今日も人間心理のお話です。

境地開拓をする時、「高共感で自分軸がないタイプ」がサポート役としてついてきやすい、というお話です。

 

「境地開拓が好き」という性質

「境地開拓が好き」っていう人、いると思うんですよ。

言うなればそれは、「まだ誰もやっていないことを、自分が挑戦する」というのが好きな人ですね。

 

例えば「こういうのが世の中にあればなぁ」と思ったら、それを実際に作ってみたり。

「こういう世界観がいいな」と思ったら、実際にそういう作品を作ってみたり。

 

そういう人は好奇心や創造力が強いので、いまだに誰も評価していないものでも、脳内イメージに興奮して「作ってみたい」とできるタイプです。

そんな風に「脳内イメージを元に、新たな領域を開拓してゆくこと」を、「境地開拓」と呼ぶことにしましょう。

 

無条件で、喜んで手伝ってくれるタイプの人がいる

そういう風に新境地を開拓していると、不思議なことがあるんですよ。

それが、「無条件で、喜んで手伝ってくれるタイプの人がいる」ということですね。

 

もちろん全体から見るときわめて少数なんですが、境地開拓をしていると、なぜかふわーっとそういう人が来て、手伝ってくれるわけです。

特にそういう人は、差し入れを持ってきてくれやすいと。

で、話しているとやたらと尊敬してくれるし、目を輝かせて、なんだかとても「手伝いたい!」という空気が感じられるわけです。

なんと言うか、「使いやすそうだな」と感じさせる、SとMで言うと私たちのS心を刺激してくれる、そういう雰囲気を持っている人です(笑

 

喜んで手伝ってくれる性質

なので、私たちが「暇ならこれを手伝って」と言うと、喜んで手伝ってくれるんですよ。

販売の売り子でも、荷物運びでも、時間が余って暇なときの話し相手としてでも、制作の細々とした雑用でも、役割を与えると嬉々として支えてくれると。

そして、私たちが「こうしたいんだ」と夢を熱く語ると、熱心に聴いてくれたりして。

 

それもほぼ無報酬だし、たまにジュースをおごったりする程度なのに、それなりにハードな作業でも担ってくれるわけです。

それどころか、差し入れのように、むしろ自腹を切って支えてくれたりして。

 

で、まったく私たちの邪魔をすることもなく、邪魔にならないように配慮できるし、「次も何かあれば、手伝います!」と喜んで帰って行くと。

ある意味、とても使い勝手のいい執事かメイドを得た気分なんですが(笑

境地開拓をしていると、そういう「差し入れと共に、無条件で手伝ってくれる系の人」が出てきやすいように思います。

 

自分の利益にならなくても、喜べる性質

境地開拓が好きな私たちからすると、意味不明でしょ(笑

だって、自分の利益にもならないのに、自分の身を削ってでも差し入れや手伝いをして、それで嬉しそうなんですから。

 

別にその人はクリエイターでもないし、むしろ特定のスキルはないし、給料とか見栄が欲しくて来ているわけでもないわけです。

だいたい給料とか見栄が欲しい場合、私たちみたいなマイナーなところには来ませんからね(笑

だからずっと、「なんであんなに奉仕できて、しかも心地よさそうなんだろう」と思っていたんですが。

 

でも、ようやく最近、それが説明できるようになったような気がします。

それが、世の中には「境地開拓サポート役」と呼べるようなタイプがいる、ということですね。

 

高共感タイプの一部に、開拓サポート役がある

そういう「境地開拓サポート役」は、高共感で自分軸がないタイプでも、さらにその中の一部の人です。

私がよく使う性格分類がありますが、それの左上(高共感タイプ)の人ですね。

↑ これの左上側(高共感タイプ)です。

境地開拓をするのは、右側(境地開拓タイプ、HSPタイプ)です。

 

で、そういう高共感タイプの中でも、特に「境地開拓に魅力を感じて、手伝いたい」というサブタイプ(さらに細かいタイプ)がいると。

そして境地開拓をする人に付き従って、様々なサポート系の作業を手伝って、それで充実感を得るタイプです。

 

そして私の実感では、社会で生きられるタイプなのに、「結婚願望がさして強くない」ということがあります。

もちろん結婚してもうまくこなせるんですが、「結婚しても、しなくても、どちらでもいいよ」というタイプが多いように感じます。

 

境地開拓では効率的な仕組み

生命のメカニズムを考えると、これはだいぶ効率的な仕組みのように感じます。

というのも、境地開拓をする場合、やっぱり一人では苦しいことがあるじゃないですか。

境地開拓では「自分の得意なことに集中したい」と思うものですが、それ以外の煩雑な作業も多いものです。

例えば販売にしても、売り子とか荷物運び、細かな雑用なんて、面倒でしょうがないでしょ。

 

その場合、高共感タイプのような人がサポート役にいると、とても効率的に境地開拓ができると分かります。

高共感タイプは、自分軸がないけれども、配慮できて、素直に従ってくれるし、それなりにうまくこなせる、いわゆる「器用貧乏」な性質です。

なら、そういう人に雑務をサポートしてもらえると、私たちは自分の長所に集中できて、より効率的に境地開拓ができます。

 

だから境地開拓のサポートには、高共感タイプ(共感性があって、自分軸がない人)がぴったり合うと。

そういう組み合わせで、うまく境地開拓がされてきたんじゃないかと思います。

 

