今日は、クリエイティブであるということは、どういうことなのかを少しお話してみましょうか。

まさにタイトルの通り、「クリエイティブになるということは、『欲しいものの取り引き』をしないということ」かなと思います。

 

「欲しいものは取り引きしなきゃ手に入らない」という思い込み

私たちには、欲しいものがあるものですよね。
これが欲しいとか、こういうことをして生きていきたいとか、こういう夢があるとか。

それで、多くの人が、「欲しいものの取り引き」をしているような気がするんですよ。

例えば、お金が欲しかったとしましょうか。
すると、多くの人が、「時間を差し出すので、お金をください」とか、「これだけ作業量をしますので、これだけお金をください」というアプローチで欲しいものを手に入れようとしているわけです。
つまり、何かを犠牲にするから、これを手に入れる……という考え方ですね。

多くの人が、「何かを同じぐらい価値があるものを犠牲にしなければ、手に入れられない」と思い込んでいるわけです。

 

何かを犠牲にして手に入れても、「全部を得る」ことはできない

でも、これって、言い換えると「幸せになるには、取り引きが必要」っていう発想ですよね。
「この幸せを手に入れるためには、こちらの幸せを手放します」って言っているのと同じですから。

例えば、「自由が欲しければ、人間関係を捨てます」とか、「お金が欲しければ、健康を捨てます」とか、「充実した仕事が欲しければ、お金を捨てます」とか。
でも、これだと永遠に「最高の幸せ」は手に入らないものですよね。

あっちが立てばこっちが立たない……ってことになっちゃうんですから。

でも、「自由も得て、お金も得て、人間関係も得て、充実した仕事も得る」というのは、間違いなく可能なことですよね。

それなのに、多くの人が「幸せの取り引き」をしてしまうから、結局何かを犠牲にしてしまって、豊かさとか幸せを味わえていないような気がします。

 

「全部ください」という発想

クリエイティブになるというのは、そういう「欲しいものの取り引き」、「幸せの取り引き」をしないことかなと思います。
つまり、「全部ください」と言うことですね(笑

多くの人が、「楽しいことをすれば、お金は入らない」と思っているわけです。
ですが、そこで、よりクリエイティブに考えることで、「楽しいことをして、お金になる方法」を作り出すわけです。

普通は、「ハードな仕事をしなければ、お金はもっと入らない」と思ったりするものです。
ですが、クリエイティブになるというのは、「ハードワークをしなくても、むしろもっと作業量を減らした上で、よりお金を得る」という方法を作り出すわけですね。

 

今は、クリエイティビティーで道を切り開ける時代

既に、「作業時間」が「収入額」を決める時代は終わりました。
確かに工業化時代や農耕時代は、作業時間が収入に影響する時代でしたが、この情報化時代になると、「アイデア」や「発想」、「生産性」といった要素が重要になるわけですね。

実際、年間5億円を稼いでいる人は、年間500万円を稼いでいる人よりも、100倍長く働いているかというと、そうではないですよね。
実際のところ、年間5億円稼いでいる人が一番作業時間は短くて、500万円稼いでいる人が一番長いものです。

古い人が持ちがちな価値観で、多くの人が気づいていない矛盾に、「汗水流して働くことが重要」と「出世して年収が上がったことを祝う」というものがあるですよ。
これは、「汗水流して働く」というのは、「長時間働くことで稼ぐことがいい。短時間で作業をせずにお金を稼ぐのはよくない」っていう価値観ですよね。
一方で、「出世して年収が上がってめでたい」というのは、「長時間働かなくて済むようになり、より短時間で稼げるようになったことがいい」と喜んでいることになりますよね。

これ、強烈な矛盾でしょ。
多くの古い人は、この矛盾に気がついていないんですよ。

そして、「仕事」よりも「作業」を礼賛してしまっているわけです。

 

「作業」だけでは生産性は上がらない

実際のところ、年収5億円稼いでいる人は、仕事が大好きで、楽しんでやっているものです。
つまり、「お金も時間も充実した仕事も、全部作る」と考えないと、どんなに力を尽くしてもこの「全てを得る豊かさ」は実現できないわけです。
というのも、「取り引き」をしている限り、そういう道は歩けないためですね。

年収500万円ぐらいのサラリーマンが、一番仕事を嫌っているんじゃないかなとも思います。
これは、すなわち「こちらを差し出しますから、こちらをください」というアプローチをしているから、自由がなかったり、お金がなかったり、健康がなかったりするわけです。
ひどい人になると、会社のために残業を多くして、健康も犠牲にして、残業代も出ずに、結果として会社がつぶれて、スキルもなく、クリエイティビティーもないので新しい道を切り開く力もなく、路頭に迷うようになった……とか、笑うに笑えない現実があるわけです。

年収500万円の人は、年収5億円の人よりも、「作業」を多くしているわけです。
一方で、年収5億円の人は、年収500万円の人よりも、「仕事」を多くしているわけです。

仕事とは、ここでは「頭を使うこと」とでも思っておいてください。
会社に毎日出社して、長時間作業をすることが素晴らしいことではないと。

見方を変えると、例えば「楽しいことをする」ことが実現できれば、たとえ長時間何かに打ち込んでいたとしても、それは「遊び(イコール仕事)」であって、「作業」ではないわけです。
「毎日長時間遊んで、精一杯遊んで、それでお金を得て、自由を得て、人間関係も得て、幸せを味わって、最高の豊かさを得る」……これがクリエイティビティーですよね。

 

まとめ:「やりたくないことは一切しない」、「全部欲しい!」でクリエイティビティーを発揮する

だから、「嫌なことは一切しない!」と覚悟を決めるぐらいの方が、クリエイティビティーは発揮できると思います。

そもそも、「長時間作業することで、もっとお金を得る」とか、全然クリエイティブではないですよね。
何も考えてないでしょ。

本当に大切なのは、頭を使って、心から楽しめて、工夫して、喜んでもらえるような生産性や効率性を作ることですよね。
実際に、それがメインの産業になっている時代なんですから。

 

ということで、クリエイティブになりたければ、「幸せの取り引き」をしないことが、第一歩かなと思います。
「やりたくないことは一切しない」、「全部欲しい!」、という勢いですね。

すると、いいひらめきや発想が、次々と出てくるんじゃないかな~と思います。

 

今日のお話はここまでっ。

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