今日は、「楽しさを周囲に広めるコツ」でもお話ししましょうかね~。
どんな風にして、自分発のムーブメントを起こすのか。
「メダカを楽しむ」という楽しさを広める
今日、散歩していたら、こういうことがあったんですよ。
↑こういう場所で、いわゆる「海水と淡水を分ける堰(せき)」があるんですよ。
ここは気持ちいい場所で、上流側は淡水、下流側は海水、という場所だったりします。
上流にも下流にも大きな橋は遠いので、車は通れませんが、歩きや自転車でこの堰を通る人は多いんですよね。
で、田舎なので、見ると淡水側にはメダカが山ほどいるんですよ。
最近はメダカも少なくなってきているようですが、そんなの信じられないぐらい、うじゃうじゃ群れを成しているわけです(笑
でも、みんなスルーして通るんですよ。
「みんな、メダカには興味ないのかな?」と思ったりして。
私はそういうのは好きな人なので、しゃがみこんでメダカを眺めるわけです。
もうね、数十センチ先にメダカがいっぱいいて、見ているだけで面白いんですよ。
魚の水槽とかも、思わず見入っちゃうじゃないですか。
それのリアル版ですからね。
水は透き通っていて、太陽がきらきらと水面に反射して、堰の水音が心地よくて、最近は涼しくて、もう最高の環境なわけです。
もう10分でも20分でも眺めていられますから(笑
そんな風に私がじっと見入っていると、他の人も立ち止まって、メダカに見入るんですよ。
すると、さらに通りがかる他の人も、気になって見るようになって。
通りがかる母子とかは「あ、メダカがいっぱいいるー!」とか言って、どんどんみんなが立ち止まったりして、川をのぞき込むようになるわけです。
今まで、誰ひとりとして、そんなことをしてなかったのに。
それで、私は気がついたんですよ。
「なーんだ、みんな、本当はメダカを眺めていたかったんじゃないの」って。
「スルーするふりをして、実はみんな、楽しみたかったんやん!」
誰も、メダカを見ていない。
「自分だけしゃがんで見たら、恥ずかしいかな?」
「誰もやってないのに、自分だけ好きに行動するのは、目立つかな?」
日本人なら、そう感じるものですよね。
でも、私がすーっとその垣根を乗り越えると、周囲の人はこぞって私の後に続くわけです。
もちろん、私は一番最初に見始めた人なので、一番の特等席で、優雅に眺められるわけですね。
なんと言うか、楽しさを周囲に広めることって、こういう感覚なんですよね。
「こんなに面白いのに、みんな、興味がないのかな?」
それで楽しんでいたら、気づいたら私の後ろに、すごい人だかりができていると。
そして、分かるんですよ。
「なーんだ、やっぱりみんなも、気になってたんやん!」って。
ド素人が、一流よりも人を集める
私は大道芸とかはできませんが、例えばジャグリング(いわゆるお手玉)がありますよね。
普通は、見事なジャグリングを披露することで、人を集めるじゃないですか。
それには、すごい練習と技術が必要なんですよ。
そんな「パフォーマンス」は、いわゆる「見る」という世界ですよね。
でも、それを簡単に乗り越えられる、「体験」や「楽しむ」という世界があるんですよ。
私はジャグリングでド素人なので、それで大きな公園で、人を集めようとしたら、私ならこうすると思うんですよ。
それは、私自身がド下手でも、ジャグリングを楽しむわけです。
周囲の視線なんか全く気にせずに、ひたすら熱中してやろうとして、うまくいったら「おおーっ!」と楽しんで、うまくいかなかったら「うひゃーっ」と笑うわけです。
そんな風に熱中していると、「面白そうにやってるな」って、私を眺める人が必ずいるんですよ。
「なんか面白そうだなー」って感じながら。
すなわち、その人は、「そんなに面白そうなら、ちょっとやってみたいな」と思っているんですよ。
すると、私はその人に「あ、貴方もやってみます?」と言うわけです。
そして、その人に挑戦してもらうと。
私がド素人なので、その人もやりやすいですよね。
で、その人が成功したら、私は「おおーっ!」と叫んで、喜ぶわけです。
逆にその人が失敗したら、私は「うひゃーっ!」と叫んで、笑って喜ぶわけです。
