今日は、作品作りについてお話ししてみましょうか。
作品作りの「愛」について、お話ししてみましょう(笑
今まで作った量を合計すると、どれぐらいになる?
昨日の記事で、「ゲームとか何らかの作品を10本近く出して、本も15冊ぐらい書いた」ってありましたよね。
それで初めて、「いつの間にか、そんなに作ってたんだ」と気がついたんですよ。
音楽CDみたいな小さなものも含めると、もうたくさん出してるような気がします。
なんと言うか、実は私は、それを知っても「へえ、そうなんだ」程度の感覚だったんですよ(笑
クリエイターの人なら、こういう感覚があると思うんですよね。
「貴方、今まで作ったものを合計すると、こんなにもなるんですよ」と言われても、「へぇ、そうなんだ」みたいな。
「すごいような、すごくないような、いまいち自分でもよく分からない」、みたいな。
例えば漫画家さんなら、「貴方、今まで描いた漫画のページ数を合計すると、これほどになりますよ」とか言われると、結構びっくりする量だと思うんですよ。
絵描きさんなら「今まで描いた絵の枚数」、作家さんなら「今まで書いた原稿用紙枚数」とか言われると、この感覚が分かるでしょう。
それは同人でも同じですね。
結構膨大な量になりそうでしょ。
「ただ必死にしていたら、ここまで来た」という感覚
これって、ほぼ間違いなく、「毎回毎回、目の前のことを必死にこなしていたら、いつの間にかここまで来ちゃった」みたいな感じですよね。
そもそも、「その量を作る」なんて目標は持たなかったことでしょう。
そして同時に、今の量ですら、通過点でしかないわけで。
これから自分がどれぐらいの量を作るのかなんて、分からないものですよね。
だって、いつだって一番重要なのは、「今、目の前の作品」なんですから。
たぶん、私が「これだけの本数ほどゲームを作る!」とか、「何冊本を出す!」とかいう目標を持っていたら、こういうのはできなかったと思うんですよ。
体育会系なノリで、あるでしょ。
「これを絶対達成するぞ、エイエイオー!」みたいな。
もしそんなことをしていたら、おそらく私は全くダメな状態で終わっていたかと思います。
これは、塾で考えると分かりやすいでしょう。
「東大生を100人出すのが目標!」という塾って、志が高そうに見えるじゃないですか。
でもそれって、なんか愛がないんですよね。
重要なのは、「勉強を通して、人生をどう作るのか」ですよね。
生徒の人生を考えたりだとか、勉強を通して、それをどう人生に生かすのか、そういうことが大切だと思うんですよ。
で、もし生徒が「勉強をすると、逆に不幸になる」という状態であれば、勉強をさせないことも、愛だと思うんですよね。
でも、「東大生100人出す!」だと、「成績がいいか悪いか」だけですよね。
「じゃあ、東大に行けないような人は、切り捨てるんですか?」って感覚になるものです。
もう目に見えるでしょ、東大に行けない人は、どんどん隅に追いやられていく姿が。
そういうのを見ると、いったい何のために勉強しているのか、って哀しくなるものですよね。
「何のために作るのか」という思い
先日も触れましたが、作品ってのは、自分の子どもみたいなものですよね。
だったら、「作品をこれだけリリースする!」みたいな目標設定って、なんかずれてる感じがするものです。
「じゃあ、自分の子でも、ダメな子は見捨てるの?」みたいな。
実は、競争が激しい業界では、そういうのが多いんですよ。
体育会系な「目標を絶対に達成します!」みたいなところって、そういう「数のノリ」じゃないですか。
でも、クリエイティブな業界で、しかも同人をやっている人は、そういう愛情を持っている人とか、愛情を注げる人がとてもとても多いんですよ。
目の前の生徒、目の前の子ども、目の前の作品に全ての愛情を注ぐ、そういう感覚なんですよね。
で、これって、素晴らしいことですよね。
私は同人をやってる人が大好きなんですが、これも一つの理由ですよね。
やっぱり、心のどこかで愛情があるんですよ。
絵描きさんとかでも、「畜生、このキャラ、フリルのひらひらが多くて描きにくいんだよっ!」とか言いつつも、必要以上にみっちりと描き込んでいるわけです(笑
「誰だよ、こんなアホみたいにフリルを入れるようなキャラデザ作った奴!」とか言いながら、そのキャラ設定をしたのは、紛れもなく自分自身なんですよ(笑
作家さんでも、「このキャラ、アホだよなー。ろくな性格じゃないよなー」とか言いつつも、そのキャラが大好きで、主人公にしているんですよ。
そんなもんでしょ(笑
そういう愛情を感じられる度に、私はほっこりするんですよね(笑
作者の愛がつまったものって、やっぱり素敵ですよね。
同じように、愛を与えられる人、愛を出せる人っていうのも、素敵なものなんですよ。
クリエイティブなことをしている人は、そういう魅力に気づくのもいいんじゃないかなと思います。
「あ、私って、愛を出せる人なんだ」みたいな。
まとめ
その象徴が、「毎回毎回、目の前のことを必死にこなしていたら、いつの間にかここまで来ちゃった」みたいな感覚かなと思います。
数を出すことではなくて、目の前のことに全力を傾けると。
それが、実は愛ある行動なんですよね。
ってことで、今日は作品作りの「愛」についてお話ししてみました。
今日はここまで~。