今日は精神的なお話です。
「ダメ人間」って、「朝9時～夕方5時で働くのが人間の究極形態」と信じている人の定義なんですよね、というお話です。
ダメ人間って、どういう人？
少し前の記事で、「ダメ人間みたいな生き方でもいいですよね」と触れたんですよ。
で、そこでふと、「ダメ人間って、どういう人間なんだろう？」って思ったんですよ。
これ、考えてみると、「ダメ人間の定義」ってあやふやですよね。
例えば、「世界各地、すべての文化、思想、人種、年齢、性別、職業で、なおかつすべての状況や時代で共通する『ダメ人間』はいるのか？」と思うと、なかなか答えは見えなくて。
実際に、例えば「人を殺す」みたいなものでも、戦争や紛争をしている国や地域なんて山ほどあるものです。
で、そういう場所では「敵を殺す」なんて行動は、大歓迎なわけです。
逆に、「敵を殺さない前線兵士」なんてものは、無用の長物で。
すると、「ダメ人間って、何なの？」って思ってしまうんですよ。
「ダメ人間」に対する哲学
それに、本当に遺伝子的にダメなら、44億年者生命の歴史、500万年という人間の歴史で、淘汰されていると考えるのが自然です。
私たちは遺伝子的には、「ほとんどが有機的に機能する生命（＝ダメではない構造を持つ生命）」だと言えます。
その中で、様々なバリエーションを作ることで、より進化しようとしたり、新たな環境に適応しようとしているわけです。
なら、「ダメ人間って、いったい何なんだろう？」って考えちゃうじゃないですか。
いやまぁ、こういうのを好きで考えちゃうのは、私だけかもしれませんが（笑
そこで今日は、私なりの「ダメ人間」の定義を考えてみようかと思います。
少数派は、すべてダメ人間になりうる
で、結論から言うと、「多数派が機能する社会で、少数派の人は、基本的にすべてダメ人間になりうる」と言えるでしょう。
まぁ私たちの身近な例で言うと、「ダメ人間」って、「朝9時～夕方5時で働くのが人間の究極形態」と信じている人の定義なんですよね、ということです。
だいたい世の中では、多数派が正義になりやすいんですよ。
それは当然で、社会を作る生命の場合、多数派に合わせる方が効率的ですからね。
なら、例えば「人間は、朝9時～夕方5時で働くのが当然だ」というのが多数派な社会にとっては、おそらくそれ以外は「ダメ人間だ」となるように思います。
それは、ただ単純に、「多数派ではないから」という理由です。
あくせく働かなかったり、不労所得を得ていたり、ビジネスシステムを一度作って所有していたり、印税や権利収益、配当を得る人は、全部「ダメ人間」になりえます。
少数派には、少数派の生き方がある
だから、少数派には、少数派の生き方があるように思います。
面白かったのが、とあるところで若くして何億という資産を作っている人がいたんですよ。
でも、その人は自分を「私はニートです。社会不適合者です。旅ばっかりしてるんですよ」と自己紹介して笑っていたと。
実際に配当で生きている場合、仕事もしておらずに、学校にも通っていないんですから。
だけどその人は、「いやぁ、ダメ人間ですよね」と笑って、その上で自分の好きな道を突っ走っているわけです。
すなわち、「ダメ人間」＝「多数派の生き方ではない。少数派の生き方だ」と知っている人だろうと思います。
「社会」と「自分の立ち位置」の違いを理解しよう
私はこういう、「社会」と「自分の立ち位置」の違いを理解している人が好きだったりします。
それは、「社会はそれでいいよ。で、私は少数派なので、私は私なりに生きさせてもらいますよ」と許せているからですね。
だから、そういう人は多数派に「こうすべきだ」とは言わないし、「まねしない方がいいですよ」とも言えると。
で、本当に「そういう生き方をしたい」と望む人にのみ、自分のノウハウとかコツを教えるわけです。
例えば私が好きな経営者は、会社でしっかりとビジネスシステムを作って、後は社員に任せて、1年のうちに10ヶ月ぐらい旅行に行ってます。
それで、ちゃんと機能するんですよ。
で、旅行がてら、お得意先にあいさつすると、相手は「あの社長さんが、こんな場所まで来てくれた」と感激して、さらに注文が来ると。
これも、多数派の生き方ではない、いわゆるダメ人間と言えますよね。
それに、私自身も、ダメ人間なところは山ほどありますからね。
そして、大手を振ってマイナーな生き方をしていたりします。
「多数派の信教」の外でも、生きる道はある
多数派は、「多数派の信教」みたいなものを持っているように思います。
例えば、「仕事は苦しいものだ。人生は頑張り、我慢するものだ。朝9時～夕方5時で働くものだ。給料は会社からもらうものだ。みんなと歩調を合わせるものだ」とか。
他にも、「見栄や世間体が重要だ。雇われて、奴隷のように従うことが重要だ。競争することが重要だ。創意工夫は無駄だ。リスクは一切取ってはならない。一人だけ飛び抜けてはならない」とか思ってるかもしれません。
そして、「それが人間の究極形態だ」と信じているように感じます。
それはそれでいいんですが、別にその信教を信じなくてもいいかなと。
その信教では「それ以外はダメ人間だ」となりますが、その信教の外でも生きる道はあると。
まとめ
なので結局のところ、ダメ人間かどうかなんて、「多数派か、そうでないか」というところに帰結するように思います。
多数派でないのは、全部ダメ人間になりうるんだと。
なので、私はダメ人間でもいいと思うんですよ。
それは、「多数派の中でのダメ」でしかありませんからね。
「自分は少数派である」と分かると、少数派なりに生きられるように思います。
すると、個性をうまく利用できて、普通の人にはできないことができるし、それが豊かさをもたらしてくれることもあるように思います。
ということで今日は、「ダメ人間」って、「朝9時～夕方5時で働くのが人間の究極形態」と信じている人の定義なんですよね、というお話でした。
今日はここまで～。
