今日は、売れるための戦略についてお話ししましょうか。
池上彰氏の「ニッチを攻める」という発想についてのお話です。
ニッチを攻める、という発想
昨日の記事で、池上彰氏について少し触れましたが、そのときに検索したら面白い記事を見つけたので、ご紹介~。
池上彰氏がどのようにして「経緯や背景を解説するスタイル」という立ち位置を見つけたのか(オリコンスタイル)
内容を簡単にまとめると、フリーランスになった池上さんは、「人と同じことをやっていても、生き残れない」と感じます。
そこであるとき、ニュースキャスターに抜擢された時に、ニュースやら説明が「分かりにくい」という問題に気づきます。
こうして「分かりやすく説明する」というニッチな需要を攻めることになった、という流れですね。
それほど長くない記事なので、見てみるといいでしょう。
いい内容があったので、いくつか引用でご紹介してみましょうか。
「いざ、フリーランスになる決意をしたら、どうやって食っていくかという問題もありますし、人と同じことをやっていても生き残れない。
人と違う自分の強みは何かを考えた時に、『自分の意見を言わない』というニッチな需要を見つけたんです」
やっぱりここなんですよね。
「人と同じ事をやっていても、生き残れない」になると。
そして、「自分の強みを発揮してニッチを攻める」のが、今の時代で個人が豊かになるための正攻法ですね。
ニッチでは足りない、「超ニッチ」になるほどいい
さらに引用です。
「以前、台湾の総統選挙をめぐって、(中略)このニュースを『週刊こどもニュース』で扱った時、なんで中国と台湾は仲が悪いんですか? と聞かれたんです。
えー、それを知らないのか、そうだったのかと(笑)。
多くの人が学校で現代史というものを学んでいない。
そこで、また見つけてしまったんです。現代史というニッチなニーズを」
池上さんのような人でも、「分かりやすく説明をする」というニッチなスタイルに、さらに「現代史をメインにいく」という超ニッチな領域をかけ合わせているんですよ。
これって、普通のニッチではありませんよね。
もう、限りなく狭い、超ニッチな領域でしょ。
分かりますかね、「池上さんのような超有名な人ほど、自分の専門領域を限りなく狭めている」ということです。
多くの人が、「領域を狭めると、お客がいなくなる」と思い込んでいるんですよ。
これがそもそもの、壮絶で致命的な勘違いになるわけです。
だいたい、「領域を狭めると、お客がいなくなる」という常識は、大量生産大量消費時代の古い常識です。
これは言うなれば、今では近代武器で戦争をするのに、「竹槍はこう使う方がいい」とか言っているようなものですね。
今ではインターネットが出てきて、作家でも小説家でも漫画家でも、新しい戦い方が主流になっているのに、圧倒的に古い常識に縛られているようなものです。
それで、勝てるはずがありませんよね。
今では、領域は狭めれば狭めるほど、威力を発揮します。
「こういうジャンルで活動している人は、とても少ない」という次元ではまだ足りないと。
「こういうジャンルで活動した人は、未だかつていない」ぐらい狭めることですね。
領域を狭めるほど、お客は増える
だから、今では「領域を狭めるほど、お客は増える」という常識になっている、ということです。
そして、それが貢献できる場があれば、一気に広がりますし、多くの人から求められるようになります。
池上さんの場合、「現代史の専門知識でニュースを分かりやすく解説する」という、超ニッチなスタイルを作ったと。
別に現代史でなくとも、普通の歴史でも、政治や経済でも、哲学や心理学でも、好きなものなら何でもいいでしょう。
そこで、「ごく限られた領域でいいので、圧倒的に優れた成果で貢献できる場所を見つける」ということです。
領域を広めると、貢献できることは狭まりますよね。
だって、「政治の世界でナンバーワンになる」とか、「小売業でナンバーワンになる」とか領域を広めても、超難易度でしょ。
他にもっと優れた人がいて、もっと安価に提供している人がいるんですから。
すなわち、「領域を広げるほど、お客は減る」ということです。
でも、領域を狭めまくると、少しの研究とか工夫で、簡単に「第一人者」になれるものなんですよ。
「ストーリープロット研究の、さらに王道プロットを研究してリストアップした人なんて、今までに一人もいないぞ」とか思うと、たった数ヶ月研究しただけで、第一人者になれると。
すると、王道プロットを欲する人なら、私のノウハウを欲しますよね。
というか、私から手に入れるしか、術はないんですから。
すなわち、「領域を狭めるほど、お客が増える」ということです。
コミュニケーションコストが減った今の時代は、これが常識だということですね。
まとめ
そんな風に、絞り込めば絞り込むほど、「ありのままの自分」で、圧倒的な成果を出せる、ということですね。
最後に、もう一つだけこの記事から引用をしておきましょう。
池上氏の健康維持の秘けつは「ストレスを溜めないこと。嫌な仕事は受けない」と番組関係者もいる前で即答する無双ぶり。
「楽しんでできる仕事だけ受けています」
まさに、これも今の時代に合った考え方ですよね。
ということで、今日は池上彰氏の「ニッチを攻める」という発想について、お話ししてみました。
今日はここまで~。