制作開始から2年半!
ようやく、ここまでたどり着けました。
ってことで今日は、ここ2年半ほどの私の状況と、現在私が作っている「ストーリープロット自動生成/伏線管理システム」について紹介してみようかと思います。
α版(初期テスト版)チェックをしてくださる方の募集は、次の記事で。
ストーリープロットも好きだったり
最近はずっとTwitterでの更新ばかりだったので、改めて私の状況を説明しておきましょうか。
Twitterでは、人生とか生き方について絞って語っているので、そっち方面ばかりだと思われていそうなので。
私自身は、人生について語るのも好きなんですが、物語も好きなんですよ。
で、物語でも特に、ストーリープロットが好きで、今までもプロットの理論とか本を作ったりしていて。
なぜプロットの理論作りが好きなのかというと、私の好きな要素がいい具合に詰まっているからかな、と思います。
まずは、私は物語でよくある「キャラクターの成長」とか「心理的な成長」ってのが大好きなんですよ。
で、片付けとか整理が好きな私にとっては、「乱雑な中から普遍性を見つけ出して、法則化(整理)する」という楽しみも味わえて。
後は、「分かりやすくシンプルに説明する」ことが好きで、これもプロット理論作りでできて。
まぁそんな風に完全な趣味なんですが、ありがたいことに、私が作ったものを喜んでくれる人がいて。
「プロットを手軽に作れるシステムが欲しい!」
それで、もうずっと10年以上も前から、「アプリ形式で、画面をちょちょっとタップしていくだけで、自分が思うようなプロットが作れるようなシステムがあればなぁ」と思っていました。
でも、あまりに難しすぎて、ずっと作れなかったんですが。
ただ、5年ぐらい前に「ストーリー作家のネタ帳」というシリーズの本を作って、その辺からプロットの普遍性が分かってきたんですよね。
そして、次第に「なんか作れるかも、作ってみたい」という実感ができてきたわけです。
でも、できるかどうかなんて全く分からない状況でした。
それは当然で、そういうシステムなんて、まだ世の中には全くありませんからね。
すなわち私は、そんな「世の中に未だないもの」を欲していたと。
作るには、犠牲も必要になる
それに、もし作るにしても、それなりに犠牲が必要でした。
私は一つのことに集中したいタイプで、いろんなことを同時並行に進めるのは苦手なんですよ。
なので、「この規模のプログラミングをしながら、ブログとか本の執筆を続けるのは難しいな」と、開発し始めてすぐに分かって。
「ブログを書きながら、本を作る」なら、別に大丈夫なんですよ。
それは、頭の中でも、「文章を書く」という同じ部分を使うからで。
でも、「プログラミングをしながら、ブログや本を書く」は、全く違う頭の領域を使うので、効率がガタ落ちになってしまって。
なら、これに集中したいなら、今までやっていたブログや本作りは、一度手放す必要があると分かったわけです。
こういう人生の選択肢って、結構あるように思います。
「これをやりたい、だけどそれに挑むと、今まで積み重ねたものを手放すことになる」
「その犠牲を払っても、うまくいく保証なんて全くない」
……みたいな。
「先送りせずに、やってみよう」
でも、運がいいことに、過去作を買ってくださる方がいて、喜んで感想を送ってくれる人がいて。
私は収益を全て不労所得化しているので、「質素であれば、しばらくは生きていけそうだな」という予測も立てられて。
それに、時には「この本で救われました」とか「最初から最後まで泣きっぱなしでした」みたいな感激の感想をもらったりしたんですよ。
すると、「自分の作った理論が、誰かの生きる支えになっている」と分かって、励みになって。
「なら、人生で一度は挑戦したいもので、少しでもチャンスがあるなら、先送りせずに挑んでみよう」と決めたわけです。
そしてブログ更新とか本の制作、その他の活動を休止して、新作の制作一本に集中することになりました。
いやまぁ、ブログを休止したのは、その頃に心が折れる出来事が重なったとか、いろいろきっかけはあったんですが(笑
これが、2017年の終盤頃でした。
2年半もかかっちゃいました
当初は、「3~4ヶ月もあれば、仕上がるだろう」と予想していたんですよ。
でも実際は、2年半もかかってしまったという(笑
特に一番の苦難が、制作開始から6ヶ月経って、「今まで作ったものを全て没にして、1から作り直そう」とした時でしょうか。
当時は、「本当なら3~4ヶ月で仕上げたかったのに、まだできていない」という焦りがあって。
そんな中で「6ヶ月分の成果を没にする」は、さすがにためらって、決断までに丸1日ぐらいかかって。
行けるところまで行ってみよう
それでも、「ダメでも後悔はしない。挑んだことにも、後悔していない。なら、行けるところまで、行ってみよう」と感じられて。
そこからは、もう吹っ切れて進めることができました。
