ちょっとした人とメールのやりとりをしていて、その人は、「ビジネスを立ち上げたいけど、お金が~」という状態で悩んでいるようだったんですよ。
私は昔からいろんなものを作ってきましたが、お金はいつだってない中で、夢をどんどん実現したわけで(笑
すると、「そういや、ビジネスのスタートアップ時のコツみたいなものがあるよな」と気づいたり。
ということで、今日は「お金を使わずに、好きなことをビジネスにして、立ち上げる方法」という内容で、お話してみようかと思います。
最初は、お金がない方がうまくいく
好きなことで、お金を得たいものですよね。
で、私の場合、「ビジネスを立ち上げたい場合、最初はお金がない方がいいですよ」という考え方です。
お金はあってもいいんですが、なければないで、道はいくらでもありますよ、ということです。
だから、「最初はお金がなくて、それでいいんですよ」と思っています。
というのも、お金がなくても、クリエイティビティーを発揮すれば、いくらでも何とかできるんですよね。
一番簡単なのは、規模を縮小することですよね(笑
壮大なことをしようとせずに、簡単なことから始めると。
そこから「種となるお金」を作って、そのお金を再投資して、大きく育ててゆけばいいんですよ。
「これすごー!」が、ビジネスを生む
実際に、どんな風にビジネスを生み出してゆくのか、その流れを見てゆきましょうか。
例えば、最近私は抑圧とか心理学にはまってますよね。
もうこれはすっごい体験だったので、誰にでも話したいほど、情熱があるわけです。
すると、ブログでも、メールでも、なんかやたら「これ、すごいんですよ!」と話してしまうんですよ(笑
最近だって、セルフヒーリングというのをしている、マインド専門の人にも「こういうすっごい方法があってですね!」と情熱的に話してしまうほどで(笑
「あんた、俺は専門家だから、それぐらい分かるよ」と煙たがられても、話したいわけです(笑
話したいから、お金を取ってもいいようなレベルのものでも、どんどんみんなに配ってゆくわけです。
で、それだけ「これってすごー!」って話していると、興味を持つ人が出てくるんですよね。
「あやえもさんがそんなにすごいって言うのなら、もっと詳しく知りたい」みたいな人がいるものなんですよ。
このブログを読んでる人の中でも、いるでしょ(笑
もし私がそういう詳細な内容を書いた本をリリースしたら、「ちょっと買ってみようかな」とか思う人も、いると思うんですよ。
過去にも、私がFPSゲームを作り始めたら、周囲の知人もFPSゲームに興味を持ち始めましたからね。
誰かが圧倒的にはまって、「これすごー!」って感動していたら、なんか味わってみたくなるものですよね。
すると、「実はこうすれば、その体験を味わえるんですよ」と、他の人にも楽しめるようにしたり、役に立つように、教えるわけです。
例えば私の場合、「劣等感を解決する、こんなすごい方法があるんですよ」という本をリリースしたら、きっと「読んでみたいな」っていう人は、ちらほら出てくると思うんですよ。
だって、2週間もずーっと語りっぱなしで、それでも飽きたらずに本まで書くなんて、「いったいどんなすごい体験だったんだ!」とか思うでしょ(笑
すると、中には本当にそれで癒されて、「すごかった!」という人が出てくるんですよね。
そしてその人が、「ねえねえ、こういうすごいのがあってね!」と、話を広げてくれるわけです。
だったら、本を買ってくれた「種となるお金」で、またちょっと大きな規模のことができるじゃないですか。
例えば、その本が売れて、月に5000円ほど不労所得を生んだら、月5000円ペースの何かができると。
それで1ヶ月に一度か二度ほど、公民館の会議室を借りて、セミナーをできるかもしれません。
電話でも買って、電話でのカウンセリングもできるかもしれません。
すると、それがさらに大きなお金を生んで、もっと大きなことができるようになるわけですね。
ビジネスモデルよりも、「これすごー!」体験が大切
で、重要なのが、最初に小さいレベルでいろいろやっておくことで、最初のコストが低いうちに失敗をできるんですよ。
