今日は、時代の流れについてお話してみましょうか。
一昔前は、「プロ」であることが、稼いでいくことと同義でしたよね。
でも、今ではプロであることには、あんまり関係なくなった時代なんですよ。
プロとハイアマチュアの境目がなくなってきた
というのも、これだけインターネットが発達して、情報社会になったら、「技術」というものは比較的すぐに手に入るわけです。
テクニックは、結構簡単に身につくようになると。
すると、プロとハイアマチュアの間にある「技術的な差」は、どんどんなくなってきているんですよね。
なくなっているどころか、どんどんプロよりもハイアマチュアの方が、良質なものを作るぐらいで。
プロっていうのは、いわゆる機材にも膨大なお金をかけて、それを専門にしている人たちですね。
映像分野で言うと、撮影用のカメラに何百万円もかけて、編集ソフトに何百万円もかけるような人たちで。
一方でハイアマチュアは、あんまりお金もかけずに、楽しんで作っている人ですね。
カメラも数十万円とかので、編集用ソフトも、1万円とか10万円とか、その程度のもので。
でも、実は何百万円と何十万円のカメラの性能の差って、ほとんどなくなってきたんですよ。
編集ソフトだって、プロが数万円のやっすいものを使うぐらいの時代なわけで。
興行収入何十億というハリウッド映画が、数万円の編集ソフトで編集されるとか、そういう時代なんですよね。
「ハイアマチュア」たちが、今、上昇気流に入っている
すると、プロとハイアマチュアの境目がどんどんなくなってきて、むしろハイアマチュアの方が、プロよりも成果を出したり、稼いだりすることも往々にして出てくるわけです。
最近でも、YouTubeとかニコニコ動画で人気の動画作成者(ハイアマチュアの人たち)が、一般の企業CMの映像やら音楽を作ったりしてるでしょ。
他にも、商業ゲームはプロモーション的な立ち位置で、儲けは同人で出すクリエイターもいますよね。
同人だと、32ページのイラスト本が500円とかで、飛ぶように売れる世界ですから。
何ヶ月もかけて1冊の漫画を描いて、印税1割とかいう世界とは全く違いますよね。
プロの商業ゲームの下層部と、同人ゲームの上位層では、もう全然違うでしょ(笑
そして、今後はさらにプロの下層部はもっと下がり、同人の上層部はもっと上がる、ということです。
そんな感じで、もう今となっては「プロである」っていうことは、ステータスでも何でもなりつつあるんですよね。
これからは、ますますハイアマチュアの層が厚くなってゆくので、発注側からすると、クオリティが似たようなものであれば、安く発注できるハイアマチュアにお願いしますよね。
すると、プロの受注できる市場は、どんどん減ってゆくわけです。
だったら、何百万円というような機材をかけるプロは、これからますます競争が激しくなって、苦しくなっていくのは目に見えていると。
素人がプロに勝つ事例なんかも、どんどん出てきますしね。
まとめ
そういうこともあって、「プロである」ということは、ほぼ意味を成さなくなった時代だと思えばいいでしょう。
逆を言うと、誰にでもチャンスはあると。
好きなことであれば、誰にでも可能性が開かれている時代だということですね。
これ、チャンスに満ちた、いい時代でしょ。
そういう考え方だと、好きなことで、いろいろ挑戦できるんじゃないかな~と思います。
今日はここまで~。