それは、「明日死ぬことになったとしても、後悔しない生き方だ」と分かったからですね。
まぁそうは言っても、実際のところは、次のような撤退戦略を作ってもいました。
それが、次のようなルールですね。
「このプロジェクトは、最長3年間とする。3年以上かかりそうでも、3年の節目で強引に形にしてリリースする」
「2年目の段階で仕上がる見込みが立っていない場合、即時撤退する」
今回は、1年ちょいぐらいの段階で原型が何とかできたので、続けることができたという。
作っているのは、こんなシステムです
それでようやく、昨日の段階で、α版(初期テスト版)が仕上がったところです。
いやもう、基本システムそのものは今年の頭にできていたんですが、ドキュメントの整備だけでも半年かかっちゃったという(笑
正直言って、もはやへろへろ状態なんですが、気力で突っ走ってるようなものですね。
で、どんなシステムかというと、ストーリープロットを半自動で生成できて、伏線も管理できる、そういうアプリです。
必要な入力は、名詞と選択肢のみ。
例えば、キャラ名とかアイテム名を入力して、「こういう流れで作る」と選択していくと、ストーリープロット(出来事の流れ)が自動でできるわけです。
なんかすごそうでしょ。
これは特に、「キャラ設定とか世界観設定は作れるけど、出来事の流れにできない」という人には、いいシステムになると思います。
「ストーリー分野での初音ミク」と思うのもよさそう
例えるなら、今回私が作ったのは、「ストーリー分野での初音ミク」だと思うのもいいでしょう。
音楽分野では、それまでは「ボーカルは、人が歌って作るものだ」という常識がありましたよね。
でも、ボーカル録音には、ボーカルさんやスタジオの手配とか、収録とかミックスとか、手間もお金も大きくかかるわけです。
そして、「そんなにボーカルを作り込まなくてもいいから、歌付きの曲を仕上げて、早くどんどん公開したい」という欲求もあって。
そんな時、初音ミクを始めとするボーカロイドが出てきてから、「クオリティが落ちてもいいので、アプリで手っ取り早くボーカルを作る」という新たな道ができたと。
それと同じで、今は「ストーリープロットは、人が手作業で作るものだ」という常識があります。
でも、プロット作りって、時間がかかるんですよ。
そして、「そんなに作り込まなくてもいいから、ストーリーの全体的な流れをさっと作って、早くどんどん公開したい」という欲求もあって。
特にSNSで公開する短い漫画とか、YouTubeのストーリー系動画みたいに、最近では「短く、早く、次々と」が必要とされていますよね。
そこで、「少しクオリティが落ちてもいいから、アプリで手っ取り早くプロットを作りましょうよ」、というのが、今作のアプローチです。
そして、「その中から売れるストーリーコンセプトが見つかったら、じっくり手間を掛けて作ればいい」、という発想ですね。
それなりに高難易度になってます
まぁ当然といえば当然ですが、独自の内容を盛り込みまくったので、それなりの高難易度になっています。
難易度で言うと、初音ミクの曲を1曲作るのと同程度、もしくはもう少し難易度が高いぐらいでしょうか。
そして、今までガチでストーリー作りをしていた人ほど、感覚として難しく感じるかもしれません。
それは、「全く新しい概念」だからですね。
例えば初音ミクでも、「下手に曲作りをしていた人ほど投げ出しやすくて、むしろド素人の方がすぐに扱えるようになった」ってことが多かったようで。
それは、素人ほど「ボーカル曲はこうして作る」という固定概念がないから、新しい操作とか作り方を理解しやすいんですよね。
なので、「これからストーリー作りをやってみたい」という人ほど、扱いやすいものになるように感じます。
まとめ
そんな風に、現在「ストーリープロット自動生成/伏線管理システム」を作っています。
今まで作っている内容に一切触れてこなかったのは、仕上がるかどうか、私にも分からなかったからですね(笑
で、2年半かけて、ようやくα版(初期テスト版)が仕上がったところです。
なんかすごそうに書いていますが、現時点での私からすると、「これ、難しすぎて誰もついてこられないかも」と自信喪失まっただ中だったりします(笑
いやほんと、こういうリリース前って、なんかやたらと絶望感ばかりになりますよね。
オープンβ版(リリース前バージョン)はいつ頃になるかは分かりませんが、夏の終わり頃までには公開できればと思ってます。
いや、まぁ今までも散々伸びてきたので、どうなるかは分かりませんが(笑
ついでに、α版の動作チェック&デバッグをしてくださる方を募集しています。
ということで、今日はここ2年半ほどの私の状況と、現在私が作っている「ストーリープロット自動生成/伏線管理システム」について紹介してみました。
少しずつ仕上がりが見えてきたので、お楽しみに。
今日はここまで~。