今日は、お金についてお話してみましょう。
「遊びや美味しいものへの予算は、できるだけ削らない」という節約の発想についてのお話です。
なぜ「遊ぶ費用を減らさない」方が豊かになれるのか
昨日の記事で、最後に「節約したい場合、『遊ばない方がよさそう』と勘違いする人がいるんですが、そうではない」って触れましたよね。
ちょっと旅行に出たり、美味しいご飯を食べたり、遊んだりするような短期での遊び費用なんて、いくらでもすぐに調整できると。
だから、そういうお金は削らなくていいんだと。
これについてもう少し補足できるので、今日はそのお話をしてみましょう。
大体、こういうお金についての知識やノウハウは、学校では教えてくれませんからね。
なので、知っておくといいかなと思います。
「解除しにくい長期的出費」を優先して減らす
まずは状況をまとめておくと、今のような混乱期では、「大きく稼ぐよりも、複数の収入源を得ること」と、「固定費(ランニングコスト)を下げること」が大切になります。
収入源がいつなくなるか分からない時代ほど、大きな1つの収入源よりも、小さくても複数の収入源を持つ方が安全です。
そして、収入額が大きく変わりうる場合、ランニングコストは下げておく方が安全になります。
言い換えると、安定した時代ほど「稼ぐことが優先で、節約はその次」になりますが、激動期ほど「節約が優先で、稼ぐ方法はその次」になります。
その場合、「減らしやすい単発的出費」よりも、「解除しにくい長期的出費」を優先して減らしましょう、ということです。
具体的に言うと、「食費や交際費、娯楽費など」よりも、「保険とか車、通信費、家電の数、新聞や定期宅配など」を先に着手して減らしましょう、となります。
その方が、元気も保てて、うまく節約できるようになります。
我慢して減らしても効果が出ない
「節約しよう」とすると、多くの人が「食費を減らそう」とか、「旅行に行く回数を減らそう」、「娯楽費を減らそう」とかするんですよ。
言い換えると、それは「簡単に減らせる短期的出費」です。
そしてそれに伴うのは、「我慢して」という言葉ですよね。
すなわち、そういう短期的出費を削るのって、それなりのストレスがかかるんですよ。
多くの人が言う「節約って嫌だ」っていうのは、それが理由だからですよね。
食費を削るのも、遊ぶお金が減るのも、苦しいんですから。
長期的出費ほど、ストレスなく減らしやすい
一方で保険とか車、通信費、家電の数、通信費、新聞とか定期宅配みたいな長期的出費は、手放すのに手間や時間がかかります。
ライフスタイルも練り直さないといけないし、不安があったり、解約手続きにも手間がかかったりして。
だから、誰もが「難しい、面倒だ」と感じて、長期的出費に手を付けないわけです。
でも実は、こういう長期的出費ほど、ストレスなく減らしやすいんですよね。
それは、ライフスタイルレベルで変えるので、習慣にできるからです。
例えば、「保険でなくて、セルフメディケーション(自分で処置する)知識を得よう」とか、「車でなくて、自転車とバスにしよう」、「家電を買い替えたり減らして、電気代を減らそう」、「スマホのSIM契約はやめて、Wi-Fi接続のみにしよう」、「新聞はやめて、ネットにしよう」みたいに。
で、こういうのは、初期投資として「新たな習慣を作る」とか、「新たな機材を導入する」、「不要な機材を処分する」みたいに、一度大きな負担がかかります。
知識を得たり、経路を考えたり、商品を比較したり、ネット接続するタイミングを決めたり、いろいろ検討や調整事項があります。
ですが、その一度の大きな負担を乗り越えれば、後はぐっと楽になると。
初期投資額はさして関係ない
これはある意味、「初期投資額はさして関係ない、ランニングコストを減らすことを重視する」とも言えます。
特に長期間使うものほど、初期投資額は大差なくなります。
例えばスマホを買うにしても、3万円だろうが4万円だろうが、5年使っても1万円の違いしかありません。
でも、通信費4000円を5年使うと、24万円ですからね。
なら、通信費そのものに手を加えて、1ヶ月3000円で済ませるだけでも、5年で6万円も変わります。
つまりこの例だと、本体を節約しても1万円ですが、もし通信費に手を加えると、同じ期間で6万円お金を節約できると。
全然違いますよね。
まぁある意味、だから通信会社は「本体を安く売って、通信費で稼ぐ」ができているわけですが。
その見えにくい「稼ぐトリック」に、多くの人がやられているわけです。
PCや家電も、少々高くてもいい
それとか、作業用のPCでも、家電でも、少々高いものでもいいんですよ。
だって、PCとか家電なんて、何年も使うものですから。
月額換算したらほとんど変わりませんし、それで効率が上がるのなら素晴らしくて。
ただ、そのPCや家電のランニングコストを重視しましょうと。
消費電力を少ないものにしたり、メンテナンスにお金や時間が取られないようなものにしたり、そういう部分に着目します。
なら、例えば電気代が月に2000円でも減ったら、年間で2万円以上コスト削減できます。
その額を考えれば、少々購入金額が高くなっても、大差ないですよね。
重要なのは、トータルの豊かさを増やすこと
一方で、私達にとって苦しいのは、「気分転換できないこと」ですよね。
短期的出費って、そういう気分転換を制限することが多いわけです。
大体、気分転換の予算を削っても、それは「お金を増やして(メリットを増やす)、ストレスを得る(デメリットも増やす)」というだけで、私達のトータルの豊かさはさして変わりません。
そして我慢すればするほど、「もう我慢できない!」と、どーんと使っちゃったりしますよね。
で、その場合、「お金を減らして(メリットを減らす)、ストレスも減らす(デメリットも減らす)」と、トータルの豊かさが変わらないと。
節約したいのにトータルの豊かさが変わらないって、なんか変ですよね。
でも、長期出費を減らしてライフスタイルをうまく変えれば、「お金を増やして、ストレスはそのまま」にできます。
もちろん、そこには「ライフスタイルをうまく作る」という工夫が必要になります。
ですが、これがトータルの豊かさを増やすコツですね。
そして、もっと工夫できれば、「お金を増やして、ストレスを減らす」もできるんですが、これはまぁ別の機会に話しましょう。
まとめ
なので、「減らしやすい単発的出費」よりも、「解除しにくい長期的出費」を優先して減らしましょう、ということです。
多くの人が、このコツが分からずに、食費や娯楽費ばかり削って、「苦しいばかりで、毎月の固定費は全然減らない」という状態に陥っているように感じます。
そして「年収何百万もあるのに、生活は苦しいばかり」という状態になると。
なのでこのコツが分かると、ぐっと生活が楽になって、トータルの豊かさを増やせるかなと思います。
ということで今日は、「遊びや美味しいものへの予算は、できるだけ削らない」という節約の発想についてのお話をしてみました。
今日はここまで~。