今日は、未来対策のお話です。

人は論理では動かないから怖いんですよね、というお話です。

 

今回の内容は定期的に言っていることですが、私の中では大切なことなので、再び説明しておきます。

 

「イギリスでガソリン切れ」という状況

ちょっとした記事があったので、ご紹介。

英主要都市、最大9割のガソリンスタンド在庫切れ パニック買い(Reuters)

 

記事の内容は、イギリスでガソリンが在庫切れになってきているようで。

その要因が、どうやら「みんなが不安になって、みんなが一斉にガソリン買うように殺到したから」のようなんですよ。

 

ガソリンの海運自体は問題ないようなんですが、イギリスは相当な人手不足で、ガソリンをスタンドまで運ぶ運転手がいない状態だと。

そこから社会不安が広がって、みんなが「ガソリンを買わなきゃ!」と殺到した、という流れかなと思います。

トイレットペーパーが品薄になったのと同じ原理のように思います。

今回はガソリンなので、食料品とか他のものの輸送にも影響が出そうで怖い、とのことです。

 

「人が何に殺到するか」が分からない時代

社会で不安が広がると、こういう風に「人が何に殺到するか」が分からずに、突然あるものに人が殺到することがあるんですよね。

それは多くの場合で、私たちの日用品に近いものになりやすいように思います。

というのも、「それがないと困る」と感じるから、「買いだめしなきゃ!」となるわけで。

 

豊富にある時期に買い置きしていれば、多少は余裕ができるものです。

なのに、ほとんどの人が「なくなりはじめてから、焦って必要以上に大量に買う」なんですよね。

すると、奪い合いになって、争いになると。

 

人は不安を持つと、思考力が低下する

まぁ私がよく言うことですが、人は、不安を持つと、思考力が低下します

まぁそれは当然で、例えば私たちを食べようとするライオンを目の前にして、「逃げようか、どうしようか、熟考しよう」なんて無意味ですからね(笑

危機が迫っている時は、思考力をあえて下げることで、早めに危機から逃げられるわけです。

 

で、社会不安が広がっている時期というのは、多くの人が「知能低下を起こしやすい状況」だと言えます。

だから、トイレットペーパーでもガソリンでも、みんなに配れば足りる状況でも、恐怖によってみんなが殺到してしまうと。

コロナウイルスが広がったときでも、知能低下を起こしてSNSで狂ったように叫んでいた人なんて、いくらでもいたでしょ。

 

一番怖いのは「思考力がなくなった人たち」

そういう場合、一番怖いのは、「恐怖や不安で思考力がなくなった人たち」かなと思います。

例えば一連のコロナウイルス騒動でも、コロナウイルスそのものも怖いですが、むしろそれよりも人間の方が怖かったぐらいですよね。

 

これは、社会から距離を取って生きられる人ほど、そういう状況でも冷静さを保ちやすいように思います。

いわゆる、「大勢の人と広く付き合うのは苦手。ひとりでいるか、少数の人と深く付き合う方が好き」というタイプの人ですね。

そういう人ほど、冷静さを保って「代用品を考えて、確保しよう」とできそうに思います。

 

どう対応すればいいか

私がおすすめするのは、ずっと言っていますが、「生活必需品ほど、備蓄を増やしておくこと」ですね。

人は何に殺到するか分からないので、生活必需品で保存ができるものほど、少し多めに備蓄をしておきましょう、ということです。

 

あと、「人が殺到している時は、『お先にどうぞ』でゆずる」というのもいいでしょう。

自分から手放せば、その間に「代用品は何かないか。それがなくても大丈夫なように、ライフスタイルを変更できないか」と思考力を保てますからね。

ガソリンに人が殺到している時でも、自転車は普通に売られていたりするんですよ。

すると、「自転車もいいかな? 自転車メインで、ライフスタイルを変えられないかな?」とか、「長期的には、ガソリンは供給が絶え続けるだろうか。すぐによくなるだろうか」みたいに、より思考力を保って判断できるかなと。

 

投資でもそうですが、「人が殺到し始めてから買うのでは、致命的に遅い」ということです。

「安い時に買っておいて、高いときに売る」が基本ですからね。

ブームが起きた時にはすでに勝負はついているので、(長期に豊かになる目的では)入らない方がいい、というのが私のスタイルです。

必要なものとか、欲しかったもの、長期で豊かさを作りたい場合、安い時や豊富にある時期に買っておく、これが大切かなと。

 

まとめ

そんな風に、冷静になって考えると、より対策をしやすくなるかと思います。

 

で、私の予想では、コロナウイルス関連の影響は、おそらく2030年ぐらいまでは続くだろう、という予想です。

なので、「早めに元の生活に戻れるように願う」よりも、「余裕がある今のうちにさっさと生活レベルを下げて、新しいライフスタイルを模索する方がいい」という判断です。

 

そして、次(5年以内ぐらい)に起きる大規模なクラッシュは、「インフレ(お金の価値がなくなる)」だろうと思います。

これは、コロナウイルスよりも大きなインパクトとして、私の中では日本でも普通に起きると思ってます。

インフレについても改めて書こうと思ったんですが、ちょっと話が長くなったので、それは後日にでも。

 

ということで今日は、人は論理では動かないから怖いんですよね、というお話でした。

今日はここまで~。

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