今日は、ビジネス的なお話です。
「見栄えよりも効果」で成果が出ることもある、というお話です。
低予算動画を作っている人の例
ちょっとした記事をご紹介。
年収8000万円の動画長者も出現。制作費数万円の「動画広告」が激変させた市場(Business Insider)
記事の内容は、制作費数万円の「低予算動画」を作る人の記事なんですが、じゃんじゃん売れると。
その人が集中しているポイントは、「見栄え」ではなくて、「広告としての効果」なんですよね。
例えば、映像の美しさに集中するのではなくて、「伝えたいことは最初にどーんとシンプルに伝えて、細かいことは後回し」みたいな構成部分に集中すると。
だから、「単純な画像だけで作った制作費5万円の動画」の方が、「すごい映像にした制作費1000万円の動画」よりも100倍広告としての成果がよかった、とかあるわけです。
任天堂と同じ戦略
これと同じようなスタイルで利益を上げているのが、任天堂ですね。
任天堂って今でもゲーム機では王者ですが、Switchにしろ少し古いWiiにしろ、映像は全然よくなかったですよね。
むしろ映像部分はとてもシンプルで、競合と比べると圧倒的にへぼいわけです。
でも、だからこそ制作側はゲーム性に集中できて、低コストで面白いゲームができたと。
私も過去にゲーム制作監督をやっていましたが、ゲームの制作費なんて、8割が映像関連ですからね。
だからこそ映像関連をうまく簡略化できて、面白いゲーム性を作れるほど、利益が出せるようになるわけです。
これも、「見栄えよりも、中身の効果」を狙った戦略だと分かります。
効果が出る部分に集中する戦略
そういう風に、「効果」の部分に集中するのもいいかと思います。
「お客は何を欲しているのか」もしくは「自分は何を与えるのか」という効果が出る部分に集中して、その他をばっさり切り捨てると。
例えばゲームのシナリオ作りで「感動を与えたい」という場合、感動を与えさえすればいいんですよね。
その効果を考えると、「映像の綺麗さや美しさ」なんて、さして重要ではないと分かります。
もし演出的な感動を作りたい場合、音楽の選曲が重要になるかもしれませんし、音楽の挿入タイミングが効果を発揮するかもしれません。
ストーリーでも、「長さや世界観の奇抜さ」はさして重要ではなくて、「主人公に感情移入できるポイントや流れ」が効果を出すかもしれません。
そしてその部分に集中して、後はシンプルに済ませると。
「目に見えない部分」を考えること
でもある意味、人によってはこういうのは難しいんですよね。
それは、「目には見えない部分」を自分で考えないといけないからです。
例えば先の広告制作の場合、「最初に一番伝えたいメッセージを、シンプルに一文で出す」というコツがありました。
これは言われたら分かりますが、自分でそこにたどり着くのはなかなか難しいわけです。
実際に「自分の作品で、最も『お客が喜ぶ部分の効果』を出すコツやポイントは何?」と言われると、それをピンポイントに射抜く答えには、なかなかたどり着けないですよね。
ある意味、抽象的な部分を考える必要があると。
「要領をよく攻略する」という発想
なら、どうすればそういう抽象的な部分を見いだせるか、ということです。
その場合、「もっと要領をよくするには、どうすればいいか」と考えると、いい発想ができそうに感じます。
例えば勉強嫌いな人の場合、学校のテストでヤマを張ることがあるでしょう。
それは、「ここを重点的に攻めれば、犠牲を最小限で、効果的に攻略できそう」という予測をしていることになります。
それと同じで、うまく犠牲を小さくしつつ、最も要所に全力を尽くすわけです。
ただ闇雲に頑張るのではなく、頭で考えて、要所を絞って戦略を組み立てると。
そうやって、欲しいものを最小限の手数で確実に得ていく、という習慣ですね。
まとめ
なので、そういう「見栄えよりも、中身の効果」を狙う戦略も、いいかなと思います。
そのためにも、目に見えない部分に目を向けて、どこに集中するのが一番効果的かを考えます。
ある意味、「無駄な疲弊をなくして、その分を効果的な部分に投下する」ということですね。
そういうのを見抜けると、人生も収益作りも、だいぶ楽になるんじゃないかな、と思ったりもします。
ということで今日は、「見栄えよりも効果」で成果が出ることもある、というお話をしてみました。
今日はここまで~。