今日は、収益作りについてのお話です。
「シンプルなコア価値を見極めると、収益を作りやすくなる」、というお話をしてみましょう。
最初の収益をどう作りやすくするか
「なかなか最初の収益が作れない」ってこと、あると思うんですよ。
私はよく「最初の500円が大切」と言いますが、その500円を作れないことがよくあって。
ならその場合、どう考えればいいのか、というお話です。
その場合、「シンプルなコア価値」を見極めると、収益を作りやすくなるように感じます。
すなわち、「何を与えるのかを、もっとシンプルにしてみましょうよ」ということです。
何を代わりにしてあげるか
そのための分かりやすい考え方として、「何を代わりにしてあげるか」で考えてみるのもいいでしょう。
例えばアメリカでは、庭に芝がある家では、よく近所の子供にお駄賃を与えて、芝刈りをしてもらいます。
子供は芝刈りを代わりにしてあげることで、お金をもらえるわけです。
そういう風に、「受注して、仕事をして、お金を受け取る」というビジネスの仕組みを、子供の頃から学んでいるわけですね。
こういう幼い頃からビジネスを学べる文化は、私は素晴らしいなと思ったりするんですが。
ならこの場合、「芝刈り」という手間を代わりにしてあげていると分かります。
他の例では、アメリカではボーイスカウトとかで、子供がレモネードを作って売ることがあるようで。
ならこの場合は、「レモンと砂糖と水から、レモネードを作る」という手間を代わりにしてあげて、完成品をお客さんに与えていると分かります。
人は、芝刈りとかレモネード作りを自分でするのが面倒だから、代わりにそれをしてあげて、お金を得ると。
分かりやすいですよね。
与える価値を見極めよう
逆にここで、「私は物語を作りたい」、「私は絵を描きたい」という人がいたとしましょうか。
でも、なかなか売れないと。
なら、そこで価値を見極めてみましょうということです。
ここで、その人に「貴方は何を代わりにしてあげているんですか?」と問いかけるとしましょう。
その場合、そういう人が持つ一つの傾向として、「物語を代わりに作ってあげたい」とか「絵を代わりに作ってあげたい」程度でしか考えていない、ということがあるように感じます。
でもここで考えてみると、日常で「『何か』物語が欲しい」とか「『何か』絵を代わりに描いて欲しい」とか、そういうことを考える人って、どれだけいるでしょうか。
普通なら、「感動できる物語が欲しい」とか、「好きなキャラが、自分の知らないシチュエーションで、そのキャラらしい反応をしている絵」とか、そういうもっと具体的なレベルじゃないですか。
「『何か』物語が欲しい」とか「『何か』絵を代わりに描いて欲しい」なんて思う人は、ほぼ皆無ですよね。
それは、SNSとかGoogleで、検索ワードなしで画像検索するようなものです。
そんな漠然としたものは、必要とする人がいなくて当然で。
もっと具体的に考えよう
なら、その「何か」をもっと具体的に考える必要があると分かります。
なので、「何を代わりにしてあげるか」と考えることで、相手が必要とするレベルまで落とすことができて、価値が分かりやすくなるわけです。
別の売れない例で言うと、「私はこの最新技術を使って、何か作りたい」という人がいます。
これも同じで、人が「最新技術を使って、何かをしてもらいたい」なんて思う人がどれだけいるかを考えてみます。
すると、そんな「何か」という曖昧なものを欲しい人なんて、ほとんどいませんよね。
お客は製品やサービスが欲しいのであって、作り手が使っている道具なんて、ほとんどの場合でどうでもいいんですから。
こういう「最新技術を使って何か」みたいなものも、よくある落とし穴です。
コアとなる価値は、シンプル
すなわち私達が与える価値って、どんなに最新技術を使っていても、コア部分ではとてもシンプルで普遍的なように感じます。
物語の場合、「感動」とか「興奮」、「笑い」、「切ない感情の共感」みたいに、とても普遍的です。
キャラ絵の場合、「好きなキャラが、自分の知らないシチュエーションで、そのキャラらしい反応をしている絵」とか、「好きなキャラが、恥ずかしがるシチュエーション絵」、「キャラ同士が恋愛をしていて、もどかしい状況の絵」とか。
Googleのような検索ツールの場合、「得たい情報を、より早く、より正確に」でしょう。
ツイッターとかインスタグラムみたいなSNSの場合、「他者とのコミュニケーションをより簡単に、イメージ通りに」ですよね。
芝刈りの場合は「芝刈りを、より綺麗に、より早く」だったり、レモネードの場合は「レモネードをより安く、手軽に」、もしくは「レモネードを美味しく、安全に」だったりすると。
どんなに最新技術に変更しても、そのコア部分は代わりません。
すると、売りやすくなる
ここをしっかりした普遍的なものにできて、それなりの品質を確保できれば、だいぶ売りやすくなるように感じます。
そして、この部分を自分の好きなことにするわけです。
「私は感動が好き」とか、「キャラ同士のもどかしいシチュエーションが好き」とか。
で、技術とか投資というのは、その上で成り立つものです。
その上で、利益とか採算性を作っていくわけですね。
例えば芝刈りの場合、独自の高性能芝刈り機を導入すれば、2時間かかるところを1時間で済ませられるかもしれませんし、より美しくできるかもしれません。
なら、その投資額に見合うかどうかを考えて、導入か見送りかを決めていくと。
まとめ
そういう風に考えると、コアの価値が見えやすくなるかと思います。
そしてその部分を大切にするわけですね。
ここがうまく見えると、何を攻めればいいのか、何を学んで研究すればいいのかが分かって、戦略を練りやすくなるかと思います。
こういう発想も、一つのヒントかなと思います。
ということで今日は、「シンプルなコア価値を見極めると、収益を作りやすくなる」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。