今日はタイトルの通り、「頑張る」はクリエイティビティーを阻害する、というお話でもしてみましょうか。

私のブログを昔から見てくださっている人は分かると思いますが、私は「頑張る」というのはあんまりやらない人なんですよ。

まぁたまには勝負所でやるので、時には頑張るのは必要かもしれませんが、それは常時使うものではないと。

 

「頑張る」で生産性が上がるのか

そもそも、「頑張る」というのは、暗に「長時間する」というニュアンスが含まれますよね。
なら、長時間作業をすれば、生産性が上がるのか、ということですよね。

確かに、狩猟採取時代や農耕時代、産業革命以降の工業化時代では、「頑張る」イコール「生産性が上がる」でした。
つまり、「頑張る」というのは、「単調作業を長時間やる」ということですね。

ですが情報革命が起こって知識社会になったら、「アイデア」や「ひらめき」、「クリエイティビティー」といった要素が必要になってきます。
より新しい概念、新しい工夫が求められる時代になってきているわけです。

だったら、そういったアイデアやクリエイティビティーが「頑張って」出せるのか、ということですよね。
クリエイティビティーは、単調作業で生み出せるものではありませんよね。
頭を使って、試行錯誤をして初めて生み出せるもので。
それと、「頑張ります」というのには、開きがあるように思えるんですよ。

 

「頑張ります!」は「私は現状維持をします!」と同じ

例えば、「頑張って一ヶ月に一本小説を書き上げます。なら、10年で100本以上の小説を書き上げられます。それぐらい死ぬ気で頑張って、私はプロを目指します!」というような人は、結構いるんですよ。
こういう「頑張って達成します」という言葉を聞く度に、「なんかずれてるな」って気がするんですよね。

スポーツ選手とか、単調作業メインの人なら別に構わないんですが、特にクリエイティブな分野で「頑張って」達成できるのかと思うんですよ。

「頑張る」というのは、すなわち「現状維持」ですよね。
そこに勇気やクリエイティビティー、思考は必要ないんですよ。
ただ、「今やっていること」の量を増やせばいいだけなんですから。
これほど楽にできて、考えなくて済む「アンチクリエイティブ」なことはないでしょ。

というのも、私は「今の環境は、100%自分自身が選択した結果生み出している」と思っています。
この原理はいつか説明しようかと思うんですが、「自分が選んで、今の状態になっている」わけです。
つまり、「望んで今の状態になった」と。

でも、その現状を変えたいのであれば、自分の内面を見据えて、内面を変えることで、外の環境を変える……といった勇気や覚悟が必要なわけです。

それをせずに、ただ「作業量を増やします」で、現状を変えられるとは思えないんですよね。

 

そもそも、なぜ「頑張る」必要があるのか

「夢実現のために頑張ります!」とか言いますが、そもそも、なぜプロの小説家になりたいのか。なぜお金がそんなに欲しいのか。なぜ夢を叶えるのか。

それは、突き詰めて言うと、「幸せになりたいから」ですよね。
本当の目的は「幸せになりたいから」なのに、それを忘れて「プロの小説家になりたい」、「もっとお金が欲しい」、「そのために、不幸(苦しいことや嫌なこと)をします」というのは、ずれているように感じるものですよね。

もう何度もこれは言っているので耳タコで、そろそろ別の表現をしようかとか思いつつもまた繰り返しますが、「幸せになるのは簡単で、今あるものを数えればいい。不幸になるのは簡単で、ないものを数えればいい」んですよ。

 

「今すぐ幸せになる」、「頑張って永遠に苦しむ道」という二つの道

私たちには二つの道があります。

一つは、今あるものを数えることで、今すぐに幸せになる道です。
そしてその幸せな状態を保ちつつ、今あるものを最大限に使います。
あるものに目がゆくので、運がよくなり、次々とチャンスが見つかって、可能性が見えるのでモチベーションも上がり、毎日やる気に溢れて、人に喜んでもらえて、それが嬉しくて楽しい状態で、長時間の作業をしても疲れ知らずで「楽しむ」ことができます。
その上、精神的に余裕もできるので、新しい手法を次々と取り入れることができて、変化をどんどんと作り出せる道です。

もう一つの道は、頑張って、現状と同じことをずーっと繰り返す道です。
可能性が見えない現状で、その現状と同じことを繰り返し続ける毎日です。
そして可能性がずーっと見えないので、モチベーションが上がりません。苦しいことを毎日、長時間しなければなりません。だから「頑張る」必要があります。
「もっと長時間やらなくちゃ」と精神的な余裕もないので、新しい手法を取り入れる暇や、試行錯誤する余力などありません。
頑張って頑張って、そして可能性が見えずに、人にも喜んでもらえず、運もよくならずに、幸せをほとんど感じられず、苦しみながら変わらない毎日を続ける道です。

どちらの道がいいですか? というお話ですね。

 

「頑張る」の洗脳から出れば、楽しく夢を叶えられる

私は前者の方が好きなので、そういう道を歩いています。
だから頑張らずに、モチベーションが高く、楽しんで毎日を送っていて、成果を出しているわけです。

そして、このメカニズムを理解できていれば、「頑張る」という無意識の束縛から、逃れられることができるでしょう。
それぐらい、私たちは無意識のうちに、社会から「頑張らなければダメだ」、「頑張ることはいいことだ」という洗脳を受けているわけですね。

 

まとめ

ということで、夢を叶えたければ、「頑張る」から「クリエイティブになる」に意識を変えるとよいでしょう。

そして、「頑張る」という言葉はできるだけ使わない方がいいでしょう。
それよりも、「どうすれば、もっとクリエイティブにできるだろう」と問いかけるとよいでしょう。

すると、貴方の中にある偉大な知性が目を覚まし始めて、どんどんと変化を起こすことができるかと思います。
その上、「頑張る」とか言わずとも、「やりたくてやりたくてしょうがない」という状態に持って行けるでしょう。

 

今日のお話はここまでっ。

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