いかにも怪しいタイトルですが(笑
今日は、「棚からぼた餅」を得る方法について、語ってみましょうか。
「棚ぼた」は、ある条件下で起こりうる
「棚からぼた餅」って言いますよね。
棚の下にいて口を開けていたら、ぼた餅が落ちてきて、口の中に入っちゃった、みたいな(笑
ありえないからこそ「棚ぼた」なんですが、ごくまれに起こるからこそ、このことわざが残っているんですよね。
ありえないのなら、こんなことわざは残ってませんから。
すなわち、「棚ぼた」みたいな幸運って、実は結構あるものなんですよ。
「棚の下で口を開けて待っている」というのは、常識で考えてアホですよね。
だから、普通は誰もしないわけです。
でも、ある条件下では、それがありうるんですよ。
それが、「棚が動く時」です。
なら、その「棚が動く時」とは一体どういうときのことなのか。
実はチャンスというものは、「社会に変化が起きるとき」に付随してやって来る傾向にあります。
例えば出版業界で言うと、最近は「スマホの普及」という変化が起きましたよね。
人々は新聞とか雑誌を読まなくなって、スマホで情報を得るようになったわけです。
すると、紙媒体の書籍出版数はどーんと落ちてきて、逆に電子書籍とか、Webでの情報提供がどーんと上がってきたわけです。
変化が起きるとき
例えばKindleが日本で発売されたときでも、電子書籍って当時はタイトル数が少なかったですよね。
でも、Kindle端末やスマホを持っている人がどーんと増えたので、そんなときに電子書籍に参入していると、競合がほとんどいないから、どんどん読んでもらえるチャンスが増えたわけです。
すると、それほど力がない人でも話題になれて、十分に稼げちゃったりするんですよ。
競争率が低いから、少しの実力があるだけでAmazonのランキングに入ることができて、そのまま電子書籍の分野で有名になって、地位を確保できちゃったりするわけです。
別の例で言うと、明治維新の時に、政府は海外の知識を取り込もうと躍起になって、外国語ができる人にどんどん好待遇を与えたんですよ。
で、当時、ドイツ語を読める人は、日本で一人とか、ごくわずかしかいなかったって言うんですよ。
だったら、その人はすっごい地位や特権を与えられて、すごいことになったわけですが。
今では、ドイツ語を知っている人なんて山ほどいますよね。
でも、「社会に変化が起きるとき」っていうのは、そういうものなんですよ。
今まで鎖国していたから、「オランダ語以外の外国語を学ぶ奴なんか、出世を捨てた学者か、阿呆のやることだ」とか言われていたわけです。
それが、社会が変化することによって競争率が急激に変化して、突如として自分が有利になることがあるわけです。
漫画業界では、スマホの普及で紙媒体の漫画家がどーんと減って、Web漫画家がどかーんと増えましたよね。
実はこのとき、紙媒体で苦戦していたベテラン漫画家で、Web漫画に移行できなかった人の多くが、人知れず廃業に追い込まれたんですよ。
というのも、紙媒体の出版数が少なくなるから、どうしても競争率が上がって、相当な有名な人でなければ原稿依頼が来なくなったからですね。
逆に、Web漫画では、競争率が低い上に、掲載コストやリスクが低いので、経験のない若手でもそこそこの実力さえあれば掲載できるようになったわけです。
すると、その中からどんどんと目立って、売れるようになった若手が多いんですよ。
「時代の変化」にチャンスはある
もちろん、これには反対の動きもありえます。
例えば作家の多くが一気に電子書籍やWeb漫画に移行すると、逆に紙媒体の競争率が落ちて、有利になる可能性だってありえます。
これは、その時々の状況を見て判断しないと分からないものです。
でも、ざっくり言って、「1/2の確率でチャンスが来る」と思えば、これはかなり率のいい賭けじゃないでしょうか。
すなわち、こういう「業界や社会に変化が起きるとき」っていうのが、「棚が動く時」になります。
棚には、びっしりぼた餅が詰まっています。
そこで棚が動くわけですから、実は落ちてくる可能性は高いんですよ。
ただ、棚には表側と裏側があって、どちらに落ちてくるかは分からない、ということです
でも、ざっくり言って、「1/2の確率でチャンスが来る」わけです。
すると、時代を見る目がある人は、人の競争率を見極めて、棚から落ちてくるのを見計らって、「口を開いて棚の下で待つ」ことができるわけです。
平常時でこれをやる人は、ただのアホでしょう。
でも、「棚が動く時」では、それがありうるわけです。
