今日は、クリエイティブなお話です。
「変える場所を変えてみよう」、というお話です。
なかなか欲しいものが手に入らない、どうしたらいい?
私たちは、「こういうものができたらな」と願いますよね。
「嫌な仕事をやめたい」とか、「嫌な人間関係から離れたい」とか。
だから「自分のビジネスで独立したい」とか、「一人暮らしをしたい」とか思うようになるわけですが。
でも、なかなかうまくいかないものじゃないですか。
いい商品やアイデアが見つからなかったり、なかなか売り上げが上がらなかったり、欲しいものや環境が得られなかったり。
それで頭を抱えて、「どうしたらいいんだろう」と悩むものですよね。
「変える場所」を変える、という発想
そういう場合、「変える場所」を変えてみる、という発想をしてみるといいかもしれません。
すると、新たなアイデアが出てくることもあるんですよね。
そのためにも、いくつかクリエイティブな事例を見てみることにしましょう。
これから紹介する3つの商品例は、「ここを変えるの!?」という、発想を変えるヒントになるかと思います。
「糸を通しやすい針」という発想
シリコン製の穴なので簡単に広がり糸が通しやすい、針。
Easily thread a needle | Hye jin-Lee, Mi yeon-Kim | 1214 pic.twitter.com/vIjKbX9oLC— !DESIGN (@i____DESIGN) August 5, 2017
まず最初は、見ての通り「糸を通しやすい針」です。
針の穴の部分をシリコン製にすることで、穴を広げることができて、糸を通しやすくしていると。
普通は、「針なんて変えられない」、「針はあの形で当たり前」って思いますよね。
でもこれは、そんな「変えられない」と思っていたものを変えたわけです。
「雑草抜きルンバ」という発想
Tertill: The solar powered weeding robot for home gardens https://t.co/frnbSCnoFu 雑草抜きルンバ.やばい,これ真の無農薬栽培マシンのヴィジョンが見えます. pic.twitter.com/t5d0Ra6ilR
— Yuta Kashino (@yutakashino) June 18, 2017
次は、「雑草抜きルンバ」です。(具体的商品説明はこちら、紹介動画はこちら)
ルンバ(室内自動掃除機)の生みの親が、今度はルンバを屋外で使えるようにしたと。
それが、「雑草を抜ける(切断できる)ルンバ」という発想です。
普通は、「ルンバは屋内で使うもの」という常識じゃないですか。
でもこれも、「屋外でルンバを使う」という、常識外れのアイデアですよね。
「電動一輪バイク」という発想
未来の交通の姿を変える?電動一輪バイク「Uno Bolt」
Courtesy of Uno Bolt#電動バイク #バイク #モビリティ @Unobolthttps://t.co/igi4xU7YpW pic.twitter.com/u2QeYLNkSl— bouncy / バウンシー (@bouncy_news) August 7, 2017
3つ目は、「電動一輪バイク」です。
これも、普通は「バイクは二輪で当然」という発想ですよね。
でも、それをセンサーと現代技術で組み上げることで、一輪という新たな発想をしたわけです。
「これがあればなぁ」というものは、高額でぴったり合わない
私たちが何かを欲する場合、「これがあればなぁ」とか思うものです。
でも、そういう「欲しいもの」って、たいていが高額なものですよね。
「糸が通しにくいから、ミシンが欲しい」とか。
「雑草を抜きたいから、人手が欲しい」とか。
「移動手段が欲しいから、バイクが欲しい」みたいな。
でも、そういうものって、自分にとっては一長一短だったりするんですよ。
「あんまり使わないのに、ミシンは高額で、ちょっと大げさだな」とか、「雑草抜きに人を雇うほどでもないし、面積も広くない」とか、「バイクは高額で、置き場所も取るな」とか。
自分にとって、ぴったり合うものではないと。
それに、高額なので入手もしにくくて、維持費もかかったりするので、逆に面倒な点が多かったりするんですよね。
「変える場所」を変える、という発想
そういう場合、「変える場所」を変えてみましょうよ、という発想です。
「ミシンでなきゃ、私の夢は実現できない」、「人を雇わなければできない」、「二輪バイクでなきゃ移動できない」という「欲しいターゲット」を、ちょっと手放してみましょうよ、と。
で、もっと身近なところで工夫をして、「何か変えられないかな?」と見てみるわけです。
そういう時に、上記のような「ここを変えるのか!?」みたいなアイデアに触れると、ちょっと頭が柔らかくなりますよね。
何かの部分を入れ替えたり、何かの部分を省いたり、何かの部分を追加したり、そういう加工修正ができると。
すると、常識の枠が外れて、「もっと根本的な部分を柔軟に変えられる」と分かります。
実は私たちの世界は、結構いろいろ変えることができます。
私たちはよく、「あの製品があれば」とか、「これぐらいのお金があれば」とか思いますよね。
でも、言い換えるとそれは、「他人が作った工夫」を手に入れることなんですよね。
お金だって、お金そのものを使うのではなくて、お金で「他人が作った工夫」を買って、その工夫を使うわけです。
私たちはもっと、根本的な部分を変えられる
なら、私たちは「もっと根本的な部分を変えられる」と分かります。
グレードが高い便利なものを求めるだけではなくて、「身近にある安価なもの」を仕入れて、それに工夫を加えることでも、それを実現できるわけです。
身近には、針があるかもしれません。
ルンバの開発者は、身近にルンバのパーツが余っているかもしれません。
機械いじりが好きな人は、機械のパーツが余っているかもしれません。
そういう「身近にある安価なもの」に着目するわけですね。
すると、「そもそもこれがこうできれば、問題解決ちゃうの?」みたいな、より根源的な部分を変えることができるんですよ。
「あの商品があれば」ではなくて、「手元のこれを調整して、こういうのを追加すれば、全部解決ちゃうの?」みたいな。
だったら、わざわざ高価なものを買おうとしなくても、身近なもので作れたりするわけです。
まとめ
そういう風に、なかなかうまくいかない場合、「変える場所」を変えてみる、という発想をしてみるのもいいでしょう。
グレードの高いものを欲するのではなくて、「身近にある安価なもの」に工夫を加えて作り出すと。
「針は全て金属でできているのが当たり前」、「ルンバは室内で使うもの」、「バイクは二輪で当然」という常識があります。
その常識を取り払いましょうよ、ということです。
すると、意外なところから解決策が見つかることも多いかと思います。
「あ、実はそんなに大きなものを得なくても、これを調整すればぴったりだ」みたいな。
そういう発想があると、より可能性が見えるかと思います。
ということで、今日は「変える場所を変えてみよう」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。