今日は、クリエイティブなお話をしてみましょう。

「ファンを作るために、自分の世界観に引き込もう」、というお話です。

 

「ファンを作りたいのに、なかなかできない」という問題

「ファンを作りたいのに、なかなかできない」みたいなことって、ありますよね。

なかなか人が来ないし、来たとしてもすぐに出て行ったり、だから安定した収益も上げられなかったり。

 

でもファンがいれば、継続的に来てくれますし、買ってくれたり、応援してくれたり、新しいお客を連れてきてくれたりと、もう嬉しいことだらけなんですよ。

じゃあどうすれば、ファンを作れるのか、ということですよね。

 

ワクワクが止まらない、ディズニー映画のロゴ

そこで面白い動画を見つけたので、ご紹介してみましょう。

 

見ての通り、ディズニー映画のロゴの表示部分です。

3つ目の「魔法にかけられて」当たりから少しずつ感じられるでしょうが、「あ、これからディズニーの物語が始まる」という瞬間が味わえます。

そんな映画を見る場面をイメージすると分かりますが、なんかこういうロゴが出る場所って、「これから始まるぞ!」っていう独特の雰囲気があるじゃないですか。

その作品を楽しみにしていた場合を考えると、もう「ワクワクが止まらない!」って状態ですよね(笑

特に、ロゴを出しつつも、最初のシーンに合う音楽とか入っていたりなんかすると、もう期待感最高潮!みたいな感じが再体験できるものです。

 

そんな風に、こういうロゴが出る瞬間って、「今回はどんなストーリーになるんだろう! 楽しみすぎる!」という、一つの絶頂期ですよね。

で、実際に物語が始まったら、後はその映画の世界に没頭するので、ある種の「没我」みたいな状態に入ります。

 

ファンは「ディズニーの世界観」を楽しんでいる

このロゴの部分は、ディズニー作品という「世界観への門」だと言えます。

それはディズニーランドの入場口と一緒で、ロゴが出ているところまでは、観客は現実世界にいるんですよ。

でも、このロゴを通り過ぎた場所からは、全てが別世界なんですよね。

 

で、お客はその世界観に触れて、感動とか冒険とか、主人公の悩みとか逆境を体験してゆきます。

そしてエンディングロールの後で、再びディズニーのロゴが出ることで、「ああ、面白かった」と現実に戻ってくるわけです。

そういう風に、門から入って、門から出る、という流れになると。

 

ファンは何を楽しんでいるのかというと、そういう「現実とは切り離された、ディズニー独特の世界観」なんですよね。

完全に門で区切られた、異世界だとも言えるでしょう。

ファンはその世界観(=ディズニーが提案している生き方)を味わいたくて、映画という異世界に飛び込むと。

 

「自分が提供している世界観」を、客観的に見てみよう

これは、私たちのお客が、私たちの作品に触れるときも、同じように感じます。

私たちは何かしらの世界観(=生き方)を提供しているわけで、お客は「私もそういう世界に入って、味わいたい」と思っているわけです。

 

なら、そういう「自分が提供している世界観」を、ちょっと客観的に見てみましょうよ、ということです。

私たちがディズニー映画のロゴを見るときに、すごい期待感のイメージが浮かぶじゃないですか。

それは、いろんなキーワードとか、イメージの断片で表現できるかもしれません。

ファンタジックな世界とか、冒険とか感動とか、主人公の悩みとか、幸せの形だとか、厳しい自然や環境、暖かい人たち、冷たい人たち、全力の戦い、そしてハッピーエンド、みたいな。

それと同じように、私たちのお客が、私たちの世界観に何をイメージするか、ということです。

 

私たちが提供しているものというのは、ある種の世界観です。

それは、最初のロゴから最後のロゴまで、現実世界とは一切隔離された、完全なる独自の世界です。

そしてその世界を、私たちは自由に作り上げることができます。

なら、そういう「現実世界と完全に隔離された空間」を、私たちはどういう世界に仕上げるか、ということですよね。

 

それを客観的に見て、完成度を高めましょうよ、ということです。

すると、「この空間は、こういう体験ができる」と分かって、それに合う人は確実にファンになります。

 

現実世界と大差ないから、面白くなくなる

逆を言うと、なぜファンができないのかというと、その空間が現実世界とさして大差がないからなんですよ(笑

せっかくの異世界なのに、入ってみると、なんか全部現実と同じようなことで、違いが分からないと。

 

別に大きく変えなくてもいいので、何か一つでも「現実世界とは明快に違うもの」が欲しいわけです。

その「現実世界とは明快に違うもの」を、「テーマ」と呼びます。

それは、「私ならこうする」という、偏りのある提案になるでしょう。

そういう「現実とは何が違うのか」を、分かりやすく提案しましょうよ、ということです。

 

私たちでも、例えば大好きな作家がいたとして、「早く中身を味わいたい!」と感じて、発売日にその本を買いますよね。

で、家に帰ってきて、お茶とお菓子も準備して、万全の体制で最初の表紙をめくる瞬間とか、もう期待の最高潮になるものです。

なら同じように、私たちのファンも、私たちの作品に対して、そういう何らかのイメージや期待を持っているんですよ。

その「期待の最高潮」で、ファンは私たちの作品に対して、何を見ているのかを感じてみるといいでしょう。

それが、私たちにとってのテーマになります。

 

「自分自身の世界観」は気づきにくい

これは他者の世界観を見たら分かるんですが、なかなか「自分自身の世界観」は気づきにくいものなんですよね。

というのも、自分の中には、いろんな矛盾する好みとか、趣味趣向があるからです。

言い換えると、「自分」って、いろんな切り口によって、いろんな見え方ができるものです。

でもそれだと、他の人には分かりにくいんですよね。

 

なら、「ファンにどういう側面から見せるのか」という切り口を統一するわけです。

すると、お客は世界観を理解しやすくなって、楽しめるようになります。

そしてファンになってゆくわけですね。

 

まとめ

そういう風に、「ファンを自分の世界観に引き込む」という発想で考えると、ファンを作れるようになるんじゃないかと思います。

その世界では、現実とは明快に違う、「自分ならこうする」という要素があるものです。

その切り口で統一して、クオリティを高めていくわけですね。

 

例えばこのブログでも、ファンの人ほど、記事のタイトルを見ただけで「今日の記事が更新されてる!」と、ワクワクできると思うんですよ。

それはディズニー映画のロゴと同じで、その瞬間に、いろんなイメージを持っているんじゃないかと思います。

「新たな気づき」とか、「目からウロコ」とか、「自由な生き方」とか、「未来への希望」とか、いろいろキーワードやイメージが浮かぶかもしれません。

 

一方で私自身は、自分に対していろんな矛盾とか持っているものです。

でも、それを全部出してしまうと、現実と同じになりますからね。

だから、側面を統一させて見せることで、分かりやすくしているわけです。

それが世界観になって、ディズニーのように「新しい感覚」を感じられるようになると。

 

そういう風に考えると、方向性(どういう側面を見せるか)が見えて、何をすればファンができるのかが分かるでしょう。

すると、世界観が仕上がってきて、ファンも着実に増えていくかと思います。

 

ということで、今日は「ファンを作るために、自分の世界観に引き込もう」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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