今日は、クリエイティブなお話です。
身近な「これ、何かに使えそう」に着目すると、自分らしいネタが見つかる、というお話です。
アクリル加工のディスプレイ、というアイデア
面白い商品を見つけたので、ご紹介。
毎回値札書くのが面倒なので、自分が欲しくて作ったアクリルフィギュアです。まだ現物は手許に届いてないんですけれども…よろしければ!https://t.co/TNDFNFJlq5 pic.twitter.com/3JlTPgWiYo
— 蜂鹿ナナは打ち上げ花火を劇場で観たい (@sgms7op) June 16, 2017
自分を便利にした工夫を売る、という発想
見ての通り、同人即売会で使うディスプレイなんですが、毎回値札とか案内を描くのが面倒なので、こんな風にアクリルで見栄えのいい表示を作っちゃったという。
なんかもう、こんな表示だけで「うわ、なんかハイセンスで格好いい!」と感じて、展示を見たくなりますよね。
以前にもあの布とかぱかっとラックとか紹介しましたが、これも身近な「こういうの欲しい」を実現して、それを商品化したものになります。
こんな風に、自分が好きな活動をしていて、そこで「こういうのがあればいいのにな」と感じるものって、だいたい実用性がありますからね。
自分が使うものだからこそこだわって、こだわるから工夫も生まれると。
そして工夫をして便利にすればするほど、価値も上がって、売れるようになる、ということです。
「これ、何かに使えそう」と感じるから、使えるようになる
で、面白いのが、この作者さんが「アクリル加工を利用すれば、作れる」という手段を持っていたことですよね。
まぁ同人のグッズ関連をやっている人なら知っているかもしれませんが、普通の人は「アクリル加工」なんて知らないものです。
実はこういうアクリル加工って、こういう印刷所で、1個単位で作ってもらえるんですよ。
しかも、例えば10個ほど作ってもらったら、1個あたり800円とか1000円とか、その程度でできてしまうという。
そして、上記のリンクを見ても分かりますが、こういうアクリルフィギュアって、元々はキャラクターを印刷して、立てて展示するものなんですよね。
それを、この作者さんは「あれ? これ、キャラクターだけでなく、ディスプレイにも使えるよな」と気づいたと。
これも、「立てて展示する」という本質を見ているから、「これ、応用できるよな」と思いつけたんじゃないかと思います。
こういう点でも、クリエイティブですよね。
「これ、何かに使えそう」と感じるから、使えるようになる
で、こういうことを思いつくには、コツがあるように思います。
そのコツというのが、「これ、面白い! 何かに使えそう!」と感動することじゃないかな、と思います。
まぁ今に始まったことではありませんが、最近の印刷所では、いろんなことができるんですよね。
これはウェブで見るよりも、紙のカタログで見る方が面白いんですが。
こういうのをニタニタしながら眺めるのとか、なんか面白そうでしょ(笑
同人仲間と一緒に見ておしゃべりしたりすると、さらに面白いだろうな、と思ったりもします。
そんな風に、こういうことを「へぇ」とスルーするか、「これ、面白い! 何かに使えそう!」と思うかで、変わるように思います。
「へぇ」と無関心にスルーすればそれまでですが、「これ、面白い! 何かに使えそう!」と感じれば、それが自分の中の「見えない資産」になるわけです。
こういうのが積み重なって、自分の環境や性質と結びついたとき、可能性が生まれるわけですね。
言い換えると、好奇心の違いで可能性が変わってくると。
自分に合ったスマホケース、というアイデア
他にも、次のようなアイデアもあるでしょう。
新しく自分用に作ったスマホケースご到着 pic.twitter.com/WVrMi22lnv
— Moa (@moa810) July 14, 2017
きっと作者さんはデザイナーさんで、スマホも使っていて、「色やフォントサイズの仕様がすぐに分かればいいのにな」とか思ったんでしょう。
そんなとき、「世の中にはこういうスマホケース印刷みたいなサービスがあって、1個2000円ぐらいから作ってくれる」と知っていれば、可能性はがらりと変わります。
普通では、「自分でスマホケースを作る」とか発想できないものです。
でも、こういうのを知っていて、「見えない資産」にしているだけで、可能性はぐっと広がるわけですね。
まとめ
今回は技術面に重みを置いて説明しましたが、この発想はどんなものでも適応できます。
ノウハウでも、人脈でも、制作技術でも、開発ツールでも、何でも同じです。
「これ、何かに使えそう」と思えれば、それが自分の中の「見えない資産」として積み上げられます。
普段の生活でも、小規模ショップとか即売会とか、フリーマーケットとか展示会とかで、そういう観点で見てみるのもいいでしょう。
だいたいそういう場所は、全部手作りで実現しています。
すると、「こういうのも個人で作れるんだ!」っていう驚きとか発見が、多くあるかと思います。
そういう「見えない資産」が積み上がっていればいるほど、いろんな工夫が見えてきます。
で、いろんな可能性が見えてくる、ということですね。
こういう風に考えると、自分らしいネタが思い浮かぶんじゃないかな、と思います。
ということで今日は、身近な「これ、何かに使えそう」に着目すると、自分らしいネタが見つかる、というお話でした。
今日はここまで~。