一昨日の記事(「武装解除をするほど、ゆるく生きられる」)の最後で少し触れましたが、「知識は出せば出すほど、もっとすごいものが入ってくる」っていう原理があるんですよ。
今日はこれについて、なぜそうなるのか、お話してみましょうか。
まぁ表面的に言うと、知識は筋肉と同じで、出せば出すほど鍛えられるってことがあるものです。
アイデアだって、一つのアイデアをもったいぶっていたら、次は思い浮かばないんですよ。
いいアイデアを百個も二百個も思い浮かべるようになればいいのに、「これが最高なんだ」って一つのことに固執していたら、次がなくなるものですよね。
今持っているものを全て出し切ることで、頭に余裕を作って、さらに次が作れるようになる、ということですね。
「最も大切な知識」は現状維持の象徴
ただこれは表面的なことであって、より根源的なことを言うと、「現状から出たければ、今、最も大切な知識を出すと、自然に変化できる」と言えます。
というのも、「今、これが最も大切だと思っている知識」っていうのは、「現状維持」の象徴のようなものなんですよ。
それは、「人は信頼してはいけない」とかいう世渡りや人付き合いの方法かもしれませんし、「こうすれば楽にお金を稼げる」っていう、お金の稼ぎ方かもしれません。
その「最も大切にしている知識」を大切にし続けている以上、変化はできないんですよ。
私たちは価値観を持っているものですが、価値観には中心というか、重心となる点があります。
その「最も大切な知識」というのが、「『現状』を支える重心点」だと思えばいいでしょう。
つまり、その「最も大切な知識」が中心となって、私たちの価値観が構成されているわけです。
そしてその価値観が、現状を作り出しています。
で、ここで少し、理想の状態を考えてみましょう。
もし自分にとって理想な状態になったら、今持っているその「最も大切な知識」は本当に大切でしょうか。
既に年収が一億円で、最高の友人やパートナーに恵まれて、感謝されて、幸せな場所にいる時、その状態での「最も大切な知識」はどんな知識でしょうか。
少なくとも、今持っている「最も大切な知識」は、おそらくほとんど重要ではなくなるんじゃないでしょうか。
もし同じぐらい重要であれば、現状に不満を持つことはありえませんからね。
「人を信頼してはいけない」とか、「こうすれば楽に、数百万円程度のお金を稼げる」っていう「今、大切にしている知識」は、人と分かり合えて、年収一億という理想の状態では、重要でも何でもないわけです。
逆に、「周囲の人に喜んでもらう」とか、「自分も満たされた気持ちを精一杯味わっている」みたいなことが、新たな重心点になっているかと思います。
すると、「現状」の重心点に重心を起き続けている限り、理想の状態には移れませんよね。
重心点が違うんですから。
私たちが動きたい場合でも、人間の重心点は丹田(たんでん:おへその5センチぐらい下辺り)ですが、重心を固定したままだと、所詮手や足を動かすだけでしかできませんよね。
すると、手足をじたばたして手に入れられる程度の、そんな狭い範囲のものしか手に入らないんですよ。
でも、重心点を変えると、一歩を踏み出して、手が届かない場所にあるものでも、手が届くようになるわけです。
1キロぐらい先にあったとしても、どんどん歩いていけば、20分もすれば手に入るんですよ。
何年も現状に居続けながら、手足をじたばたしても、工夫をしまくっても手が届かなかった夢の生活が、重心を変えるだけで、たった数十分で手に入るわけです。
最も大切な知識を出すと、現状から出られる
だから、「最も大切な知識を手放しなさい」ということなんですよね。
「最も大切な知識」を手放すと、現実が勢いよく変わってゆきます。
そして、短期間で夢が叶います。
でも、「今、最も大切にしているもの」を後生大事にしていて、それで他のものを手に入れようとしても、それは重心を変えずに手足をばたばた動かしているのに過ぎないんですよ。
本当に欲しいもので、手が届かないものなら、重心点を移動させなきゃいけないわけです。
重心を移動させる習慣とコツさえつかめれば、どんどん進化していって、欲しいものに近づくんですよ。
すなわち、「最も大切な知識を手放す」ことが、「現状から出る」ことになるわけです。
わざと、体のバランスを崩すようなものですね。
体のバランスを崩すと、「おっとっと」となって、どうしても一歩を踏み出さざるを得ないわけです。
そうすることで、「あ、こういう価値もあるんだ」と発見したり、「こうすると、夢に近づくんだ」と発見するんですよ。
つまり、「新たな、もっといい知識が入ってくる」ということです。
重心とは、すなわち価値観です。
だから、「もっといい知識が入ってくる」というよりも、「もっといい価値観があるんだと気づく」という表現の方が適切かもしれません。
