今日は、会社の見抜き方についてお話ししてみましょうか。

「クリエイターにとって、うまくいく会社を見分ける方法」というお話です。

 

どんな会社と手を組めばいいのか

新人クリエイターや力のない人は、「時代の流れに合わせて、新天地を求める方が成果を出しやすい」って最近説明してますよね。

「じゃあ、どういう会社と手を組んだらいいの?」とかあると思うんですよ。

電子書籍なら、Amazon Kindleで出すがいいのか、もしくは楽天KoboやSony Readerがいいのかとか、ありますよね。

インディーズゲームなら、パイオニアとしてPLAYISMがあったり、Steam Greenlightとかあるものです。

 

実は、時代の流れに乗った新しい分野においては、「ダメになっていく会社」と「今後発展してゆく会社」を見極めるのは、結構簡単なんですよ。

それを見極める、一つの見分け方をご紹介してみましょう。

 

結論から言うと、それは「新しい成長分野においては、試行錯誤をする会社ほど、うまくいく会社」だと言えます。

そういう会社と付き合うことで、どんどん上昇してゆけます。

逆に、試行錯誤をしない会社ほど、ダメになっていく会社です。

そういう会社と手を組んでしまうと、いくら新天地で努力したとしても、力は失われていって、失敗してゆきます。

 

新しい分野では、試行錯誤をしていると、うまくいきやすい

これは単純に、新しい分野においては、試行錯誤が求められるからですね。

以前も触れましたが、成長し始めた分野というのは、基本的に全て「未完成品」です。

試行錯誤をすることで、より時代に適したものを作ることができて、成長してゆくわけです。

でも、そこで「正解」を求めてしまうと、その「正解」は「古い分野での正解」を当てはめてしまうんですよ。

ただ、それが正解だということはありえません。

もしそれが正解なら、「古い分野が上がっている」はずなんですから。

だから、新しい分野では、試行錯誤が求められるわけです。

 

ならば簡単で、新しい分野において、その会社がいろいろと試行錯誤していれば、その会社は有望だということです。

これの裏を返すと、「成長し始めた分野においては、失敗作を多く出している会社が有望」だということです(笑

多くの人は、「失敗して、アホだなぁ」とかあげつらって笑いますよね。

実際は、失敗をしている会社の方が、ヒットを出せるんですよ。

会社は小さい方が試行錯誤はしやすいんですが、最近は後述するような、大規模な会社でも挑戦し続ける会社があるものです。

 

新天地では、「既存の常識」は通用しない

電子書籍で言うと、Amazonはまさにいろんな試行錯誤をしてるじゃないですか。

Amazonは、創業した当時は「これからネットで文字を読む時代に、本をネットで売るとか、馬鹿がすることだ」と笑われたんですよ。

でも、その常識を覆して成長しましたよね。

その後いろいろあって、ついにKindleを出して「電子書籍」という新しいことを始めます。

これも、日本に入ってくる前の段階でいろいろあって、最初は「読みにくい」とか「反応が遅い」とか、いろいろ問題がありまくりだったんですよ。

そういう失敗を経つつも、少しずつ「時代に合ったもの」にブラッシュアップしていって、ついに今の寡占状態を得ているわけです。

 

一方で、日本の電子書籍であるKoboやReaderはどうでしょう。

ただのまねっこだけでしょ。

彼らの発想は、「Kindleに対抗する、Kindleと同じようなものを作る」なんですよ。

その先に、ビジョンが見えないんですよ。

だから、新しいことをしない。試行錯誤をしない。

時代にも合わない。感性も合わない。

彼らはただ、電子書籍を「出版社が出した本を、電子媒体で出すもの」だと思ってるわけです。

 

Amazonの場合、電子書籍は「読み手に最高の読書ライフを与える」、というビジョンがあるわけです。

それは、「本」とは別次元の、新たなものなんですよ。

彼らが作り出そうとしているのは、「新たな読書ライフ」なんですから。

体験を与えようとしていると。

 

とある作家さんが同じ本の売り上げを比較して言うには、「KindleはKoboやReaderの100倍売り上げがある。それぐらい差が出ている」というらしいです。

 

アップルだって、黎明期には失敗作を多く出してるんですよ。

でも、そこから「新たな音楽ライフ」を実現するために、iPodを作ったわけです。

そして「ネットを携帯する新たなライフスタイル」を実現するために、iPhoneができたと。

 

一方でGoogleは、今でもいろんな挑戦をしてるじゃないですか。

エネルギー会社を立ち上げたり、DNA解析会社を立ち上げたりとか、いろんなことをしていると。

すると、「これはさらに発展しそうだな」と感じるわけです。

 

SonyはReaderではアレですが、カメラとか光学機器、音響関係では時々失敗作を出しているので、やっぱりそちらの挑戦者だということでしょう。

ただ、それが時代に合っているかどうかは分かりませんが。

 

「新天地に飛び出て、さらに試行錯誤をする」ということ

「じゃあ多角化すればいいの?」とか思うかもしれませんが、多角化とは違うんですよ。

多角化って、「既存の産業に進出すること」ですよね。

不動産会社が飲食産業を始めたりだとか、小売店を出したりだとか、こういうのは「既にある業種」に出ることになります。

 

そうじゃなくて、「さらに新天地に飛び出て、さらに試行錯誤をする」ってことなんですよ。

新天地で王者になった。

でも、さらにパイオニア精神を忘れずに、新天地へ赴いて、試行錯誤をして新たな道を造る。

AmazonもGoogleも、それができている会社だということですね。

 

実は、これは人にも当てはまります。

どんどん成長していく人は、現状維持をすることなく、さらに新天地へと出て行くんですよね。

そういう人は、ぐっと成長して、成功する率が高くなる、ということです。

 

まとめ

そんな風に、「試行錯誤をしているかどうか」を判断基準にして、今後成長するかどうかを追ってみるといいでしょう。

そうやって会社や人を見てみると、「結構当たってるぞ」と分かりますから。

成功する作家さんでも、積極的に新天地に出てみたりして、挑戦してるんですよ。

漫画家さんでも、描き方やタッチをいろいろ変えたり、いろいろ新しいことを実験していたりするものですよね。

 

ただし、これは「既存の分野の強者」には当てはまらないので、注意しましょう。

既存の分野における強者は、そこを確保して他者を排除することで、利権を得ているんですから。

競争して勝つ場合、すなわち工夫ではなくて力で勝つ場合は、試行錯誤をすると逆に落ちてゆくことが多いでしょう。

彼らは、「現状維持」こそが、強みを保持する最大の手段になります。

 

今回説明した内容が当てはまるのは、「新しい分野で、次に頭角を現す会社や人」だけだということです。

すると、次の時代でどこが上がりそうかが、見えてくるかと思います。

新天地で成功したい場合、そういう会社や人と組むと、いいんじゃないかなと思います。

逆を言うと、ただ追従するだけだったり、大手に対抗するだけの会社とは、組まない方がいいかなと。

 

ということで、今日はうまくいく会社を見分ける方法についてお話ししてみました。

今日はここまで~。

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