ようやく、ようやくここまでたどり着けました!
本日、最新作のストーリー作家向けプロット生成Webアプリ「プロットシンセサイザー」オープンβ版を公開しました。
プロットシンセサイザー – ストーリープロット生成 / 伏線管理システム
オープンβ版とは、いわゆるテスト公開バージョンのことです。
なので、正式なリリースまでに仕様とか内容が変わる可能性があるので、ご注意ください。
プロットを半自動で作るアプリです
どのようなアプリかというと、ストーリープロット(物語の設計図)を半自動で生成できて、伏線を含む出来事の流れを管理できるシステムです。
以前も触れましたが、少し改めて、背景と目的を説明してみましょうか。
今までは、プロットって手作業で作らないといけない上に、難易度も高いものでした。
プロット作りって、「どういう出来事を、どういう順番で起こせばいいのか」という論理作りが面倒で、難しいんですよ。
実際に自分なりの物語をイメージした人なら、分かるかと思うんですが。
やってみると、「キャラや世界観設定はそれなりにできるけど、物語の流れにしようとすると、難しい」と感じますよね。
私は趣味でプロットの作り方とか、王道プロットの本をリリースしていたんですよ。
なので、よく作家志望さんとか漫画家志望さんとやりとりして、その悩みを聞く機会がありました。
で、多くのクリエイターさんが持つ大きな悩みの一つが、やはり「キャラや世界観は作れるけど、それを出来事の流れにできない」でした。
そして私自身も、「そういうものを自動で作れるアプリがあったらな」とイメージしていました。
それで、ようやく公開できる形になりました
それで、いろいろとプロット本を出すうちに、なんとなく「作れそう」と感じられるようになって。
それで2年半前から実際に作り始めて、ようやくそれが一つの形になったということです。
それが、今回テストリリースするWebアプリ、「プロットシンセサイザー」ですね。
このアプリを使うと、「名詞」と「選択肢」を入力するだけで、出来事の流れを自動で構成してくれます。
キャラや世界観は自分で作る必要がありますが、出来事を一連の流れにする部分の負担を、大幅に軽減できるかと思います。
実際に完成サンプルを見てみると、どのような仕上がりイメージかが分かるかと思います。
Webアプリなので、Android/iOS/Windowsに関係なく、ブラウザが動く環境であればどこでも使えます。
ちなみに以前も触れましたが、難易度は「初音ミクで1曲作るのと同程度の難しさ」です。
なので、使えるようになるまでは結構学ぶことがありますが、一度作り方を把握できれば大きな力になるかと思います。
すっごいニッチなアプリになっていたり
ここまでの話からするとすごいシステムのように感じますが、実際はすっごいニッチなアプリです(笑
だいたい、ストーリー作りでは、キャラとか世界観が重要ですよね。
でも、その辺は一切できませんから(笑
つまり、「いいキャラはどうすれば作れるのか」とか「いい世界観はどうすれば作れるのか」という誰もが重視する内容は、一切無視です。
ただ単純に、「出来事の流れを構成する」という、ストーリー作りの中でもごく一部の作業負担軽減に的を絞ったアプリです。
おそらく、ただ単純にメジャー向けで売れるものを作りたいなら、「魅力的なキャラを作るアプリ」とか、「いい世界観を構築するアプリ」の方が、ウケはいいと思うんですよ。
実際に、そっちの方が売れそうですし。
でも、私はそういう目に見える華々しい部分よりも、目に見えない地味なロジック部分の方が得意で。
そして、私自身も、そういう目に見えない領域の方が楽しくできると。
なら、無理にそういうメジャー路線を進む必要もないかな、と。
そりゃもう、我が道を行くのが好きですからね(笑
なので、思い切りニッチな道を突き進んでいたり。
まずは少しずつ公開で
でもまぁ、とりあえず控えめに公開してみよう、という段階ですね。
実は、あんまり一気に広げたくはなかったりします。
その理由はいろいろあるんですが、一番の理由が「サーバ維持費用がどこまでかかるか分からない」だったりします。
今回は、大手(Google)の従量課金制サーバ(使っただけお金がかかるサーバ)を使っているんですよ。
大規模なアプリなら自前のサーバを用意する方がいいんでしょうが、今回みたいなニッチなオンラインアプリの場合、従量課金の方が安くできると。
でも、実際どれぐらいコストがかかるか、分からないんですよね。
もちろん一応の計算はしてますが、やってみないと分からない部分も多くて。
「クラウド死」は避けたい!
それに、通称「クラウド死」というトラップもあるんですよ(笑
これは、例えばクラウドでサーバを契約していて、ちょっとした設定ミスで通信量が増えて、膨大な額が請求されてしまった、みたいなことがあって。
これが珍しいことならいいんですが、調べてみるとかなり頻繁に起こっているようで。
そりゃもう、たった数日で200万円とか請求されたら、とんでもないですからね(笑
特に今回は初めてのWebアプリなので、慎重に行こうかなと。
そういうこともあって、ちょっと控えめに、少しずつ出していこうとしています。
SNSでの告知とかは、安全が確認できてからですね。
とはいえ、やはりいろんな人には見てもらいたいので、「この人には教えたい」という人がいれば、ぜひ個人的に教えてあげてくださいませ。
まとめ
ということで、ようやくオープンβ版までこぎつけられました。
正直、2年半ずっと走り続けていて完全にへろへろ状態なんですが、後少しということで気力を尽くして進んでます。
まぁ、確かに不安はあるんですよ。
以前にオンライン版のゲームを作ったことがあるんですが、それは大失敗していて、今もその記憶が脳裏をよぎっていて。
でも、現時点でも強烈にはまってくれている人がいるので、「1人でも喜んでくれた。それだけでも、まぁいいか」という感覚です。
私にできる全力は、尽くしました。
後は天命を待とう、という状態ですね。
いや、まだ作るものはそれなりに残ってますが(笑
なお、α版のテストでは、浅岡さん、速水さん、橋口さん、ユエさん、影織さん、加藤さんにお世話になりました。
私にはできない環境での動作確認とか、要望による機能追加もできて、助かりました。
この場を借りて、お礼とさせていただきます。
ということで、最新作の作家向けWebアプリ、「プロットシンセサイザー」のβ版公開告知でした。
正式リリースはもうちょい先ですが、ぜひよろしくお願いします~。