「私をここではないどこかに連れて行って」というタイプ

おそらくそういう人は、「誰か私を、ここではないどこかに連れて行って」という欲求が強いんじゃないかと思います。

今の「何もかもが決まっていて、自分が何もできない世界」にうんざりしています。

そして新たな世界に出たくて、誰かを助けたいけれども、自分軸がないので自力では出られません。

だから、「どんどんと自力で境地に出られるタイプ」に魅力を感じるし、そういう人に「ついて行きたい。その人を陰から支えつつ、その先にある、新たな世界に触れてみたい」と感じるんじゃないかと。

 

私はそれを、当初劣等感から来るものだと思っていたんですが、それは基本的な性質だと分かってきました。

というのも、特に劣等感やゆがみがない人でも、そういう「ここではないどこかに連れて行って」と感じているからですね。

 

そしてこれは、例えばビジュアルバンド系の熱烈なファンで、そういうタイプが多いように感じます。

ビジュアル系バンドって、やはり独自の世界観を持っていて、境地開拓性が強いものです。

そしてそういうファンは、熱心に「バンドメンバーが望む理想の人間」になろうとするわけです。

 

そういう人は、「バンドメンバーのようになりたい」でもなく、ジャニーズ系ファンのように「自分が好きなタイプを応援する」でもありません。

純粋に「境地開拓のサポートをしたい」という欲求が強いタイプですね。

言うなれば、「自分をその人の色で染めて欲しい」とか「いろんな色に染まりたい」という欲求を持つタイプです。

 

「境地開拓をサポートする」という性質

そして当然、境地は厳しい環境だし、社会のように便利で快適ではありません。

だから、そういうタイプは自ら厳しい環境を求めるし、厳しい環境が心地よいし、雑務でも担えることがあるのが嬉しいし、従順に従うことが心地よく感じると。

いろいろ器用にできるんですが、自分軸がないので、普通の社会では「器用貧乏」になります。

だけどそれは、「境地開拓をサポートする」という点では、たぐいまれなる才能になると分かります。

 

いやほんと、境地開拓をしている人からすると、とても従順でそれを喜んでくれるので、とてもS心を刺激されるんですよ(笑

例えば売り子でも仕事でも、「執事服を着てやって」、「メイド服を着て」と言っても、結構素直に着てくれるタイプです(笑

高共感タイプは原理を理解できないので、「必要だ!」と断言すると、少々強引な理屈でも信じますから(笑

ある意味、好きに着せ替え人形にできたり、自分好みのおもちゃにして遊べるタイプですね。

 

というよりも、そういうタイプの人は、「執事やメイド」というポジションにあこがれすら持っているようにも感じます。

これは私の予想ですが、コスプレ系が好きな人の一部には、そういう「ここではないどこかに連れて行って」という欲求が強いタイプもいるように感じます。

特にコスプレが好きなわけではないけれども、執事もしくはメイドというポジションにあこがれる、みたいなタイプですね。

そして、ドM系が多いと(笑

 

まとめ

そんな風に、境地開拓をしていると、「境地開拓サポート役」みたいな人がつきやすいようにも思います。

見分けるコツは、「差し入れを持ってきてくれること(配慮できる系)」、「なんとなく手伝ってくれそうな系」、「自分軸を持たない系」、「S心を刺激してくれる系」かなと(笑

結構器用に何でもこなせるんですが、「その器用さで、何か特定のことをしたいわけではない。それに、自分からは動けない」みたいな気質です。

 

そういう人には、新たな世界を見せて役割を与えるほど、喜んで手伝ってくれます。

まぁ、その動機が「ここではない、どこか新しい世界に連れて行って欲しい」ですからね。

私たちが新境地に出ることが、その人にも幸せになるタイプですね。

 

こういうタイプがいると分かると、うまくサポートしてくれる人を得られて、心地よく、効率よく進めるかもしれません。

 

ということで今日は、境地開拓をする時、「高共感で自分軸がないタイプ」がサポート役としてついてきやすい、というお話でした。

今日はここまで~。

 

(余談)大学時代の思い出話

こういうサポートタイプで、実際に私が大学時代、私のチームによく手伝いに来てくれていた高校生の男子がいたんですよ。

おそらく私の作品を手にしてくれて、感動してくれて、そこから手伝ってくれるようになったんだろうと思いますが。(あんまり詳しくは覚えてませんが)

 

で、その子は別の女性向けチーム(女性ばかりのチーム)も手伝っていたんですが、「そこでメイド服を着せられて、売り子をさせられました。恥ずかしかったけど、面白かったです」みたいに、照れながら嬉しそうに言うわけです。

これ、実話ですからね(笑

 

まぁその子は背が高かったんですが、男子でもかなり中性的な子だったので、「確かに似合いそうではあるな」とは思いましたが(笑

いわゆるおもちゃにされているけど、好かれているのが分かるし、それで幸せそうなんだと。

 

今思えば、そういうタイプの子が結構手伝ってくれたな、と思ったり。

いやぁ、私は「暇なら手伝って」とか、「暇ならイベント後に一緒に打ち上げでもどうです?」とかよく言う側だったんですよ。

なので当時から、そういう「喜んで手伝ってくれるタイプがいる」というのは実感でありました。

そしてそういう子も、境地開拓をしている人たちに囲まれて、彼らの理想実現を手伝えるほど、「自分にもできることがある」、「いろんな世界に触れてみたい」と生き生きとしていたように思います。

 

最近の私はオンラインばかりで、そういうこともなくなっているんですけどね。

いつかまた、リアルで展示とか販売をやってみたいなぁ、とも思っていたりします。

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