今日は、生き方のお話です。
「ないものを得ないとできない」と考えるか、「あるものでなんとかする」と考えるか、というお話です。
「レシピ」に頼らない生き方
ちょっとしたいい記事があったので、ご紹介。
「レシピ本」に頼るとフードロスが出てしまう訳(東洋経済Online)
記事の内容は、著者さんが「自分が今まで食材を多く無駄にしていたのは、レシピに頼っていたからだ」と気づいたお話です。
面白い記事なので、興味ある方は読んでみるのもいいでしょう。
この中で、とてもいい言葉があったので、引用でご紹介。
「ないものを買わなければ料理ができない」と考えるのか、「あるものでなんとかするのが料理」と考えるのか。
これ、とてもいい発想ですよね。
そしてこれは料理だけでなく、生き方にも通じるように感じます。
どんな組み合わせでも、だいたい料理名がついている
私は料理が好きなんですが、最近はいろんな海外のレシピ動画を見て、今まで作ったことのないような料理もいろいろ試してます。
それで気がついたんですが、どんな組み合わせだろうと、だいたいの料理には名前がついているものなんですよね。
例えばイタリア料理を見ると、とある料理からトマトを抜いても、チーズを抜いても、レモンやビネガーを足しても、ニンニクやハーブを追加しても、だいたい名前がついていると。
なら、「レシピを知っていなきゃ、レシピ通りにしなきゃ、おいしいものは作れない」なんてことはなくなります。
最低限の基本と原理さえ分かれば、後はレシピを知らなくてもおいしい味は作れるんですよね。
つまり、「レシピや料理名を知らなくても、手元にある素材でおいしいものを作れば、たいていはその料理には名前がついている」ということです。
すると、「レシピや料理名を多く知っていること」には、特に意味はなくなります。
まぁ、店で注文する場合には、便利でしょうけどね。
だけど、むしろ「レシピを多く学ばなきゃ」とするほど、「私にはあれが足りない、これも足りない」と可能性を狭めると分かります。
足りない才能を、無理に得る必要はない
なら、私たちの生き方でも同じで、「私にはこういう才能が足りないから」と、無理に興味もないことを得る必要はないと分かります。
料理と同じで、持っているものとか、有り余るほどあるもので、うまくやりくりするのも一つの手かと思います。
もちろん、最初ほど何も持っていないし、レベルも低いものです。
でも、そのために「好奇心」とか「興味」、「豊かに生きたいという思い」みたいなものがあるわけで。
他にも、「こんな現状は嫌だ」という思いだとか、「現状を出たい。状況を変えたい」という願いもあると。
そういう、「一見では役に立たないもの」とか、「価値があるとは思えないもの」も、実は「何かを得るための原動力」になったりするんですよね。
まとめ
なので、「あるものでなんとかする」と考えて、それに集中できると、だいぶ変わるように感じます。
その「あるもの」とは、「現状での苦しみ」とか「現状から出たいという、現状否定のネガティブな思い」みたいな、マイナスに見えるし、汎用(はんよう)的ではないものかもしれません。
でも、それも一つの可能性です。
そして個性のある人ほど、「膨大に余っているもの」があるものです。
そういう「膨大に余っているもの」を元に、ヒントやきっかけをたぐり寄せたり、別の「育つ種」を手に入れたり、新たな可能性を見つけたりするわけです。
すると、「無い物ねだりをするのではなく、今持っているものから豊かさ作りを始めよう」と、新たな戦略を組み立てられるかもしれません。
ということで今日は、「ないものを得ないとできない」と考えるか、「あるものでなんとかする」と考えるか、というお話でした。
今日はここまで~。