「本当に大好きなこと」を見栄抜きでやりたい場合、「人から笑われるようなこと」を本気でしてみよう。
造形が好きで、かつ乗り物が好きだったある人は、段ボールの切れ端で、車やバイク、戦車などを作った。
「段ボールで乗り物を造る」など、普通の人が見れば、小学生がやるような、笑われることでしかなかった。
しかしその人は、見事な造形で「これ、段ボールなの!?」というほどに美しく仕上げていた。
そしてそれを動画サイトで公開したら、「すごい!」と賞賛された。
ある人は、3Dのホログラムのようなものを、個人で作りたかった。
しかし、3Dホログラムの研究などは、超大手企業のような予算がなければできないもの。
それを個人でやろうとするなどと、その夢を普通の人に語れば、馬鹿にされて笑われるものでしかなかった。
しかし彼は、噴霧器を使って霧を作り、それに複数台のプロジェクターで投影することで、見事に個人でも3Dホログラムを実現した。
そして音楽と合わせて幻想的に演出し、それを動画サイトで公開したら、「すごい!」と賞賛された。
「人から笑われるようなことをあえてする」で考えると、ここには見栄が入らず、純粋に「好き」だけで行動を起こせる。
すると、全てが「楽しい」で行動を起こせるようになる。だから、エネルギーも出る。
世の中には、そういう「人から笑われるようなこと」をしている人が、実は多くいる。
彼らの存在を知れば、「自分も仲間に入りたい、仲間に入っていいんだ、仲間がいるんだ」と、笑われることが苦にならないだろう。
すると、後は「楽しい」で突き進めるようになるんだ。
「本当に大好きなこと」をしたい場合、「これって、普通に言ったら、人から笑われるよな」という部分を見つけて、あえてそれをしよう。
すると、きっと楽しく、打ち込めることを見つけられるだろう。
今評価されている多くの「すごい」ことの元をたどると、実は「笑われるようなこと」がほとんどなのだから。