今日は、クリエイティブなお話です。
「好きなことがある場合、体系的に学ぶことが遠回りになることもある」というお話です。
とある音楽技術の紹介動画
ちょっとした技術紹介動画があったので、ご紹介。
「ドラマや映画で、こういう音楽の演出がよくあるよね」という紹介なんですが。
3つほど音楽の使い方を説明しているんですが、いやもうほんと、「言われてみると、確かによくある!」と納得できる内容だったり。
「私も使ってみたい!」を出発点にする
こういう技術って、面白いですよね。
いや、何に使えるのかは分かりませんが、知ると無駄に「私も使ってみたい!」とか思うじゃないですか(笑
こういう「すごい! 私もやってみたい!」と気軽に試してみるところから、成長が始まるように思ったりもします。
そしてそういう好きなこと、表現したいことがある場合ほど、そういう「気軽にピンポイントで試す」方が、成長しやすいこともあるように思います。
すなわち、「好きなことがある場合、体系的に学ぶことが遠回りになることもある」ということですね。
体系的に学ぶか、コアから作るか
普通の人は、「きちんと体系的に学ぶ方がいい」と思うんですよ。
確かに「他の人と同じようなものを作りたい」という場合、そういう体系的に学ぶのは効率的でしょう。
でも、そういうのって、あんまり面白くないし、実戦から遠くなるじゃないですか。
一方で体系的なことはひとまず置いておいて、「一番興味あるポイント」からまねてみて、そこをコアにして作ってゆく流れもあります。
で、そういう「これを作りたい」というコア部分があるから、他の人と違う、自分なりのスタイルができるように思います。
すべてバランスよくできなければ、本当に作品を作れないの?
普通なら、そういう「ピンポイントだけを学ぶ」スタイルだと、最初は無駄に感じるんですよ。
というのも、ピンポイントで学んでも、まとまった作品なんてできないからですね。
「こんなの部分的にやっても、無意味だろう」とか、「こんな小さな技術だけで、きちんとした作品なんてできない」みたいに感じるものです。
実際に上記の音楽演出技術で見ても、その技術が使える場面って、すっごい限定的じゃないですか。
それに、「楽しい場面、哀しい場面、緊迫した場面、すべてバランスよくできなければ、映像作品は作れない」と思いがちです。
そして「何年間も動画作りを学んで、2時間の映画を作れるようにならなきゃいけない」と、膨大な時間やお金、資源をかけて、学ぶわけです。
で、作るのは周囲と同じようなものになり、コアとなる中心軸もぶれてしまうと。
「一番興味あるポイント」をコアにする発想
だけど、例えば「私はこういう、はっと気づかされる場面が大好きだ」という場合、そこに特化することもできるわけです。
なら、「広告動画みたいに、30秒で終わる動画で、そういうはっと気づかされる場面をメインに作ればいい」みたいに、独自の動画ができると。
そういう「先にコアを決める」だと、他にいらないものはばっさりと切り捨てられるんですよね。
「楽しい場面とか、導入とか、最低限でいいや」と割り切れると。
すると、そういう「はっと気づかされる場面」をメインにした、短編動画をどんどん作れるようになります。
なら、そういう「先にコアを決める」という方が、体系的に学ぶよりも、好きなシーンをたくさん作れて、なおかつ自分独自のスタイルができると分かります。
「あの人が作る動画って、はっとする場面が本当に好きだよね」と、独自ポジションができるわけですね。
そうやって、小さな分野で第一人者になってゆく、という流れです。
「この部分、すてきだな」から始める
好きな作品に触れると、「この部分、すてきだな」みたいな演出があったりしますよね。
すると、そういうのをまねてみて、自分で作って楽しんでみるわけです。
まねてみるだけでなく、「こういう組み合わせで作ってみたらどうだろう」とか、新たなアイデアが思いつくこともあって。
私はそういう「まねをして、自分でもやってみて、楽しむ」とか、「思いついたことを、どんどん試してみる」っていうスタイルが、好きだったりします。
そうやって、「これ、やってみたい!」と、いろんなものを試してみて、気がついたらそれを中心に、いろんな技術が身についていた、という流れです。
まとめ
これが分かると、無理に「体系的に学ぶ方がいい」とする必要はないと分かります。
特に、自分の表現したいこととか、やりたいことが分かっている場合、体系的に学ぶことが遠回りになることもあると。
その場合、コアとなるポイントだけをピンポイントで学んで、それを中心にして仕上げることもできるんですよね。
そういう「無駄なことはせずに、楽に、楽しく、自分独自のポジションを作る」ができると、最高でしょ。
競争も我慢も必要なく、好奇心と情熱だけで突っ走れるんですから。
そういう「体系的に学ばない道もある」と分かると、短期間で、好奇心も爆発できて、楽しく独自ポジションを作れるかもしれません。
ということで今日は、「好きなことがある場合、体系的に学ぶことが遠回りになることもある」というお話でした。
今日はここまで~。