超どうでもいいことなんですが、今日散歩していたら、野生の白蛇を見たんですよ。
いや、私が住んでいる山口県岩国市は白蛇がいることで有名で、ここでは神様扱いの貴重な存在で。
で、地元の人でも、一生に一度でも見ることができる人は、ほとんどいないぐらいだったり。
それが今日、古民家の建ち並ぶ古いエリアを歩いていたら、普通に白蛇がいたという(笑
すっごい貴重なことに出会うのって、これぐらい自然なことですよね。
実際のところ、「一生に一度しか会わないこと」なんて、私たちの周囲には山のようにあるように思います。
今の年齢で、今の時間を過ごせることですら、一度きりのことですからね。
でもまぁ、まさか未だに野生の白蛇がいるとは思っておらずに、しかも自分が出会うとも思っていませんでした。
何というか、これも一つの幸運で、ありがたいことですね~。
いろんなことを考えさせられた出来事だったり。
視覚的にアイデアを出すことが向いている人もいる、ということ
ってことで、今日の本題です。
今日は、「視覚的にアイデアを出すことが向いている人もいる」、というお話をしてみましょう。
「ちょっとしたアイデアを、もっとうまく形にできるようになりたい!」とか思う人って、多いと思うんですよ。
でも、なかなかアイデアが形にならないこともあって。
そういう場合、どういう発想ができるのか、という一つの参考事例をご紹介してみましょう。
イメージの流れを形にする、という発想
興味深いツイートがあったので、ご紹介。
#わたしのネームの描き方 タグひろめたいのでやります
珍しいやり方じゃない(よね?)けどオススメの奴です ぼーっとしながら描いてたら話が浮かぶので落書きの時とかよくやってる気がする 楽しいです pic.twitter.com/BXfCuSsYXq— もへもへ😸 (@mohe_magi) September 16, 2017
漫画のネーム(いわゆるアイデアの組み立て)をする場合、この絵描きさんの場合は表情をイメージするのが大好きなので、それを元に話を作っていく……という流れです。
理屈ではなくて、表情変化をつなぎ合わせて流れを作るとか、面白い発想ですよね。
当人は「顔マンガ不可避」と言ってますが、ストーリーよりも表情や心理描写を見たい客層にとっては、こういうスタイルの方が合っているように思います。
そしてこういうのは特に、女性向けで喜ばれそうですよね。
文字を得意とするタイプと、視覚情報を得意とするタイプ
アイデアを出す時って、次の2つのタイプがあるように思います。
それが、「文字で書き出す方が分かりやすい」というタイプと、「視覚情報で描く方が分かりやすい」というタイプですね。
文字で書き出す方が分かりやすいタイプは、時系列処理がうまい人です。
いわゆる、「目で見えないこと」、「概念」などを理解するのが得意な人ですね。
こういう人ほど、段取りが上手だったり、ロジックや理論を作るのが得意だったりします。
一方で、視覚情報で描く方が分かりやすいタイプがいて、これはまさに絵描きさんのように、画像の認識処理がうまい人です。
目で見えること、視覚的にイメージすることとか、人の表情変化や仕草から心理状態を見抜くのが得意なタイプです。
こういう人ほど、絵が上達しやすかったり、人の気持ちが理解できる温かい人だったりするんですが。
ちなみに私は完全に文字で書き出すタイプで、ブログのネタでも全て文字でメモしています。
でも、絵描きさんにイラストを発注する場合は、極力絵で表現するようにしてます。
まぁそれは当然で、相手が分かりやすい形で発注する方が、よりイメージ通りに作ってもらえますからね。
絵を作って、後から理屈を追加する、という流れ
なら、図とか絵で描く方が分かりやすい場合、こんな風に最初から絵で作って、後から理屈をつなげていくのもアリですよね。
すると、自分の得意な形で、アイデアを組み立てていくことができます。
いやぁ、実は私はロジックしか考えたことがなくて、この「絵でつなげる」という発想は衝撃だったんですよ(笑
漫画家さんにアイデアを提供する作家さんの場合、文字形式よりも、絵で与える方がいいかもしれません。
ちなみにこの両者は相反することはなくて、両立することができます。
文字は前頭葉で処理して、視覚情報は後頭葉で処理しますからね。
