先日、「頑張る」とクリエイティビティーが出せなくなる……という記事を書きましたけど、今日はそれのちょっとした補足です。

実は、「頑張る」だと失敗を恐れるようになって、新しいことができなくなるんですよ。
そして「クリエイティブになる」だと、失敗にOKを出すことができて、どんどん新しいことができるようになります。

 

「クリエイティブにする」イコール「試行錯誤を多くする」こと

というのも、「頑張る」は失敗を許さないものですよね。
失敗したいために頑張るんですから。
だから、「頑張る」でダメだった時に、激しく落ち込むわけです。
そして失敗が怖くなるから、さらに頑張らなきゃ……となって、もっと今までの方法論に固執していくわけですね。

逆に「クリエイティブになろう」とすると、必ず試行錯誤をすることになるんですよ。
だって、「これはうまくいくかな? こっちはどうかな?」っていう風に、いろいろ手法やアプローチを試す必要がありますよね。

これはすなわち、「うまくいかないもの(失敗)の中から、うまくいくことを探し出す」というプロセスになるわけです。
つまり、「クリエイティブにする」イコール「失敗を多くする」とほぼ同義なわけですね。

だったら、失敗することが前提なので、失敗することを恐れませんよね。
だからどんどん前向きに行動を起こせるようになるわけです。

 

まずは「手札」を多く持つ

すなわち、まずは多くの手札(てふだ)を持ちましょう、ということです。

私たちが夢として、どこかに到着したい場所があると。まぁ旅行で考えるといいでしょう。
そんな風に旅行に出るとき、まずは飛行機や新幹線で行けるか、電車か、車か、バスか、自転車か、徒歩か……とか、どういう経路で行こうかとかを考えますよね。
つまり、「手札」を持つわけです。

いきなり「新幹線でなきゃダメだ」なんて思わないですよね。
そんな、移動手段が「新幹線」という手札一つしかない状態で旅行に行くとか、考えられませんよね。
場所によっては歩きの方がよかったり、タクシーを使ったり、電車や地下鉄の方がいい場合もあるわけです。

でも、夢になったら、多くの人が「頑張る」でやっちゃうんですよ。
すなわち、手札がほとんどない状態で、その手札だけで勝負しようとしているわけです。
それが、「新人賞しか道はない」とか「スカウトや持ち込みしかない」という形で現れてしまうと。

 

クリエイティブにしようとすると、失敗との付き合い方が大切になる

私はよく失敗への対処法とか語りますが、クリエイティブにやるとなると、失敗との付き合い方がとても大切になります
だって、うまくいかないことばっかりですからね(笑

「こっちかな?」、「いや違うな。それじゃ、こっちかな?」みたいなことを繰り返して、いろいろ試してみるわけです。
すると、意外にも当たることや、うまくいくことがいくつか見つかるものです。

私もアニメでダメでしたが、写真加工技術は手応えがあったので出したら、それなりにうまくいったわけです。
すると、この写真加工技術が、私にとっての「一つの手札」になると。
そしてシナリオ教材も手札で、FPSゲームも手札なわけです。

他にも、このブログでいろんな記事を書いていますが、今ではこういうクリエイター向けの文章も、一つの手札だと分かると。

すると、「大好きなことをして、自由に生きる」という目的地がある場合、こういう多くの手札を組み合わせて道筋を考えられるわけです。
だったら、「ゲームだけ」とか「教材だけ」よりも、よっぽど余裕があって、「いちばん効果的な方法」で攻めることができますよね。
また、「他にも新たな手札を作る」というアプローチもできるんですから、もう多角的に目標に攻められるわけです。

 

新たな「使える手札」が手に入ると、可能性が一気に広がる

で、うまくいく方法がいくつか見つかると、そりゃもう嬉しいですよ。
だって、可能性が見えることですからね。

例えば電子書籍でもリリースして、不労所得(一切働かずに入ってくるお金)が月5000円でも、1万円でも作れたら、がぜん「なんかできそう」とか思いますから(笑
だって、0から1を作る試行錯誤の難しさに比べたら、2~3倍にするのはそれほど難しくはないですからね。
ただ、一つの手札で10倍にするのは難しいかもしれませんが、「いくつも手札を増やせる」のであれば、可能性は一気に広がるものですよね。

そして、いくつも手札を作っていたら、たまに「当たり」の手札があるというのが、感覚的に分かってくるわけです。
すると、どれぐらいで「当たり」が出るかも感覚で分かってきて、モチベーションが上がって、「やるぞーっ!」となるわけですね。

 

まとめ:「現状の手札」だけで頑張るよりも、クリエイティブに「手札を増やす」

だから、「迷路の行き止まりを塗りつぶす」ぐらいの勢いで、まずは手札を多く確保しておく方がいいかなと思うんですよ。
すると、最初は迷ったり引き返したりしながらも、次第に頭角を現してくるものです。

で、手札の作り方そのものを知っていれば、もしダメだったとしても、また一から再スタートができますからね。
すると、不安も消えて、「自分はどこからでも復活できる」という自信につながるわけです。

もちろん、最初に持った手札が最高の場合もあるでしょう。
そういう人は、初めてやって、どかーんと成功するものです。
でも実は、そういうのはとても小さな可能性なので、ほとんどの人が最初から最高の手札を持っていないものなんですよ。

だからこそ、まずは最初は地味でも手札を増やしましょうと。
それが、クリエイティブになることかなと思います。

 

ってことで、今日のお話はここまでっ。

 

この記事をシェア:
Share