今日は、性質分類のお話です。
各国首脳の性質を、性質分類で語ってみることにしましょう。
4つの性質分類で、各国首脳の性質を判断してみる
私が提案している性質分類で、4つの性質(外向型と3つの内向型タイプ)があります。
↑ このブログではよく出てくる、これです。
- 外向型: 争いで縄張りを奪ってゆくタイプ。工夫ができず、過去のシステムを踏襲しやすい。封建的な「自分が主体の独裁」になりやすい。
- 高共感タイプ: 信頼で支持を得てゆくタイプ。工夫ができず、過去のシステムを踏襲しやすい。周囲や社会に気を配るので、社会主義体制や「狂信者的独裁」になりやすい
- 境地開拓タイプ: 変化や革命を作るタイプ。工夫ができるので、新たなシステムを作りやすい。システムを大きく変える「革命家」になりやすい。
- HSPタイプ: 弱者救済(平等)と、経済発展(自由)を最もバランスよく作れるタイプ。工夫ができるので、システムをシンプルにして効率化しやすい。ただし、政治には興味がないことが多い。
で、実際に各国首脳がどのタイプなのか、見てみることにしましょう。
中国の現首脳:外向型
実名を出すと、いろいろ問題が出そうなので伏せておきます(笑
で、これは分かりますよね。
内部の派閥争いでのし上がってきて、それでトップまで上り詰めた、典型的な外向型タイプです。
ちょうど中国が経済発展する土台ができていたので、その波にうまく乗って地位を築けました。
日本で言うと、高度成長期の田中角栄首相(1970年代に総理在任)みたいな立ち位置です。
外向型は封建的な支配をしやすいので、「俺の価値観がすべてだ」となりやすいし、下にもそれを押しつけやすいものです。
ただしその体制が崩壊すると、封建国家同様に一気に体制が崩れやすい、というリスクもあります。
ロシアの現首脳(プーチン大統領):高共感タイプ
意外に思われるかもしれませんが、プーチン大統領は高共感タイプです。
それを示すのが、彼の「恩を受けた人には、絶対に裏切らない」という性質です。
プーチン氏が若い頃、お世話になった元市長がいるんですが、その元市長はどう見ても下り坂だったわけです。
だけど周囲からどんなに見限るように助言されても、「過去にお世話になったから、裏切ることはできない」と断り続けていたと。
その姿勢から、当時のエリツィン大統領から「こいつは裏切らない」と判断されて、抜擢された流れになります。
こういう「義理や恩義を大切にして、助けてくれた人に報いる」という信頼感は、高共感な人に特徴的な現象です。
これは、逆に低共感な人を見ると分かるでしょう。
低共感な人ほど、「自分さえよければいい」というスタイルなので、相手が落ち目になるとすぐに鞍替えするんですよ(笑
つまり、低共感な人は恩知らずで裏切りやすいと。
なので、プーチン大統領は高共感タイプのように思います。
私は人相見(にんそうみ)ですが、人相的にも「外向型の環境で生きた、高共感な人」の顔つきです。
自制心が強く、だけど情に左右されるタイプですね。
高共感タイプは、狂信者になりやすい
ちなみに高共感タイプは、宗教でも狂信者になりやすいタイプです。
高共感タイプは理屈を理解できずに、広い視野を持てないことが多いですからね。
例えば過激な動物や環境保護団体なんて、「人間も生き物なのに、なんでそんなに過激に攻撃するんだ」と言いたくなるほど、攻撃的ですよね。
それは理屈を理解できずに、視野も狭いので、狂信者になりやすいからだと予想しています。
だから周囲から圧力をかけられたとき、狂信者のように「自分の信じているもの」に身を捧げて行動しやすいと。
プーチン大統領の場合、「過去に恩義を感じた人たち」への強い思いを、自分が引き継いで実現しようとしているように感じます。
まぁ私からすると、「日本にあるプーチン大統領のイメージ」は、「西側諸国から見たイメージ」という願望に近いように感じます。
もし彼が政治家ではなく、例えば教師のように別の道を歩いていれば、教え子からは畏怖されつつも、大いに慕われる人になっていたんじゃないかな、と思ったりもします。
現ウクライナ首脳(ゼレンスキー大統領):高共感タイプ
実はゼレンスキー大統領も、プーチン大統領と同じ高共感タイプです。
元々が役者で、役者は「役になりきる」ことが重要なので、高共感な人がなりやすいんですよ。
そして、理屈が理解できないし、広い視野を持てないので、「偉い人たち」から意味を与えられると盲信しやすいと。
