ここんとこお金を稼ぐことの話題にはまっているので、今日もそんなお話です。
「テーマを持って体験すると、ビジネスにしやすくなる」、というお話をしてみましょう。
自分の能力が劣っている場合、どうビジネスとして組み立てればよいのか
ここんとこずっとこのブログでは「大好きなことでお金を稼ぐには、どう考えればいいか」という内容について語ってますが、やっぱりそういうことを望む人は多いかなと思います。
で、ある程度の人は、「自分はこういうのが好き」と漠然と持っているかもしれません。
「漫画を描くのが好き」とか、「読んだ本について語るのがブログに書くのが好き」とか。
でも、そういう何らかの技能があったとしても、競合と比べても劣っていたり、優れた力を持たないことがほとんどかなと思います。
例えば漫画を描いているにしても、あんまり絵や物語が上手とは言えないかもしれません。
読んだ本について語るにしても、優れたレビューができるわけでもなく、面白いブログを書けるわけでもないかもしれません。
まぁそれは当然で、そういう技能を持っていて力があれば、それで売れますからね(笑
じゃあ、そこでどうすればいいのか、ということです。
そこで今日の主題である、「テーマを持って体験すると、ビジネスにしやすくなる」という考え方をご紹介してみましょう。
「フランスはとにっき」という事例
ちょっとした漫画をご紹介。(漫画そのものは見なくてかまいません)
フランスはとにっき-海外に住むって決めたら漫画家デビュー-(Pixivコミック)
内容はというと、「漫画家の作者が、1年間ほどフランスに住むことになっちゃった!」というコミックエッセイです。
これも昨日紹介した、身近なものをビジネスのネタにした、一つの例ですね。
「フランスに1年間滞在した」という身近な経験と、「漫画を描ける」という技能を掛け合わせるだけでも、そこそこ珍しい価値を作れるわけです。
でも残念なことに、漫画の本編は8ページ目ぐらいまではよかったのに、そこから強みや特徴を出すことができませんでした。
結局、さほど特徴のない、ありふれた旅行苦労話で終わってしまうんですが。
旅行の苦労話とか、そういう内容は、かなりのメジャー向けです。
それでは突破口は開けなくて、もっとニッチなアプローチが必要になります。
「テーマを持って体験する」ことで、より魅力を出すことができる
なら、もしここで「テーマを持って体験する」ということをしたらどうでしょう。
この「フランスはとにっき」の場合、主人公(作者)さんは漫画家という、世間では珍しい職種です。
なら、「漫画家なりの感性で楽しむフランス、パリ」というテーマを持ってみるとどうでしょう。
すると、「漫画家のような内向的でインドア派の人たちで、そもそも海外旅行なんか滅多にしないような人たちだけど、フランスに興味がある人たち」に、静かなパリの楽しみ方を教えることができます。
そして、自分なりの感性で体験した感動や驚きを、読み手(内向的でインドア派の人)が「私もパリに旅行してみたい!」と思うように魅力的に演出するわけです。
こういうテーマを持たせると、ただ単純にどこにでもありふれた旅行苦労話を描くよりも、個性が出て魅力的に見えるようになります。
だいたい、ファンは作者に対して「私もそうなりたい」とあこがれる存在ですからね。
苦労話だけでは、「こんな風にはなりたくない」で終わってしまって、ファンになることはありません。
なので、見せる魅力(テーマ)を中心に世界観で仕上げていくことで、ファンができる、ということです。
読んだ本をブログに書く場合でも同じで、「テーマを持って体験する」を考えてみるとどうでしょう。
例えば自分が「書斎を作って読むのが好き」という場合、「快適な書斎を作り、そこで豊かな読書ライフを味わう」というテーマを持たせられるかもしれません。
「サラリーマンで、通勤中に読んでいる」という個性を持つ場合、「通勤中でも快適に落ち着いて読む」というテーマを持たせられるかもしれません。
そこで「私なりの書斎の世界と、その工夫」とか、「通勤中の工夫」とか、そういう世界観を作り上げるわけです。
すると、ぐっと個性が出て、「知りたい!」と思いますよね。
リアルに片足を置くと、ビジネスにしやすい
で、こういう体験は、ビジネスにしやすいんですよ。
というのも、リアルに片足を置いていると、いろんな商品を作ることができるからですね。
例えば「フランスはとにっき」の場合、漫画では「こうすると、人づきあいが苦手なあなたでも、こんな風に安全にパリを楽しめますよ」と教えます。
すると、漫画だけでなく、その後ろにいろんな商品を作れます。
「最低限必要な日常会話」とか、「手続きはこうするといい」とか、「この場所がおすすめ、こう味わうのがおすすめ」、「困ったときはこうしよう」とか、まさに旅行で体験した様々な内容を売ることができます。
本で売ることもできるでしょうし、何らかのサービスとか、講演とか実演、便利グッズ販売ができるかもしれません。
そしてお客は、必ずメジャーの旅行ガイドよりも、その「フランスはとにっき」の作者さんが出した旅行ガイドを買います。
すなわち、メジャーの旅行ガイドよりも先に、ニッチな本を買ってもらえることになります。
それはなぜかというと、「漫画家のような内向的な人向けで、旅行慣れしていない人が見る旅行ガイド」なんてものは、世の中にきわめて少ないからですね。
そういうかゆいところに手が届くというか、同じような境遇にいる人が知りたい情報って、貴重ですからね。
だから、能力が低くても売れる
すなわち、ニッチだからこそ目立って、メジャーよりも先に買ってもらうことができるわけです。
ここでは、画力が低くても、感動できる物語を作れなくてもかまいません。
そんな「メジャーな漫画家の能力」は必要ないからですね。
必要なのは、「漫画家なりの感性で楽しむフランス、パリ」というテーマ(世界観)を圧倒的に仕上げることです。
すると、さほど漫画の実力がなくても、新人賞に全くかすらない程度でも、十分にお金を稼ぐことができると分かります。
書籍レビューのブログを書くにしても、例えば「書斎作りが好き」というテーマで言うなら、その後ろにいろんな商品が作れます。
本棚だとか、一緒に味わうコーヒーだとか、机やイス、しおり、照明、部屋の調度品、そういう商品群へと導くことができます。
アフィリエイトでもかまいませんし、実際に何か商品やサービス、ノウハウ本などを作って、売ることもできるかもしれません。
その「書斎作りと本」という世界観を、圧倒的に仕上げることですね。
すると、超人気ブロガーのような面白い文章を書けなくても、十分に魅力を作り、お金にすることができます。
まとめ
そんな風に、自分が体験したこと、体験しようとしていることにテーマを与えてみるといいでしょう。
自分の個性を考えた上で、「こういう人が、こういう体験をしたら」という風に、切り口を与えるわけですね。
すると、ただメジャーと同じように作品を作るよりも、ぐっと形がはっきりして、魅力的になります。
競争力を持てるので、メジャーよりも先に、お客さんに手にしてもらえるようになると。
こういう発想で考えてみるのも、いいかもしれません。
すると、自分の体験や技能が小さなものだったとしても、意外と通用すると分かるかと思います。
ということで、今日は「テーマを持って体験すると、ビジネスにしやすくなる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。