次回作の最終仕上げ中なので、今日は生き方の雑記です。
「世の中って結構、よく分からないよな」という感覚になれると、より自由に生きられそう、というお話です。
なぜ現状から出られないのか
私たちって、現状から出たいものじゃないですか。
でも、なかなか現状から出られないもので。
じゃあなぜ現状から出られないのかというと、そこには何かしらの「因果関係の誤認」があるからじゃないかと思います。
だって、もし「これが問題だから、これを対処すれば、現状から出られる」と正確に把握できていれば、簡単に現状から出られますからね。
何が原因で、何が問題なのかが正確に理解できていないから、現状から出られないわけです。
その場合、「世の中って結構、よく分からないよな」という感覚になれる方が、より現状から出て、自由になれそうにも感じたりもします。
ということで今日は、そういう「世の中って結構、よく分からないよな」と私が感じるようになった感覚を、つらつらと語ってみましょう。
金融業界での「因果関係の誤認」
金融業界を見ていると、「因果関係が逆だろう」とか、「因果関係がないものを、無理にこじつけているよな」って感じることが多いんですよ。
例えばニュースで「こういう事件があったから、株価が上昇した」とか、よく言いますよね。
でも、さらに後日、同じような事件があっても、株価は逆に下がることがあったり。
なら、その「こういう因果関係だ」というのは、本質をついたものではなかったと分かります。
それとか、最近よく感じるのが、「戦争が起きたから、金融市場がこう動いた」みたいな解説があるものです。
でも、私の中では、「経済や金融がこう動いたから、戦争が起きた」とする方が、より正確のように思えるわけです。
だって、経済がよければ未来に期待するので、戦争をする必要はありませんからね(笑
経済や金融が落ち目にさしかかったから、人々は戦争や争いを始めるわけです。
他にも、「ニワトリと卵の関係」という風に、因果が繰り返しになる関係もあります。
例えば投資と寄付は、ニワトリと卵の関係だと言えます。
投資は「よりよいニワトリを育てることで、よりよい卵を産んでもらう」で、寄付は「弱い卵をうまく育てることで、よりよいニワトリを育てる」と言えます。
だから、「投資がいいのか、寄付がいいのか」なんて議論は無駄で、自分が得意な方で貢献すればいいと分かります。
「世の中って結構、よく分からないよな」という実感
こういう因果関係を理解できるようになってくると、「世の中って結構、よく分からないよな」という実感が出てきます。
それは、何が根源の原因なのか、どれを対処すればいいのか、はっきりとは言えなくなるからですね。
例えば誰かに技術を教えようとしても、「早く成功してもらう方がいい」と思って詳しく教えても、「どんどん失敗させる方がいい」という逆の発想もあるわけです。
もし私たちが相手に成功方法を教えても、相手が自力で成功できなければ、私たちに依存するだけになるかもしれません。
逆に、相手が失敗をうまく乗り越えられるようになれば、細かく教えなくても、相手は自力で成功できるようになるかもしれません。
すると、「教える」、「成功させる」という行動一つ見ても、それがいい影響を生むのか、悪い影響を生むのか、分かりませんよね。
因果関係を考え直してみよう
そういう風に、因果関係を考え直してみよう、ということです。
すると、意外と因果関係に対する誤認に気づけるようにも感じます。
例えば私たちからすると、「周囲を批判してばかりの人たち」を見ると、「なんか嫌だなぁ」って感じますよね。
でも、彼らは「環境が変わっても、自分を変えられない」という、きわめて脆弱(ぜいじゃく)な性質を持っているわけです。
ある意味、私たちは「環境が変わっても、自分を変化させて適応しやすい」という強みを持っているから、「嫌だなぁ」と感じてしまうと。
すると、「相手がダメだから嫌だと感じている」という因果関係というよりも、「自分が優れている点を持つから、相手をダメだと感じている」という因果関係もありうると分かります。
他にも、「私はこう生きなきゃ」と思っていることも多いじゃないですか。
でも、「こう生きなきゃ」という道が間違っていて、「こう生きちゃいけない」という道が正解だった、ということもあるわけで。
すると、「こう生きなきゃ、現実がこうなる」という因果関係は現実ではなく、「思い込みが、こう生きなきゃという現実を生んでいる」という因果関係がより合うかもしれません。
なら、思い込みを排除できて、別の行動をできるかもしれません。
まとめ
そういう風に、「世の中って結構、よく分からないよな」という感覚で生きられると、より現状から出やすくなって、自由に生きられそうに感じます。
いや、もちろん因果関係を正確に把握するのは、大切なことなんですよ。
そうすることで、より効果的に根本問題に対処できますからね。
ただ、因果関係は考えれば考えるほど、「よく分からないよな」ぐらいでもいいように感じたりもします。
まぁこれもある意味、ニワトリと卵の関係なのかもしれません。
「世の中の仕組みを知ってゆくと、分からない領域が出てくるので、そうやって世の中を理解してゆく」という因果関係です。
すると、「理解しようとして分からないのなら、分からない感覚で生きてみると、分かるようになる」とできて、うまくいくかもしれません。
ということで今日は、「世の中って結構、よく分からないよな」という感覚になれると、より自由に生きられそう、という雑記でした。
今日はここまで~。