今日は、ビジネス的なお話です。
混乱期のビジネスで重要な5つの防御方法、ということでお話してみましょう。
自殺者数も跳ね上がってきた
ニュースを見ていると、今年(2020年)の8月からガツンと自殺者数が跳ね上がったようで。
ということは、2~3月に起きたコロナウイルス騒動から時間が経って、ようやく破綻が表面化してきたってことですよね。
クラッシュがあっても預金などで少しは耐えられますが、長期になるほど少しずつ耐えきれない人が出てきて。
なのでこれからは、じわり、じわりとこの数が増えていきそうに感じます。
すなわち、今まで未来を考えずに、「なんくるないさ」、「宵越しの金は持たない」、「不安なんて手放せ、今を生きようぜ」と言っていた人から、溺れていく時代なんだと。
安定した時代ほど、明日の安定は高確率で保証されているため、今を重視して遊び呆ける方が「人生での幸せ総量」は増やせます。
でも不安定な時代ほど、そういう「未来を考えない状態」は、破綻を生みますからね。
時代のルールが変わるタイミング
こういう「時代のルールが変わる」というタイミングを知ることは、重要に感じます。
今までの法則が通用しなくなって、新たな生き方が必要になるわけで。
そして今は、ネガティブで未来を考える方が、生き抜ける時代なんですよね。
じゃあどういうスタイルがいいのか、ということで、今日はいい教訓があったのでご紹介しましょう。
それが、岡野工業という町工場社長である、岡野雅行氏の言っていたビジネスの家訓です。
この家訓を知ったのはだいぶ前ですが、とても印象に残っていたんですよね。
5つのビジネス家訓
で、そのビジネスでの家訓とは、次の5つです。
- 国は信用するな
- 銀行は信用するな
- 保険は入るな
- 人の保証人になるな
- 会社はでかくするな
おそらくこの教訓は、戦後の混乱期を乗り越える時に役立ったものだと思います。
で、私もまさにこれだと思います。
国を信用しない
1つ目では、国よりも、自分を頼りにすることです。
国は、国を大切にするのであって、個人を大切にするわけではありません。
国を維持するために、個人からどんどん奪っていきます。
国が本気で奪おうと思えば、ほんと一瞬ですからね。
例えば私の住んでいる隣には米軍基地がありますが、この広大な土地は、戦時ほんとすぐに国に接収されましたから。
以前住んでいた大家の婆ちゃんから、その辺の話は聞いていて。
だから、「いざという時は、国が助けてくれる」なんてことは考えない方がいいと。
銀行、保険も気をつけましょう
で、2つ目の銀行も、じゃんじゃん取り立てますからね。
銀行が「やばい」と思ったら、すぐにヤクザまがいの取り立て屋に債権を売って。
そして安易な長期ローンを組んでいた人ほど、精神的にもきつい負担を得てしまうと。
3つ目の保険は、全体的な破綻になってきた時に信頼できなくなります。
そういう場合、「火災保険ですが、柱が1本残っているので、数割しかお支払いできません」、「健康保険ですが、これだけ元気なので、数割しかお支払いできません」なんて、普通に起こりうると。
戦後では普通にあったし、今でも「これだけしか適用できません」ってのはちょいちょいあります。
なので、「自分が契約している保険会社の財務状態を知らない」という保険は、「混乱が頂点に達した時は、使えない」と思うぐらいでいいでしょう。
まぁこれは本当にクラッシュした後で影響する話なので、保険はまだしばらくは大丈夫かなと思います。
家族や子供がいる人で、生命保険に入っている人は、私はしばらくはそのままでいいかと思います。
逆に経済状態が苦しい場合、国民健康保険以外の健康保険で長期的なものから解約していくのも、一つのアプローチかなと思います。
保証人にならない
4つ目の「人の保証人にならない」、というのは、まぁどの時代でも言えますよね(笑
たまに「嫌われたくない」と思って受け入れる人がいますが、ここはしっかりと断るところです。
その場合、「ごめんね、できないや」と軽く謝って、拒絶するぐらいでいいかと思います。
逆に、「これこれこういう理由でできない」と理由を言って正当化すると、逆効果です。
というのも、「こういう理由があって」とか言うと、相手は「その理由をクリアすれば保証人になってくれる」と勘違いするんですよね。
だから、「こうすればその問題はクリアできる」とか、どんどん突っ込んで交渉してくると。
なので、「ごめんね、できないよ」と、理由を言わずに断るのが大切です。
私自身も依頼されたことがありますが、その「ごめんね」で相手はすぐに引き下がりました。
相手も負い目があるので、それ以上は言えないんですよね。
これは、覚えていてもいいコツかなと思います。
ランニングコストを下げておく
最後は、会社を大きくしないことです。
日常で言うなら、「無駄にランニングコストがかかる契約とか家電は手放して、ランニングコストを下げておきましょう」ということです。
「大きくする=固定費が増える」ですからね。
売り上げが一瞬で消えうる時代、固定費は小さい方が生き抜けます。
これからは、「高い利益が重要」ではなくて、「生き残ることが重要」です。
「がっつり稼いで、フェラーリとかランボルギーニに乗る」は、もうあこがれではなくなった時代だということですね。
まとめ
そういう風に考えると、混乱期の生き方が分かるかと思います。
上記5つの家訓を言い換えると、「自分で考えて備えよ」、「長期的なコストを下げよ」かなと思います。
自殺者数も、倒産件数も、本格的に増えていくのはこれからかな、と思います。
数ヶ月前に、「日本でも、少女がYouTubeで売春の売り込みをするようになった」という出来事があって、「世も末だ」と言っている人がいたんですよ。
私はそれを見て、「そんなもんじゃないよ」と感じたんですよね。
こんなのは、世の末でも何でもないと。
本格的なインパクトはこれからですし、そうなるとおそらく、「あの頃は、まだよかった」になりそうだなと。
で、これを言うと「遊ばない方がよさそう」と勘違いする人がいるんですが、そうではないんですよね。
頭を使わずにすぐに減らせる費用ばかり減らすのは、「生きるエネルギーを大きく失って、コストはさして減らない」という、最も長期的に苦しむ選択肢です。
例えばちょっと旅行に出たり、美味しいご飯を食べたり、遊んだりするような短期での遊び費用なんて、いくらでもすぐに調整できます。
なので、それは最後まで取っておいていいものです。
重要なのは「長期的なコストから下げること」です。
先に削減するのは、保険とか車、通信費、家電の数、何らかの長期契約のような、「解除しにくい長期のランニングコスト」です。
それを、以前にお話した投資の発想で削減できると、生活の質を落とさずに、より身軽になれるかと思います。
すると、しっかりと人生を遊んで楽しみつつ、長期的なクラッシュに耐えうる状態を作れるかなと思います。
ということで今日は、「混乱期のビジネスで重要な5つの防御方法」、ということでお話してみました。
今日はここまで~。