今日はタイトル通りな、ビジネスのお話です。

メジャーは「売れる」ことが目的、ニッチは「売れ続ける」ことが目的、というお話です。

 

メジャーとニッチの違いとは?

ふと、「メジャーとニッチ(マイナー)の違いって何だろう?」って考えたんですよ。

「大手流通会社に乗せている」とか、「大手広告代理店と契約している」とか、切り口はいろいろあるとは思うんですが。

そこで私なりの答えを出すとすると、メジャーとニッチの違いというのは、「売れることが目的」か、「売れ続けることが目的」か、じゃないかなと思います。

 

メジャーは「売れる」ことが目的です。

実際に、作品クオリティがそれほどでもないのに、よく大々的に売り出したりしますよね。

俳優さんや声優さんのキャスティングでも、さほどうまくなくても話題性がある人を起用したりとか。

ドラマやアニメでも、次回を衝撃的に見せるだけ見せて期待させておいて、最後はぐちゃぐちゃでまとまらずに終わったりする作品もあるものです。

すなわち、クオリティよりも、売れることを重視している、ということですね。

 

私は、これはこれでいいと思うんですよ。

というのも、メジャーは「いいものを売る」という考え方ではなくて、「売れるものを売る」という考え方だからですね。

だから、いいものだったとしても、メジャーでは取り扱わないことは山のようにあります。

むしろ、どんなにいいものだったとしても、売れないものは扱わない、という場所です。

 

新人賞というのはそのさえたる例で、あれはクオリティが高いものを選ぶ場ではないんですよ。

あれは、「売れる可能性が高い」というものを選ぶ場なんですよね。

もちろんクオリティが高い方が売れる率は高くなるんですが、「売れる」と「クオリティが高い」の間には多少のズレがありますよ、ということです。

 

だから、メジャーで売れることを考える人の場合、真剣に「売れるには何が必要か」ということを考えることが大切かなと思います。

それは、「自分が何をしたいか」よりも、「売れるものを提供する」ことを優先することになります。

これは「自分らしさを捨てる」ことを意味するのではなくて、「自分らしさを持つことが売れることにつながるのであれば、自分らしさを持つ」、「もし自分らしさを出すと売れなくなるなら、自分らしさは出さない」、ということです。

これをしっかりと割り切れる人が、メジャーで続けられるんじゃないかなと思います。

 

ニッチは「売れ続ける」が目的

一方で、ニッチ(マイナー)というのは、「売れ続ける」ことを目的とします

「続ける」という部分が大切なわけですね。

だから、ニッチを目指す人ほど、「一時的にどかーんと売れる」ことを嫌います。

細くとも長く続けられることを目指す、ということです。

 

というのも、どかーんと売り上げが上がると、その後にどかーんと売り上げが落ちるんですよ。

たとえばレストランでどかーんとブームが来て売れてしまったとしましょうか。

すると行列ができてしまって、今までの固定客が入れなくなって、去って行くんですよ。

で、ブームが去ったら、行列を作っていた人もいなくなるので、結果としてお客は誰もいなくなると。

 

そして、ブームが来たらまねをされて、一気に競合が増えるものです。

また、お客も高頻度でそれを味わっていると、次第に飽きてくるものです。

それによって、一時的に売れたとしても、その後でお客がどんどん減っていくことになります。

京都にある高級料亭の「一見さんお断り」システムとか、まさにこれを回避するための仕組みなんですよね。

 

だから、「一つのことを、安定して寿命を長く」を求めるほど、ニッチを目指すようになります。

で、ニッチなもので売れ続けるには、自分なりのオリジナリティと、確かなクオリティが必要なわけです。

オリジナリティがあって、クオリティが確保されているから、他のお客を紹介してもらったり、リピーターが次も買ってくれるんですから。

そして、「一気に売れない」ことで、競合の参入を減らして、独自のポジションを確保すると。

 

なので、「自分はこれをしたい」とか、「独特なことをしたい」、「安定して、長く続けたい」、「一生続けたい」みたいな個性を持ち、安定志向な人ほど、ニッチが向いているかと思います。

というのも、オリジナリティとクオリティを作り出すためにも、「自分が本当にやりたいこと」をすることが重要になるからですね。

そして、それを堅実に積み重ねてゆくことができる人が、ニッチに向いているかと思います。

 

 

まとめ

そんな風に、メジャーとニッチでは、目的が違うように思います。

メジャーは「売れる」ことが目的で、ニッチは「売れ続ける」ことが目的だということですね。

 

これからの時代、このメジャー的アプローチと、ニッチ的アプローチのどちらかでないと、生き残れなくなるかと思います。

中途半端な立ち位置にいる人ほど、売れなくなって、すぐに落ちていくことになるでしょう。

実際に、両者は全くアプローチが違いますからね。

「広く売れるもの」を極めるか、「自分が作りたい狭いもの」を極めるか、という正反対のものですから。

 

どっちのアプローチを取るのか、ちゃんと決めることが大切だということですね。

まあ、私はニッチな方向でがっつり動いていますし、このブログを見ている人のほとんどは、ニッチを攻める方が向いているんじゃないかと思います。

 

そんな感じで、今日はメジャーとニッチの違いについてお話ししてみました。

今日はここまで~。

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