだけど、いい場所」を見つけると。
疑問とか不思議を元に、推論をしてみる
こういうのは、ちょっとした疑問とか不思議がきっかけになることも多いでしょう。
例えば旅行に行った場合、多くの人が有名観光地に向かうのに、ちょっと身なりのいい老夫婦がいて、その2人だけは別の小さな路地に入ったとしましょうか。
なら、そういうのが「痕跡」になったりするんですよ。
「なぜあの人たちは、みんなが向かっている場所に行かないんだろう? どうしてあんなに堂々と、楽しそうに別の道に入るんだろう?」
そういう疑問とか不思議を元に、推論をしてみるわけです。
すると、地形とか雰囲気から、「あっちにも、何か小さな観光地とか、小さくてもいいお店があるのかもしれない」と推測できたりします。
そうやって、「マイナーだけど、いい場所」というものを発掘していくわけですね。
まとめ
そんな感じで、ランキングとか公式情報を頼りにするのではなくて、「痕跡」に目を向けるのもいいように思います。
「なぜこの場所だけ、ゴミが落ちているんだろう?」とか、「なぜこの記事だけ、地味に長期のアクセス数があるんだろう?」とか、いろいろあると思います。
すると、「人が集まる場所には、ゴミが落ちやすい」とか、「マイナーだけど、こういうネタが求められている」とか、法則が見つかることもあって。
なら、「そこに自販機を置いてみるのはどうだろう?」、「そういう本を書くと、継続的に売れるかも」とか、対応できるかもしれません。
よく、「ビジネスの嗅覚」とか、「お金の嗅覚」みたいな表現で、よく分からない感覚を説明することがありますよね。
その中の一つに、こういう「痕跡に目を向ける」という習慣があるように思います。
メジャーな情報誌とかランキングで判断するのではなく、こういう感覚を身につけると、「自分だけのオアシス」を見つけやすくなるかもしれません。
ということで今日は、痕跡に目を向けると、「自分だけのオアシス」が見つかりやすくなる、というお話でした。
今日はここまで~。