例えば、「こういう表現だと、反応がいいな」とか、「こういう言い回しだと、理解してもらいやすい」とか、そういう調整を、コストが低い、規模の小さい段階で実現できるわけです。
すると、大きくしてからでも、大きな失敗はしなくなるんですよ。
いや、もちろん大きくする過程で、それぞれ問題は起きますが、一度に手に負えないほどの問題は起きないわけです。
逆を言うと、「種となるお金」も稼げないようなビジネスは、将来性なんてないでしょ。
そんなビジネスに多くのお金をかけるとか、怖くてできませんよね。
逆に、小さな規模でもある程度の利益を確保できていれば、例えば銀行とか投資家にでも、「現在は、これだけの投資額でこれだけの率で回収できています。これをここまで引き延ばせば、もっと大きく回収できると予想できます」と実績の数値で伝えれば、説得しやすいですよね。
まあ、私は無借金経営が好きなので、あんまりそういうのはしないタイプですが。
「ビジネスモデル先行」というのは、私の感覚では、あんまりうまくいかないんですよね。
「これすごーっ!」っていうのがあれば、それがビジネスモデルを生む、というか。
例えば料理人でも、普通はお店を開くとなると、何百万円というお金が必要になりますよね。
でも、「この料理が本当にすごいんだって! 感動なんだから!」というものがあったとしましょうか。
すると、友人知人でも自宅に呼んで、休日にでもその料理を振る舞うわけです。
だったら、本当に「これ美味しいな!」と感動する人が出てきて、調子に乗って、他の人の家やパーティーなどでも振る舞ったりして。
すると、次第に「あの人の、あの料理、すごいよ!」と評判になってゆくわけです。
そうしていると、「お金払うから、私にも作って!」とか、「うちで主催するパーティーにも来て、作って!」と、どんどん声がかかるようになるんですよ。
だったら、もう楽しいでしょ。
楽しくて、お金も入ってくるわけです。
その上、当初の「店を出す」というだけでは見えなかった、「出張で作る」とか、「イベントで作る」みたいなビジネスモデルが生まれてくるわけです。
そして、「種となるお金」を得ながら、小さな実績を作り始めることができるわけです。
「一品しかない料理屋」とか、「メインの一品しか扱っていない販売店」とかありますよね。
だいたい、そういうのは「これすごーっ!」っていう感動を得た人が、やってるものなんですよ。
すると、お金も集まりやすいですし、ステップアップもしやすくなるわけです。
つまり、「これすごーっ!」というものが、自然に、お金がない状態からでも、ビジネスモデルを生んでいるわけです。
まとめ
だから、「こういうビジネスをやろうとしているんですが、どうでしょうか?」というのは、私から見ると、とても怖いんですよね。
うまくいくこともあるんでしょうが、私はそのスタイルではないですね。
ビジネスモデルを考えるというのは、「既にその市場がある」ということですからね。
そこは大抵、競合が多くて、競争を勝つという「限られたパイを奪い合う」消耗戦になるわけです。
むしろ、「これ、こんなにすごいんですよ!」と、感動を周囲の人に情熱的に語れる、そういうのを持つ人の方が、うまくいくものなんですよね。
それは、新たなビジネスモデルが生まれやすいので、「新たなパイを作る」というクリエイティブなアプローチになりやすいわけです。
そして、そういう「これすごーっ!」を持つ人は、無料でも周囲に与えたい、ぐらいのノリで。
結果として「私も欲しい!」、「私もちょうだい!」という声が増えていって、ビジネスになると。
私の周囲には、脱毛器を「これすごーっ!」と情熱的に語る人もいれば、「今回作ったこのコスプレ用のコスチューム、いいでしょ!」みたいな人もいたり、「この物語、いいでしょ!」みたいな人もいるわけです。
そういう人は、楽しいことを、しっかりとビジネスにできているものなんですよね~。
売れなくても、少なくとも自分が楽しんでいるから、あんまり落ち込まないんですよね(笑
そういう流れのようなものをつかめれば、うまくいきやすいんじゃないかな、と思います。
「これすごーっ!」体験が重要ってことですね。
ってことで、今日はビジネスのお話をしてみました。