ならば、「時代の変化」に対しては、意識を向ける価値はあるように思えるんですよね。
それが、チャンスをつかむ、ということだと思います。
平時には、チャンスは見つかりにくいんですよ。
でも、変化があるときは、実はチャンスがごろごろとあふれているわけです。
変化の度合いを知る尺度
ちなみにマスコミは、こういう場合は「騒いでいる方」に注目するので、「ぼた餅を得た人」ではなくて、「ぼた餅が得られなくなった人たち」を集中的に取り上げることになります。
ぼた餅を得た人は、人には言わないものですからね。
そして、陰でしっかりと「美味しい思い」をしているわけです。
逆に、得られなくなった人が騒ぐと。
だから、マスコミで「これだけリストラされた」とか、「これだけ失われた」とか騒いでいればいるほど、実は陰で「その分のぼた餅」を得ている人が多い、ということです。
すなわち、マスコミの騒ぎ方は、チャンスの量に比例していると思えばいいでしょう。
人はほとんどの場合、現状維持をしようとします。
だから、多くの場合、変化が起こると「既存の業界」の競争率が高くなり、落ちぶれていく人が増えます。
逆に、「新しい領域」では、リスクは高いですが、競争率が低くなります。
だから、特に新人とか若手、弱者の場合は、「新しい領域」ができたときはチャンスになりやすいんですよ。
そこでは、少しの実力があるだけで、頭角を現すことができやすいんですから。
もちろん、リスクがあるのは当然で、しかも前例がないことがほとんどなので、試行錯誤することが求められます。
ただ、試行錯誤が好きな人にとっては、それは最高にやりがいのある環境になるでしょう。
新しいことには、必ずネガティブキャンペーンが起こる
ただし、新しい変化が起こった場合、同時に多くの現状維持をしようとする人が、一大ネガティブキャンペーンを張るんですよ。
それに惑わされないことですね。
スマホだって、タブレットPCだって、Googleだって、Google Chromeだって、Kindleだって、出てきたときは「絶対に受け入れられない」と断言されてましたからね。
電子書籍だって、アフィリエイトだってそうですよね。
「電子書籍では稼げない」とか、「アフィリエイトでは稼げない」、「YouTube広告では稼げない」って、新しいものが出てきたら、いつでも大量のネガティブキャンペーンが張られるものです。
そして、現状維持が大好きな人はそういう記事が大好きなので、ニュースとかでも目立つ場所に掲載されちゃうんですよ。
でも、少し時間が経って実態が明かされると、私の周囲では、不思議なことに電子書籍で稼いでいたり、アフィリエイトで十分に稼いでいる人とか、当たり前のようにいるんですよ(笑
いかにそれらが、現実とは違うネガティブキャンペーンかが分かるでしょう。
そして、美味しい思いをしている人は、しっかりと甘い蜜を楽しんでいます。
逆に、紙媒体のベテラン漫画家に象徴されるような現状維持をし続けた人は、変化に乗り遅れて、激しい競争に巻き込まれて、勝てない人が大量に職を失うわけです。
というのも、新しいことは、試行錯誤を下手上でないと成功できないんですよ。
しかも、新しいことは、基本的に「未完成品」です。
それは裏を返すと、「少しずつ向上していく」ということです。
だから、最初は使い勝手が悪くても、時間と共に改善されてゆくんですよ。
だから、新しいことに対するネガティブキャンペーンには、引きずられないことです。
ネガティブキャンペーンでは、必ず「既存の価値観が最高」という考え方がベースになっています。
それは、「変化」が見えてないんですよ。
「変化」とは、「今までとは違うことをしなければならない、その違いを見抜くこと」が伴わないと、失敗するわけです。
それを見抜けるかどうか、ということも「変化を見る」ということになります。
まとめ
そんな風に、「変化の先を見る」だけでも、全然変わってくるんですよ。
新たな領域では、それほど力がなくても力を発揮できて、注目されるようになります。
逆に、「みんなが成功しているところで成功したい」という人は、相当な実力がないと難しくなるので、若手が入るには難しい、ということですね。
そう考えると、「棚ぼた」というチャンスが、実は「時代を見る目」がある人にしか得られないことが分かるでしょう。
今は変化が激しい状態なので、チャンスは結構あるものです。
願いを叶えるルートは、いろいろあるんですよ。
そこに着目することで、いい幸運を発見できるんじゃないかなと思います。
ってことで、今日は棚ぼたを得る方法についてお話ししてみました。
今日はここまで~。