自発的にバランスを崩すと、理想の状態に近づかざるを得なくなる
多くの人が、「現状から出たい」と思いながらも、「現状の外は不安だ」と思っているわけです。
だから、現状から出られないわけですが。
でも、そこで「最も大切にしている知識」を捨てることで、バランスを崩すんですよ。
現状を突き破るための、一つの手段だと思えばいいでしょう。
バランスを崩すと、どうしても動かざるを得ないので、自然と「理想の状態」の方向に向かいます。
だったら、自発的にどんどんバランスを崩す、すなわちどんどん重心を変えていくと、自然と理想に近づくわけです。
私も写真加工技術とか、ストーリーライティング技術とかを無料公開すると、もうそこであぐらをかいていることはできないわけです(笑
でも、最も大切な知識を出した瞬間に、「最も大切なこと」の重心が変わっているんですよ。
「それじゃあ、全てを出した今の自分にとって、最も大切なことは何だろう?」と考えるわけです。
すると、新たな「最も大切なこと」が見えてくるわけです。
私の場合は、「スモールビジネスを成功させるノウハウ」とか、「心理学」とか、そういう辺りだったわけですね。
そしてそれも出すと、また「最も大切なこと」が変わります。
そういう風にしてどんどん「最も大切なこと」を出していくと、知識とか、技術とか、スキルとか、そういうことにウェイトを置かなくなるんですよ。
すなわち、「そんなところに、私の本当の価値はない」と分かってくるわけです。
じゃあ、どういうところに価値があるのかというと、「周囲の人に喜んでもらう」とか、「自分も満たされた気持ちを精一杯味わっている」とかいう状態が、いいなと感じるようになっていると。
つまり、勝手に重心が理想の状態に近づいているんですよね。
で、今では本とか開発技術を提供して、喜んでもらいつつ、自由に生きているわけですが。
だから、「知識は出せば出すほど、もっとすごいものが入ってくる」ってことなんですよ。
その「すごいもの」というのは、「より理想的な姿」、「より理想的な価値観」だと言えます。
現状にいながら、何年かかってもできなかったような夢が、驚くほど短期間で実現します。
その知識が大切なものであればあるほど、重心が移動して、新たな価値が手に入ります。
「最も大切な知識」はなくならない
「最も大切な知識」っていうのは、どんなに出しても、なくならないんですよ。
だって、重心は常に「ある」ものですからね。
その価値観だから、その「最も大切な知識」に固執していて、それが現状を作り出しているわけです。
世の中には、価値観はたくさんあります。
その価値観に従った「最も価値あるもの」が、その時々で、見えているだけです。
だから、重心を変えたら、自然と新しい「最も大切な知識」が見えてきます。
私たちの「価値ある知識」は、全ての状態で普遍的な価値を持つものではありません。
価値観が変われば、「最も価値ある知識」の内容は変わります。
そして、どんな状態でも、常にそれぞれの「価値ある知識」は持っています。
ホームレスにはホームレスなりの「価値ある知識」がありますし、億万長者には億万長者なりの「価値ある知識」があります。
重心がどこにあるか、にしか過ぎないわけです。
すると、今の重心、すなわち現状に居続けることって、あんまり意味がないと分かりますよね。
「最も大切な知識」は、どんな状態でもあるものだと分かるからですね。
だったら、理想の方向に歩きながら、どんどん「その時々の最も大切な知識」を出しつつ進むことだってできますよね。
だから、今の知識に固執せずに、安心して知識を出すといいでしょう。
まとめ
知識を出しても、損することはありません。
むしろ、出せば出すほど、現状から抜け出せて、理想の状態に近づきます。
これが分かっていれば、「最も大切な知識を出す」ことが快感になってきますから(笑
私とかも、このブログや本とかで全てを出し切ることが、今ではもう快感でしょうがないという(笑
すると、面白いほどに、現実が変わるんですよ。
現実というか、価値観が変わる、ってことですね。
価値観が変わることで、今まで大切にしていたことが大切だとは感じなくなり、別のことの方が大切だと思うようになる、という方が適切な表現でしょう。
そうして、新たな価値観で現実をとらえることができるようになると。
こうすることで、簡単に現状と現実を変化させることができるんですよね。
必要なのは、「最も大切な知識」を捨てるだけ。
いい知識は、人にどんどん教えればいいんですよ。
最初は少しだけバランスを崩す勇気がいりますが、それを乗り越えれば、前に進み始めるのが分かって、俄然楽しくなってきますから。
そういう、夢を短期間で実現する方法もありますよ、ということですね。
ってことで、今日はそんな、「最も大切な知識を手放すと、もっといい知識が入ってくる」というお話をしてみました。
今日はここまで~。