今日も昨日に引き続き、クリエイティブなお話です。
「身近な発表の場を生かしてゆく」、という戦略についてお話ししてみましょう。
とあるネット声優さんが、可能性を広げた例
昨日の記事で、美術館員なのに、美術館の公式ツイッターで漫画を描いて発信するようになった方を紹介しましたよね。
あんな風に、「身近な発表の場を生かしていく」っていう戦略もアリのように思います。
これは今までも何度か語ってきた内容ですが、私がゲームを作っていた時も、これと似たような出来事がありました。
うちでボイスを担当してくださったとあるネット声優さんは、当然ですが声の活動が大好きだったんですよ。
実際に、実力もすごくて。
ただし、ハイアマチュアとしては十分すぎるほどのレベルだったんですが、プロには届かないぐらいで。
だから、アニメとかのオーディションを受けても、全然ダメだったわけです。
こうして「声の活動」が広がっていった
そんなあるとき、その方は当時小売店に勤めていたんですが、店内アナウンスを自発的にやるようになります。
発生練習にもなるし、声も出せるし、一石二鳥ですよね。
すると、お客さんから「いい声してるわね」と褒められて、声をかけられるようになったと。
だいたい一般の人に、ハイアマチュアとプロの違いなんか分かりませんからね。
それで、「あの店の店員さんは、いい声をしている」と、地元でも評判になったようで。
そこからその方は、その声のよさを知っている人から依頼されて、結婚式の司会をすることになります。
そして実際にやってみて、「こういう場所でも、自分の声で喜んでもらえるんだ」と気づくんですよね。
そういうところから、「こういう声の活動もアリなんだ」と気づいてゆくわけです。
「声の活動が好き」となると、どうしても「声優になる」という道しか思い浮かばないじゃないですか。
でも実は、「結婚式の司会アナウンス」みたいな場所でもいいわけです。
そして自分の能力を最大限に発揮できて、声の活動でお金を得ていくことができるようになるんですよね。
「身近な人に分かち合って喜んでもらっていると、道が開けてゆく」という流れ
こういうのは全部、「努力して、遠くの栄光をつかむ」というよりも、「身近な人に分かち合って喜んでもらっていると、道が開けてゆく」という流れです。
絵を描いている場合、店内のイラストを描いてあげるとか、館内の注意書きイラストを描いてあげるとか。
漫画を描いている場合、店内の説明書きとか自治会の案内を、分かりやすく漫画にしてあげるとか。
いろいろできることがあるんじゃないかと思います。
すると、会社や自治会という後ろ盾を得て、自分の作品をリリースできるようになるわけです。
全くのゼロからファンを集めるよりかは、だいぶ効率的にできるんじゃないかとも思います。
また、そういう周囲の人たちは、ハイアマチュアとプロの違いは分かりませんからね。
だから、プロと同じ扱いをしてくれます。
まとめ
私が提案しているのは、こういう「身近な発表の場を生かしていく」っていう戦略なんですよね。
身近な組織や集団に貢献することで、その後ろ盾を得て、自分の作品を広げていくと。
すると、競争率の高い出版社に勝ち抜くよりも、実は「ここが競争率の低い、穴場だったのか!」と分かるんじゃないかと思います。
そういうアプローチもありますよ、ということですね。
「漫画家になる」とか「作家になる」、「出版社デビューする」なんてしなくても、いろんな形で、大好きなことでお金を得られる時代になってきた、ということです。
ということで、今日は「身近な発表の場を生かしてゆく」、という戦略についてお話ししてみました。
今日はここまで~。