今日はタイトルの通りのお話です。
このブログをずっと見ている方なら分かると思いますが、私は「頑張れ」とか「長時間しろ」とかいうことは言わない方なんですよ。
むしろ、「運をよくしなさい」とか、「クリエイティブになりなさい」というアプローチを好む人で。
「頑張らなきゃ」とか、「努力しなきゃ」っていうのは、とても響きがいいように見えますが、しんどいですよね。
というのも、例えばうつになるような人というのは、真面目な人で、頑張りすぎなんですよ。
そういう人に「頑張れ」なんて言うと、本当に頑張っちゃって、そして激しいうつになって、苦しんでいくわけです。
頑張りたい人は大いに頑張ってもらっていいんですが、もし頑張り疲れているのであれば、「創意工夫する」ということをオススメします。
ということで、今日は「『頑張ればできる』は他人が敷いたレールの上を進むこと。『創意工夫するとできる』が、自分のレールを敷くこと」というお話をしてみようかと思います。
「頑張ればできる」は他人が敷いたレールを歩く場合の話
よく言われるのが、「頑張ればできる」っていうことですよね。
代表的な例として、「一万時間をこなせば、一流になれる」っていうことがありますよね。
ただ、これの大前提として、「頑張ればできる」というのは、他人が敷いたレールの上を歩く場合、というものがあるかと思います。
実際、「頑張ればできる」、「一万時間やればできるようになる」と言っている人は、他人が敷いたレールを歩いている人がほとんどだな、というのが私のこれまでの実感です。
というのも、これらは既に成功するための道筋が決まっているものなんですよね。
「このスキルとこのスキルを身につけて、これを伸ばせば売れるようになる」っていう方程式が確立されている分野になるわけです。
こういう場合は、どれだけその道を「早く、遠くまで進むか」が重要になるわけです。
すると、決まった道を歩くことになるので、どうしても「時間の勝負」になりやすいと。
だから、「一万時間やればできるようになる」というのは、裏を返すと「それが競争に勝つ秘訣」ということですね。
これはもう、根性の世界なんですよ。
「頑張って頑張って、誰よりも苦しんだ人が勝つ」という世界です。
特にスポーツとか、そういう根性の世界ですよね。
ですが、これは勝つと大きな賞賛を得られるものです。
「自分の道を切り開く」のは、「頑張る」ではなく「創意工夫」が必要になる
一方で、「自分の道を切り開く」というアプローチがあります。
これは、人のレールを歩くのではなくて、藪道に入り、自分だけの道を造ってゆくという方法です。
実はこの場合、「頑張る」では道は切り開けないんですよ。
だって、誰も通っていない、誰もやっていないことをするんですから。
「頑張る」というのは、言い換えると「一つの方法論に固執する」ということです。
ですが、自分だけの道を切り開くには、創意工夫をして、「こっちの道は行けるかな? だめか、ならこっちはどうかな?」と、迷いながら進む必要があるわけです。
そして、「ああ、こっちがよさそうだ」と道を見つけていくわけですね。
私は会社勤め時代はレールの上を歩いていましたが、独立してからはずっと藪道や山道を歩いているわけです。
それで分かるんですが、レールの上は直線ですが、藪や山の中では、直線では歩けないんですよ。
例えば、ライト兄弟が「飛行機を作りたい」と思ったり、エジソンが「電球を作りたい」と思っていて、「これでできる」なんて最初から分かっていることはありませんよね。
新しいことには、必ず試行錯誤が必要なわけです。
それは言い換えると、「頑張る」ではなくて、「創意工夫」で道を切り開くわけです。
他人のレールの上だと十年かかることでも、創意工夫で半年から数年で一流になれる
すると、他人のレールの上を進むというのは、「一万時間で一流」になるわけです。
これはだいたい十年ぐらいかかるものです。
ですが、自分の道を切り開けば、うまくいけば半年とか、二~三年で実現できたりするんですよ。
作家の本田健氏は、「本当に好きなことが分かっていれば、半年もあれば十分に新規ビジネスは軌道に乗せられる」みたいなことを言っていましたしね。
もちろん自分の道を切り開く場合はうまくいかないことはありますが、それは他人のレールの上を歩く場合でも同じですからね。
どっちにしろ、うまくいかないことはあるわけです。
他人のレールを歩く人は、好きなことができない
で、実は、他人のレールでは、「好きなことをしにくい」んですよ。
例えば最近でも、「島耕作」シリーズで有名な漫画家の弘兼憲史さんは、「新人の場合、編集者には絶対に逆らえない」と言っていたんですよ。
「自分の方が正しいと思っていて、成功した今思い返せば、編集者の意見より自分の方がやっぱり正しかった、などと思うことは多くあった」と言っているぐらい、苦しんでいたようで。
これはなぜかというと、他人のレールというのは、販売部分を他人に抑えられているケースがほとんどだからですね。
漫画家なら、流通・販売を出版社に委ねなければならないわけで。
これは言い換えると、「自分の生命線を、他人に握られている」のと同じなわけで。