とはいえ、人には向き不向きがあるので、無理に弱いものを鍛えようとするよりも、強いものを使うのでもいいし、その方が強みを発揮できることも多いんですよね。
顔マンガを一つのスタイルにする例
すると、こういうアイデアの組み立て方を、作品のスタイルに応用できると分かります。
今回の例で言うと、表情が好きなら、表情に特化した演出にすればいいんですよ。
上記の絵描きさんは「顔マンガを回避したい」と言っていますが、私は顔マンガでも大好きで、無理に背景とか作らなくていいようにも思います。
顔マンガを美しく演出できるように工夫をすることで、表情を最大限うまく見せるようにもできるんですよね。
例えば、なぜ一般的に「顔マンガはダメ」と言われているのかというと、その主たる理由は「場所と位置関係が分からない」というだけです。
なら、最初から場所と位置を固定すれば、顔マンガの方が表現力が上がると分かります。
そして、そこにそれぞれの感情を揺り動かすものやイベントを投下すれば、表情変化を楽しむことができると。
例えば、腐女子とかBLの界隈では、「○○しないと出られない部屋」とか、「セッ部屋」みたいなシチュエーションがあるじゃないですか。(深くは語らないので、詳しく知りたい場合は適当に検索してください(笑
あれも、場所と位置が固定されるので、作りやすくて、なおかつ表情変化を楽しめるスタイルですよね。
いろんな「場所と位置固定シチュエーション」の例
それとか、他にも場所と位置を固定したならば、こういうシチュエーションも作れるかもしれません。
「好き同士なのに、素直になれない2人が、互いに触れない程度の同じ場所に、別々に縛られている。そこで犯人が、両者を嫌いにするために、次々とそれぞれの醜い部分をあらわにしていく」……みたいな。
で、犯人は、最初は片方の表面的な恥ずかしいことを、2人の前で暴露していきます。
すると、最初はちょっとした恥ずかしいことを明かされて、攻め側はどう反応するか、受け側はどう反応するかを楽しめます。
で、調子に乗った犯人は、次第に「もっと嫌いにさせよう」とエスカレートさせていきます。
そして、少しずつ2人(もしくは片方)が持つ過去の傷をあらわにしていくわけです
すると、本当の傷をえぐられて、片方は「やめてくれ!」と叫んで、もう片方が衝撃を受けつつも、それを受け入れ、包み込んで、癒やしていくと。
2人は犯人のもくろみに反して、少しずつ絆を結んでいくことになります。
そして互いが互いの苦しい部分を全て受け入れて、深く愛し合います。
すると片方が「相手を助けたい」と心から願い、縄を引きちぎります(笑
で、2人が抱きしめ合って、犯人に「お前のおかげで決意できた」と感謝することで、犯人は絶望して自ら命を絶ってハッピーエンド、みたいな(笑
こういう形なら、場所と位置を固定して、最大限に表情変化を楽しめるシチュエーションができると分かります。
他にも、こんなシチュエーションも作れるでしょう。
「好き同士なのに、素直になれない2人が、沈没しつつある船の中で、隔壁のある部屋に逃げ込んだ。だけどその部屋の隔壁も、水圧であと○時間後につぶれる運命。救助もありえずに、死を運命づけられた2人は、残された時間をどう過ごすのか」……みたいな。
で、最終的に2人が深く愛し合った後で、都合よく救助が来ると(笑
もしご都合主義が嫌なら、2人の思い出話の中に、「蝶ネクタイをした男の子に会った」とか、「後ろで髪を縛った高校生に会った」みたいな前振りを入れて、コナンとか金田一に助けられる形にするのもいいかと(笑
まとめ
そんな風に、視覚的に作るのが得意な人は、視覚的に作るのでいいようにも思います。
その場合、その方が有利になるスタイルを作るわけですね。
表情を描くのが好きな漫画家さんの場合、いっそシチュエーションを固定するのも一つの手です。
すると、「場所や位置関係を示す」という欠点がなくなって、表情変化を最大限に楽しめます。
それと同じように、欠点を欠点でなくして、自分の得意な土俵でだけ戦うために、自分なりのスタイルを作るわけです。
すると、強みを遺憾なく発揮できるので、競争力も出て、魅力的になれるかと思います。
こういうのが、自分の強みを生かす、工夫ですよね。
ということで今日は、「視覚的にアイデアを出すことが向いている人もいる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。