だから西側諸国から「意味」や「役割」を与えられると、その実現のために狂信者的に身を捧げます。
まぁ、西側諸国からすると、いい「役に立つコマ」という感覚だろうな、と思ったりもします。
そして西側諸国にとって不要になったら、きっと簡単に捨てられるんだろうな、と未来を予想したりもします。
現アメリカ大統領(バイデン大統領):高共感タイプ
実のところ、バイデン大統領も高共感タイプです。
彼は自分独自の意思を持つのではなく、周囲の代弁者として、信頼を積み重ねてきたタイプです。
だからある意味、バイデン大統領自身には確固とした理想があるわけではないんですよね。
彼は「周囲からの要望」に従って、仲介、実行してゆくタイプです。
これはバイデン大統領に限らず、アメリカの民主党系大統領では、そういう「自分が強い意志を持つというよりも、調停役として力を発揮する」というタイプが多いように感じます。
オバマ元大統領にしても、クリントン元大統領にしても、ですね。
言葉が悪いですが、言うなれば彼も、周囲からすると「いい役に立つコマ」だから使われている、ということです。
前アメリカ大統領(トランプ元大統領):境地開拓タイプ
これはもう、イメージとして分かりやすいですよね。
彼は元々は不動産業界で活躍していて、工夫をすることで、一代で膨大な資産を築いた起業家タイプです。
なぜ彼がアメリカのメディアから嫌われているのかというと、おそらく大統領在任時代に工夫をしまくったからだろうと思います。
彼は法律に従った上で、可能な限りの大統領権限を使って、自分のビジョンを遂行しようとしました。
だけどそれは、「今までの感覚」を重視する人たちからすると、「大統領なら、暗黙で守らなければならないルール」をじゃんじゃん越えてしまった、と言えます。
そしてそういう「今までの感覚」が重要な人からすると、彼は「周囲の声を聴かずに、自分のビジョンを元に、やりたい放題をした」という感覚です。
だから、アメリカ主要メディアではあれほど、トランプ氏たたきをしているんじゃないかなと。
とはいえ、性質的には革命家なので、変化する時期や、変化を作るには力を発揮するタイプです。
その上で、彼は戦争屋ではなく、ビジネスマンだったので、戦争よりも起業家的な感覚でアメリカ財政を立て直そうとした人だ、というのが私の認識です。
現日本首相(岸田首相)、元日本首相(安倍元首相):高共感タイプ
高共感タイプ多いですね!
岸田首相も、安倍元首相も、共に高共感タイプです。
この辺は、どんな立ち位置で語っても反発が多く来そうなので、詳細は控えておきます(笑
織田信長:境地開拓タイプ
一応、歴史上の人物も触れておきましょう。
信長は、境地開拓タイプです。
これは分かりますよね。
冷徹ではありますが、どんどん改革をしてのし上がったタイプです。
上杉謙信、伊達政宗:HSPタイプ
HSPタイプがいなかったので、取り上げてみましょう。
上杉謙信と伊達(だて)政宗は、私が知る限りでの「HSPタイプっぽいトップ」です。
まぁもちろん、だいぶ境地開拓タイプ側ではありますが、それでも「高共感で、工夫ができる」というタイプです。
HSPタイプはなかなか自分からのし上がろうとはしないタイプなので、世襲制の環境でもないと、リーダーとして出てこないんですよね。
で、彼らは共に策略を多く使い、工夫ができるタイプです。
特に伊達政宗は、地味に料理が好きだったりするんですよ。
「料理が好き」というのは、かなり地味で低刺激な行動なので、これを楽しめるのはHSPタイプっぽいところです。
そして上杉謙信は、敵である武田信玄に「塩を送る」みたいなことも、共感性がある行動ですよね。
塩不足で苦しんでいる信玄のために、謙信は塩を適正価格で売ったと。
いやまぁ、それが史実だったかどうかは分かりませんが、もし本当なら「困っている人には、助けよう」とする、だいぶ共感性が高いことだと分かります。
まとめ
こんな風に見ると、意外と現代では高共感タイプの統治者が多いと分かるかと思います。
まぁ民主主義だと、政治家はいわゆる「代弁者」になるので、高共感タイプが選ばれやすいのかな、とも思います。
そういう点では、今の首脳は「裏がいる」ということから、陰謀論がささやかれやすいのかもしれないな、と思ったりもします。
ちなみに歴史に名を残しやすいのは、境地開拓タイプです。
まぁそれは当然で、革命的なことほど歴史に残るので、歴史ではそういうタイプが目立っているように思います。
ということで今日は、各国首脳の性質を、性質分類で語ってみました。
今日はここまで~。