だから、特に新人の場合は出版社が決める方向性に従わなければならないわけですし、自由にできないと。
好きなこともできませんし、とにかく「我慢」をしなければ、大成できない世界なんですよ。
自分の道を歩く場合、大好きなことでなければ成功できない
一方で自分の道を歩く場合、「大好きなこと」ができます。
むしろ、大好きなことでなければ、道は切り開けません。
というのも、それだけのエネルギーやマネジメント能力が必要になるからですね。
自分で道を切り開くというのは、「販売部分を自力で作る」ということでもあります。
こう言うと、「セールス怖い」みたいに条件反射的に拒絶反応を起こす人がいるんですが、それこそ「頑張る」の世界で洗脳された人ほど「セールス怖い」になるんですよ。
「頑張る」という世界のセールスは、もう各家庭の訪問販売みたいなものですよね。
断られ続けろ、そして成功をつかめ、みたいな。
ですが、本当はマーケティングさえしっかりやっていれば、そんな必要はないんですよ。
マーケティングというのは、「欲しい人だけに来てもらう」という方法論ですからね。
すると、全ての人に喜んで来てもらって、喜んでお金を払ってもらって、そして「ありがとう」と言ってもらえるわけです。
そして、欲しくない人には来てもらわなくて、「買ってください」と頭を下げる必要もありませんし、嫌な人には「貴方には売りません」と言うこともできますし、「貴方はうちの作品を買わなくていいですよ」とも言える世界です。
つまり、「頭を下げなくても買ってもらえる」ということですね。
これが「創意工夫」の世界の販売です。
楽しくないわけがないですよね。
他人のレールと自分の道、どちらがいいか
なら、ちょっとまとめてみましょうか。
他人の敷いたレールの上を歩くのは、頑張らなきゃいけなくて、一流になるには一万時間、十年間もかかって、最初の頃は好きなことは何もできずに、言われたことを機械のようにこなさなくちゃいけなくて、自由がなくて、我慢をしなきゃいけない世界です。
一方で自分が道を切り開く場合は、頑張らずにできて、一流になるには半年とか二~三年でなれて、自分の大好きなことを集中してできて、お客さんの喜びに触れられて、我慢する必要もなく、頭を下げる必要もなく、自分の自由にできる世界です。
どっちがいいですか? というお話ですね。
ただ、一つ注意点があります。
他人が敷いたレールを歩くのは、考える必要はありません。
何でも他人が決めてくれるので、脳に汗をかく必要もなく、ただ体や指先を動かせばいい世界です。
そして、先が見渡せます。だから安心といえば安心な世界でしょう。
また、うまくいかなかったことを上司のせいにしたり、誰かのせいにできる世界です。
一方で、自分の道を歩くというのは、自分で頭を使って、自分で決める必要があります。
脳に汗をかいて、これはとてもタフな作業でもあります。
先が見通せず、全て自分の責任になるので、のたれ死ぬ覚悟すら必要になります。
もちろん、どっちの世界でも、のたれ死ぬ可能性はあるんですけどね。
「頑張る」が苦手なら、「創意工夫」という世界もある
私は自分の道を歩いていて、大好きなことをして、短期間でそれなりの収入を得られるようになって、お客さんに喜んでもらって、頭も下げることなく、多くの人から「ありがとう」と言われて心が温かくなって、今では不労所得を得て、毎日自由に好き放題やって生きているわけです。
実際、うちのPhotoDramaticaと作家向け教材の売り上げは、これは去年の11月からたった半年で構築したものですからね。
今までの自分の大好きな能力を使って、短期間でそれなりの不労所得が入ってくるようにできているわけです。
そして、多くの人が、既に「そういう大好きな得意分野」を持っているものなんですよ。
自分で気がついていないだけで。
もし、「頑張る」が苦手であれば、こういう「創意工夫」をすることで、開ける世界もあるんですよね。
必要なのは、「頑張る」を捨てて、「クリエイティブになる」という発想の転換ですね。
「頑張って成功する」を捨てて、「クリエイティブになって成功する」という世界です。
試行錯誤を繰り返して、頭を使って、そして自分だけの新しい道を切り開く、ということです。
まとめ:「創意工夫」でも「最高の幸せ」を作ることができる
大好きなことをして、短期間で成功して、お金も手に入れて、よき仲間や人間関係も手にして、よきパートナーと出会い、楽しく幸せを味わえる毎日を実現する、それは可能です。
考えたらすぐに分かると思いますが、これは「頑張る」ではできそうにないでしょ。
そもそも「頑張る」というのは「幸せではない」状態ですからね。
「幸せな状態」って、頑張っていない状態ですよね。
楽しく、気がついたら「頑張る」よりも高パフォーマンスを出していた、そういう次元ですからね。
なので、もし「頑張る」に苦しんでいるのであれば、「創意工夫をする」というアプローチをオススメしておきます。
「じゃあ、どうすればそういう自分に眠っている才能を見つけられるの?」というお話は、またいつかできればと思います。
ということで、「頑張る」は他人の敷いたレール、「創意工夫」が自分が道を切り開く、というお話をしてみました。
今日はここまでっ。