今日は、クリエイティブなお話です。
「欲しいものを作り出す、3つのアプローチ」ということで、お話ししてみましょう。
「使えないもの」を使えるようにするための、3つのアプローチ
昨日、「欲しいものがある場合、一見では使い物にならないものから、望むものを作ればいい」という話をしましたよね。
なんとなく私の中で、「このコンセプトは結構いいかも」と思ったので、今日は改めてその話をしてみましょう。
私たちは「すぐには手に入れられない、欲しいもの」がある場合でも、工夫次第でそれを簡単に実現できることができることもあるんですよ。
それが、「一見では使い物にならないもの」に着目することですね。
その「一見では使い物にならないもの」から「使えるもの」と見抜いて、欲しいものを実現してゆくと。
じゃあ、その使い物にならないものを使えるようにするための、3つのアプローチをご紹介しましょう。
それが、次の3つです。
- 原料を加工する
- 代替品を調整する
- 旧バージョンに機能追加する
とりあえず思いついたものなので、他にもあるかもしれませんが(笑
それでは以下で、この3つの考え方について紹介してみましょう。
「原料を加工する」というアプローチ
まずは、「原料を加工する」というアプローチです。
ほとんどの場合、製品そのものよりも、原料の方が安価で手に入りやすいものじゃないですか。
そこで原料を簡単に手に入れて、自分で加工して仕上げることで実現する、ということですね。
ゲーム制作とか、漫画作りとかがこれになります。
安価でシナリオと絵、音楽、編集ソフトを手に入れて自分なりに組み込めば、欲しいゲームが作れますよね。
同人誌でも、コンビニでコピーをして、ホッチキスで留めれば、コピー本として安く仕上げられますし。
また、「野菜の種を、養分のある土に植えて、水を与えて育てる」とか、「ビジネスの種を見つけて、人材を加えて育てる」とかいうのも、同じように「原料を元に加工する」になります。
「本棚」が欲しい場合、こう考える
例えば「本棚」が欲しい場合、まずは原料を考えます。
すると、原料は木の柱とか板、釘やねじになるでしょう。
なら、そういう木の柱とか板、釘やねじは、ホームセンターなどにでも行けば、安く売っています。
今の時代、のこぎりとか道具を持っていなくても、ホームセンターなら数十円でカットしてくれたりというサービスもあるんですよね。
金槌ぐらいなら、家族や友人から借りることもできるかもしれません。
なら、そこで本棚の作り方を調べて、実際に自力で作ると。
今の時代、「作り方」というのはネットを調べればいくらでもあるので、そういう知識で困ることはありません。
すると、実は簡単に作れたりするんですよね。
原料から作れると、自分好みにできる
原料から作る場合、「工夫次第でコストを下げられる」、「自分好みに調整できる」というメリットがあります。
木の板が高価な場合、棒状の木材をすのこ形式にすることで、安く仕上げることもできるでしょう。
本棚に何を置くのかで、大きさや強度も調整できますからね。
すると、市販品よりもよっぽど自分に合ったものを、安価で仕上げられると分かります。
なので、この「本棚」に当てはまるものを、自分なりの「ビジネス」や「欲しいもの」に置き換えて考えてみるといいでしょう。
また、これはビジネスを立ち上げる場合、とても使い勝手がいい発想になります。
「私たちにとってのゴミ」を、原料にして仕上げるわけですね。
「ゴミを原料に使う」とか言うと、聞こえは悪いですが(笑
でも、この原料を独自のものにすることで、独自性あふれるビジネスや商品、作品になるわけです。
で、使えそうな原料を元に、いろいろとビジネスを考えていくことになります。
「代替品を調整する」というアプローチ
次は、二つ目の「代替品を調整する」というアプローチですね。
これは、同じような機能を、全く別のもので代用することになります。
映画を作りたい場合、リアルの人間や舞台を使うと、とてつもなくお金や時間がかかるかもしれません。
なら、人間や舞台などのリアルなものを、人形やイラストなどで代用することができるでしょう。
なら、紙芝居や人形劇という形にできて、それに何らかのリアリティを与えるような調整(見た目とか動き)を加えるわけです。
すると、より簡単に、しかも幅広く自分なりの作りたい世界観を仕上げられます。
他の例で言うと、ドラムキットが欲しい場合、フライパンとかアルミ缶のふたを裏返して、それをタムとかハイハットの代わりにすることもできるでしょう。
で、そこでいい音や響きになるように、大きさを変えたり、形を変えたりして調整すると。
すると、より簡単に欲しいものを代用できます。
本棚の例で言うと、例えば段ボールで代替することができるかもしれません。
段ボール箱なら、スーパーにでも行けば「ご自由にお取りください」って置いてますからね。
それで、小さめの箱で同じ大きさのものを入手してきて、それを強度が出るように組み合わせて仕上げると。
で、見栄えをよくしたければ、紙や布を張ったりして調整するわけです。
これは全く別種のもので代用することになるので、一番「発想の転換」が求められる考え方になります。
多くのものには、「これはこういう用途に使う」という用途があります。
その用途をぶっ飛ばして、新たな用途を見つける、ということですね。
「旧バージョンに機能追加する」というアプローチ
最後が、「旧バージョンに機能追加する」というアプローチです。
これは変化の激しいものほど、旧バージョンは手に入りやすいものなので、そこに注目します。
例えばパソコンだって、6~7年前のものならゴミ扱いですよね。
スマホのようなライフサイクルが短いものになると、3~4年でゴミ扱いになるかもしれません。
他にも、私は最近、太陽熱温水器について調べたんですが、それは少し修理すれば使えるものでも、もう「今の時代ではださい」とか「新しい方がいい」という理由で捨てられまくっているようで。
それぐらい、「古くなったもの」っていうのは、十分に使えるものであったとしても、簡単に手に入りやすいわけです。
なら、自分の目的に応じて、それに機能追加をして望むものを得ることになります。
タブレットPCが欲しい場合でも、用途を考えれば、「台所で、クックパッドのレシピを見たいだけ」だったりするんですよ。
なら、完全にバッテリーがダメになったやっすいタブレット端末を入手してきて、通電しながら動かすのでもいいかもしれません
新しいPCが欲しい場合でも、目的は「自作ロボットの制御をさせたいだけ」かもしれません。
なら、別に最新の機種でなくとも、古いものでも十分かもしれません。
しかも、ケースとか付属品も必要なくて、マザーボードとCPUさえあればいいかもしれません。
で、それを使えるように、自作ロボットとの通信ポートを追加したりして調整していくわけですね。
本棚の例で言うと、壊れた古い棚をもらってきて、修理することもできるでしょう。
求めるサイズや強度が違う場合、複数の棚を集めてきて、使えるものを組み合わせて調整できるかもしれません。
まとめ
そんな風に、「一見、使い物にならないもの」に着目することで、可能性は一気に広がると分かります。
それが、次の3つのアプローチですね。
- 原料を加工する
- 代替品を調整する
- 旧バージョンに機能追加する
これはものだけでなく、ビジネスとか、仕事、自由時間、夢を実現する方法でも同じです。
意外とそういう原料や代替品、旧バージョンっていうのは、身近にあるものなんですよ。
すると、一気に可能性が広がるんじゃないかなと思います。
ということで、今日は「欲しいものを作り出す、3つのアプローチ」ということで、お話ししてみました。
今日はここまで~。