今は高城剛氏の「黒本」を読んでいるんですが、面白いエピソードがあったのでご紹介~。

大学を卒業した人から、高城さんに「進路や方向性について悩んでいます」というこういう質問があったんですよ。

その人はその年に大学を卒業したのはいいんですが、自分のやりたいことがよくわからず、大学在籍中も、今も本気で打ち込めるものもなく、ぼやーっとした生き方をしてしまったと。
だから、大学に通ったことも意味があったのか分からない。

でも、大学の専攻での言語学(海外の語学)はそれなりに面白かったし、半年間オーストラリアに留学したのも大きな出来事だったと。
趣味がDJで、小さい頃から「いつか映画や音楽で世界を作ってみたい」という思いももっていたと。

でも、家族には全く理解されず、「そんなものは一握りの人しかなれないからやめておけ」と言われて、叶わない夢を抱くのはかっこわるいと思って行動しなかったと。

それでも、挑戦したい気持ちがあって、ハリウッドの俳優エージェンシーでレッスンを受けたりしていても、仕事との間で中途半端で、とにかく迷走している状態で。
いったいどうしたらよいのか……というのが、その人からの質問だったわけです。

 

で、この高城さんの答えが素晴らしかったので、ご紹介しましょうか。

高城さん自身も、20代の方からそういう質問をよく受けるようで、以下のように答えていたんですよ。(以下、引用)

同じようにお考えの20代の方、とても多いと思います。(中略)
でも、大学も出て、言語学にもご興味があって、オーストラリアにも留学なさって、DS MAXで仕事ができて、趣味がDJで、ハリウッドの俳優エージェンシーでレッスンを受けて、夢は映画か音楽で最高の世界を作りたい、という方からメールが来た、と、今、同行のドイツ人との夕飯で話したら「なんて素晴らしい人生なんだ!」と言っていました。
そのあとに、「でも悩んでいるんだよ」と話したら、「素晴らしい日々に?」と言って笑っていました。
僕もそう思います。
人生は、楽しむものです。
しかし、多くの日本の20代の方にお会いすると、「人生の楽しみ方」を知りません。

 

もうこれを読んだ時に、衝撃でしたね。
「まさにそうだ!」みたいな。

これがコツですよね。
「楽しみ方」や「幸せの味わい方」を知らないだけなんですよ。

そして、「楽しみ方」や「幸せの味わい方」を学べばいいだけで。

そういうこともあって、高城さんは「お金を稼ぐことを主軸にしないこと」、そして「日本式システムから離れること」を勧めています。
「日本式システム」というのは、「楽しまずに、言われたとおりにやって、自分の発言をせずに、社会に迎合しなさい」という社会のことですね。
そして、短くてもいいので、できれば海外に引っ越してみると。

実際に、スペインみたいな南欧とかでは、失業率がすごく高いのに、とても陽気なんですよね。
それは、「お金を稼ぐこと」、「経済を成長させること」、「自分を殺してでも『頑張る』こと」が人生の全てではなくて、「それ以外の生き方も、普通にOKなんだ」という別の価値観に触れられるからかなと思ったり。

 

私なりの「人生の楽しみ方」を説明すると、制作と同じように考えるのがいいかなと思います。
制作では、「こうしたら動くかな、こうしたらうまくいくかな」って試行錯誤している時が、一番面白いものですよね。
「完成した!」という一瞬は嬉しいですが、その後は「試行錯誤していた時って、大変だったけど充実していたな」って感じるものなんですよね。

それと同じで、独立したいなら独立に向けて、経済的自由を手に入れたければその方向に向かって、試行錯誤しているのを楽しむことですね。

それに、しょーもないことに情熱を燃やすのでもいいと思うんですよ。
精神科医の斎藤茂太さんは、橋を背後にして手のひらを上に向けてバンザイをして、あたかも「橋を持ち上げている」ような写真を撮るのが好きだったっていうんですよ。
だから、どこかに旅行する時は、その写真を撮るのでいつもワクワクソワソワしていたとか。

私の場合は、最近は「数品でもいいので、料理の腕をその辺のレストランよりも美味しいメニューを作る」とか、「新しい料理に挑戦する」とかが楽しいですしね。

「らき☆すた」だったか、オタクアイテムをコレクションすることに命をかけている主人公が、レアものグッズを買い逃して大号泣しているのを、友人が「あんた、人生を楽しんでるな……」と冷静にツッコミを入れていたシーンがあったんですよ。
まさにそんな感じですね(笑

 

「すぐに成功しなきゃいけない」と、成功を焦る必要はないと思います。
それに、「すぐにでも何か一つのことに集中して、進まなければならない」こともないと思います。

「夢を持ちながら、その夢をよりはっきりさせるために、今は普通の会社に勤めながら、夢を模索している」で、十分に素晴らしいじゃないですか。
だって、夢を持って生きているだけで、十分に輝いているものですよね。

それを、「今すぐに、夢の道を歩かなきゃいけない」と思うから、苦しくなるわけで。
分からないなら分からないなりに、適当にアタリでもつけて、歩いてみればいいんですよね。

そして、試行錯誤している段階を楽しむと。
しょーもないものでもいいので、楽しむと。
それは、制作を楽しむのと同じように。

そんなことを思った、高城さんの回答でした。
う~ん、こんな風に別視点から見ると、刺激になるものですね~。

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