その人にとっては、成功しても、失敗しても、楽しんでもらえて、喜ばれる。
それって、「成功しても、失敗しても、楽しい」になるんですよ。
だったら、失敗することもOKになって、気持ちよく挑戦を楽しんでもらえるわけです。
一緒になって「今回はできるか!? できないか!?」とハラハラすることで、その人も私も楽しめますよね。
最後に、今までできなかったお手玉が、一度でもできると、「やったーっ!」と大げさに喜んで、達成感を祝福するわけです。
だったら、相手もすっごく嬉しそうな顔になるんですよ。
すると、そういう私たちの楽しんでいる姿を見ていると、周囲は必ず「面白そう!」と思うんですよ。
そして、私たちは素人なので、「全然ダメでもいいんだ」と入りやすいでしょ。
だから、「やりたい人は、声をかけてくださいねー」と言うと、どんどん「私もやりたい!」、「私にもやらせて!」という声が上がるわけです。
私はそういうのを見越してお手玉はいっぱい持ってきているので、それを渡していくと。
で、ある一定数以上になると、「五分間三百円でーす」と、お金を取り始めるわけですね(笑
それでも、次々と、親子連れやカップル、老人たちが、楽しみたいからやるわけです。
「楽しみ方を教える」ことと「楽しむこと」がキーになる
重要なのが、私が「楽しみ方」を教えていることなんですよ。
「失敗したら、『あちゃー!』と言って笑いましょう。成功したら、『すごい!』と言って、たたえましょう。そして回数を経て、できなかったことができた瞬間、『やった!』と成功を喜びましょう」
このルールを、実演して見せていることですね。
だいたい、カップルだと、男性が女性にいいところを見せたくて、挑戦するわけです。
親子連れなら、子どもがやりたがったり、父親がいいところを見せたかったり。
で、ジャグリングって、実は少しやれば、コツが分かるんですよね。
そして五分もあれば、一度はできるわけです。
すると、最高の成功体験を味わって、盛り上がって、「すごい!」と賞賛されて、そして帰ってもらえると。
その盛り上がりが、人々をまた引き寄せるわけですね。
すごい技術の人が「俺にやらせてみろ」って入ってきたら、「すごいー!」とみんなびっくりしますよね。
すごい人は、みんなに注目されて、鼻高々。
できない人は、できる人を見て、「やってみたい」と思うようになる。
私はお金をもらって、なおかつ客引きをしてくれる「無償どころかお金を払ってまで働いてくれるバイト役」が来てくれて、儲かると(笑
最高でしょ(笑
これなんですよ。
最初から、「ジャグラーとして、超一流にならないと、見てもらえない」とか思うから、苦難の道が始まるわけで。
ド素人だったとしても、「体験」は売れるんですよ。
そして楽しめれば楽しめるほど、引力を持って、人を引きつけると。
その原動力となるのが、「周囲を気にせずに自分が楽しむこと」なんですよね。
ほら、チラチラと周囲の様子をうかがいながら、「どうですか? 面白いジャグリングでしょ。よかったら、お金を置いて行ってね」っていうジャグラーほど、面白くないものはないでしょ(笑
もう、即スルーですよね。
周囲を気にしている時点で、もうアウトなんですよ。
人は、それを簡単に見抜くわけです。
でも、周囲そっちのけで「すごーっ!」と楽しんでいると、周囲は「え? 何? 何なの?」って気になるものなんですよね。
その「楽しめるルール」に気づいて、周囲をそっちのけで楽しんで、かつ他の人にも楽しめるような形にすること、それがコツなわけです。
もしお客が来なかったとしても、自分が楽しめるからいいですよね。
もしお客が継続的に来るようなら、ビジネスをシステム化して、管理人を雇って任せるなり、ビジネスそのものを売ることだってできるわけです。
そして、飽きたら他のもっと面白いことに移ってゆく、と。
まとめ
私がメダカを眺めていたのも、「ここで眺めたら気持ちいいですよ~」というのを、周囲そっちのけで楽しんでいたから、どんどん人を引き寄せたわけです。
これが、ド素人でもぐわーっと自分発のムーブメントを起こす、コツなんですよね。
ま、そういう、今日あったことをお話してみました。
今日はここまで~。