今日も精神的なお話です。
「うまく役割分担ができると、相性がよくなりそう」というお話をしてみましょう。
性格による相性って、ありますよね
ちょっとした質問をいただいたので、ご紹介。
恋愛夫婦の相性・長続きという点で、内向型人間にとって、より可能性のあるのは、どういった組み合わせだと想像しますか。
内容は、「恋人とか夫婦とかで、パートナーに性格に違いがある場合、どういう組み合わせなら人間関係が長続きするのか?」というものですね。
まぁこれは、恋人や夫婦関係だけでなく、仕事でも友人関係でも、相棒やチームとしてやっていくことはあるものです。
私たちって結構、「近くにいて欲しい時」と「自由にさせて欲しい時」ってあるじゃないですか。
心細い場合とか、近くにいて欲しい場合、「どうして近くにいてくれないんだ。もっと力を貸して欲しいのに」とさみしくなったり。
一方で、自由にさせて欲しい場合、「もう、なんで口出ししてくるのよ! 少し離れてよ!」と言いたくなったり。
そういう状態って、結構ころころ変わりますよね。
じゃあ、どう考えると、「必要な時は近くにいてくれて、不要なときは離れてくれる」のか、ということです。
「状況に応じた役割」を考える
そこで、私の中では、「二人が状況に応じた役割を明確にして、分担する」といいんじゃないかなと思ってます。
これがどういうことなのかを説明するために、私がよく使っている性格分類を今回も利用するとしましょう。
人には、次のような「外向型と、3つの内向型のタイプ」があるとします。
- 外向型:刺激にニブいし、相手の気持ちをよく理解できないタイプ。工夫は苦手だが、社会で生きやすい。
- 境地開拓タイプ:相手の気持ちを理解できないが、自分軸があり、工夫ができるタイプ。
- 高共感タイプ:思いやりがあって相手の気持ちが理解できるが、工夫は苦手なタイプ。
- HSPタイプ:最も刺激に鋭いタイプ。相手の気持ちを理解できて、工夫が好き。だけど刺激の強い社会では、最も生きにくい。
まずは自分たちの性質を理解する
で、まずは自分とパートナーが、どういう性質を持っているのかを理解します。
なお、環境に応じて、タイプが変わりうるので注意しましょう。
例えば「会社では、周囲が外向型ばかりなので、自分は高共感タイプになる。だけど家では、もっと強い高共感タイプの家族ばかりなので、自分は外向型になる」ということもあります。
なので、「誰がパートナーか」で性質は変わりうることに注意しましょう。
状況に応じた役割分担を決める
そして、「今の状況では、どういう性質が有利か」を考えてみましょう。
これは、「片方が得意な状況なら、その片方に任せて、二人とも同じ側なら一緒に負担」という形にします。
例えば私たちが、「我慢して現状維持をしなきゃいけない」とか、「(嫌な人を含めた)人付き合いをしなきゃいけない」という状況があったとしましょうか。
その場合、上図の左側(外向型、高共感タイプ)の人が得意な状況になります。
なら、もし自分が右側(境地開拓タイプ、HSPタイプ)で、パートナーが左側(外向型、高共感タイプ)なら、パートナーに任せればいいと。
一方で、自分とパートナーが共に右側、もしくは共に左側なら、二人で一緒に同じように分担、対処します。
他の例だと、「工夫で現状を打破したい」とか、「新しい状況に出くわして、答えがない中で模索しなきゃいけない」という状況があったとしましょう。
我慢しても無駄だったり、先細りになるだけで、問題を乗り越える必要があるとします。
その場合、上図の右側(境地開拓タイプ、HSPタイプ)が得意な状況になります。
なら、これも自分とパートナーのタイプを考えた上で、「片方が得意な状況なら、その片方に任せて、二人とも同じ側なら一緒に負担」とします。
いろんな状況に応じて役割分担をする
さらに別の例だと、「主張をしなきゃいけない」という状況があったとしましょうか。
なら、それは図の下側(外向型、境地開拓タイプ)が得意な状況です。
一方で、「哀しんでいる人を、助けたい。なぐさめたい」とか「気遣いや配慮をしなきゃいけない」という、優しさや配慮を求められる状況があったとしましょう。
その場合、図の上側(高共感タイプ、HSPタイプ)が得意な状況だと分かります。
なら、これも同じように、「片方が得意な状況なら、その片方に任せて、二人とも同じ側なら一緒に負担」とします。
そんな風に、役割分担をするわけですね。
役割分担を意思統一する
この「自分たちは、今どの状況に置かれているのか」と「その状況に応じた役割分担」を話し合って意思統一できれば、ぐっと付き合いやすくなるように思います。
それは、「任せて欲しい」という部分は自分が自由にできるし、「自分ではダメだ、苦手だ」という部分では、相手に任せられたり、負担を分散できるからですね。
「これは任せて欲しい」という場合、自分が主導権を発揮して進めたいんですよね。
その場合に変な口出しをされるから、「もっと離れてよ!」と嫌になるわけで。
なら、「こういう分野、こういう状況では、自由にさせて欲しい」という意思統一ができれば、自由にできると分かります。
一方で、「これは自分ではダメだ」という場合、相手にゆだねられます。
自分がダメなのに、相手の力が得られないから、「どうしてこういうときに、助けてくれないんだ。そばにいてくれないんだ」と恨みやさみしさを感じてしまうと。
なら、「こういう分野、こういう状況では、助けて欲しい」と意思統一できれば、近くにいてくれると分かります。
もちろん、その反対の「相手が自由にしたいこと、相手が一人では苦しいこと」も同様に判断できます。
「任せろ、任せた」と「一緒に対処しよう」
そういう、「任せろ、任せた」と「一緒に対処しよう」という部分の明確化と、配分だろうと思います。
この部分を、いろんな状況で話し合って、意思統一していくといいでしょう。
で、もし自分とパートナーがほとんど同じタイプなら、「一緒にやろう」ということが増えるでしょう。
一方で、自分とパートナーが正反対のタイプなら、「任せろ、任せた」ということが多くなるでしょう。
この逆をすると、苦しくなりやすいものです。
同じタイプなのに「任せた」と片方にゆだねすぎると、バランスが悪くなって、不公平感が出てくるでしょう。
「私ばかりが家事とか育児をやって、苦しい」とか、よくありますよね。
同じように、正反対のタイプなのに「一緒にやろう」とすると、これも不公平感とか、不満が出てくるでしょう。
「自由にさせて欲しいのに、口出ししてきて!」みたいな。
まとめ
そんな風に、状況による役割分担で判断できるようになると、うまく関係が機能するように思います。
「任せろ、任せた」と「一緒に対処しよう」を、うまく使い分けるように、状況を見るわけですね。
これはパートナー関係だけでなく、友人関係でも、仕事でも通用するかなと思います。
で、相手が好きこととか得意なことは、お願いすると受けてもらいやすいし、喜んでもらえることも多いですからね。
嫌なこととか、苦手なことをお願いするから、嫌がられるわけで。
これが分かると、依頼とかお願いもしやすくなるし、負担も減って、喜んでもらえるかもしれません。
ちなみに上で説明した4つのタイプは、私が書いた本「高共感な人の生き方戦略」で紹介しているので、興味ある人はどうぞ。
ということで今日は、「うまく役割分担ができると、相性がよくなりそう」というお話でした。
今日はここまで~。