今日は、生き方のお話です。

「ネガティブになる」のは症状であって、原因ではない、というお話です。

 

以前の記事で、「自己肯定感は、症状であって、原因ではない」と触れましたが、今日はそれとほぼ同じ内容です。

 

休めば興味や好奇心は出てくる

昨日の記事で、「仕事が苦しくて、好きなことで収益を作りたい。だけどどうすればいいのか」って質問に触れましたよね。

そのとっかかりやすい解決策の一番最初に、「まずは休むこと」があります。

 

というのも、自分軸がある人は、休めば興味とか好奇心は出てくるんですよ。

実際に、過去に「こういうのが好きだな。興味があるな」って感じたタイミングを思い出してみるといいでしょう。

そういうのが得られるのは、だいたいがくつろげて、安心や余裕、自由がある状態だったかと思います。

 

「ネガティブになる」のは症状であって、原因ではない

すなわち、安心と余裕、そして自由があれば、「こういうのをやってみたい」という思いとエネルギーは出てきます

裏を返すと、そういう安心や余裕、自由がないから、「好奇心も出ないし、ネガティブになる」ということです。

実際に、昨日の質問者さんは、「ネガティブになるのがよくない」と思っていたんですよね。

 

「ネガティブになっちゃいけない」とか、よく言うじゃないですか。

私の中では、これはかなり本質を外している、見当違いな対処法のように思います。

なぜかというと、以前の自己肯定感の記事でも触れたように、「ネガティブになる」のは症状であって、原因ではないからですね。

 

風邪の例

例えば、私たちが風邪を引いたときで見てみましょう。

私たちが風邪を引いたとき、食欲がなくなり、体温が上昇します。

 

この「食欲がなくなり、体温が上昇する」というのが「症状」です。

一方で原因は、「悪い細菌が体内に入っている」とか、「痛んでいたり、不調な臓器がある」という問題です。

 

身体は症状を出すことで、適切な処置をしようとします

「食欲がなくなり、体温が上昇する」というのも、あまり食べずに体温を高めることで、免疫力を高めているわけですね。

細かい解説をすると、血液中に栄養が豊富にあると、免疫細胞が動けなくなるので、だから食欲がなくなります。

そして体温を上昇させることで、免疫力が活性化して、悪い細菌をやっつけたり、痛んでいる臓器、不調な部分を早く修復できます。

 

症状と原因を見誤ると、さらに悪化する

なのに、「食欲がなくなり、体温が上昇する」というのを「原因」だと見誤ってしまうと、どうなるでしょう

「無理をしてでも、たくさん食べればいい。解熱剤を使って、平熱に戻せばいい。それでいつも通りに戻して、働こう」とするわけです。

すると免疫力は働かなくなり、悪い細菌がどんどん増えたり、不調な臓器がますます悪くなって、状態は悪化するばかりです。

 

だから、風邪を引いたときは、少しだけ食べて、後は寝ていればいいんですよ。

なのに、「原因ではなく、症状を抑えればいい」という発想が、問題をさらに大きくしてしまうと。

 

ネガティブになるのは「症状」

「ネガティブになる」というのも同じで、ネガティブになるのは「原因」ではなく「症状」です

身体が「休みたい」と言っているのに、「ネガティブになっちゃダメだ」と言うのは、見当違いな対処法だと分かります。

むしろ、それは身体の状態を悪くすると分かりますよね。

 

言うなれば、「ネガティブになっちゃいけない」というのは、「睡眠を取っちゃいけない」と言うのと同じことです。

例えば、「活動すること」をポジティブ側、「睡眠を取ること」をネガティブ側としたとしましょう。

その場合、「ネガティブにならなきゃ、うまくいく」というのは、「睡眠を取らずに、1日24時間連続で働き続ければ、私はお金持ちになれるし、成功者になれる」と言っているのと同じです。

でも実際にやってみると、そんな「ハードワークの24時間」だと、おそらく1週間もせずに死んでしまうかと思います。

 

原因は生き方にある

問題なのは症状ではなく、原因なんですよね。

ある意味、「ポジティブになる」も「ネガティブになる」のも、同じ症状側です。

十分な休息を取れば、エネルギーが出てきて「ポジティブになる」という身体の反応が出てきます。

実際に私たちも、十分に睡眠を取った後は、「起きよう。何かしたいな」って活動的になりますよね。

 

で、原因は何かというと、生き方の方です。

「疲れてでも活動しなきゃいけない」という、その環境や日常に問題がある、ということです。

その原因を無視して、「ポジティブにならなきゃ」とか「休んじゃいけない」というのは、「風邪なのに、解熱剤で熱を抑えればいい」と言っているのと同じです。

もっとひどく言うと、「骨折しているのに、痛み止めや麻酔を打って、今まで通りに活動すればいい」と言っているのと同じです。

 

なので、「ネガティブはダメだ」とすると苦しくなるだけで、「生き方を変えよう」とする必要がある、ということです。

 

まとめ

これが分かると、「ポジティブじゃなきゃ」というのが、ほぼ無意味だと分かるんじゃないかと思います。

「十分に活動したら、疲れや眠気が出てくる」とか、「心や体が疲れたら、ネガティブになる」というのは、健全な反応です。

 

もちろん、「ポジティブになろう」は、ごく短期的には効果があるでしょう。

痛み止めとか、麻酔だって、手術をするような短期では役立ちますからね。

でも、長期で「痛み止めや麻酔を打ち続けて、活動を続ける」というのは、苦しみを増すだけだと分かります。

 

で、本当に休みたい時は、きっちり休むことです。

休んで、寝て、自然にでも触れていると、少しずつ「身体を動かしたい」とか、「楽しいことをしたい」というエネルギーが出てきます。

そういう段階になると、好奇心とか興味も出てくるでしょう。

そこからいろんな新たな行動とか、問題への対処を始めるのでもいいかな、と思います。

 

ということで今日は、「ネガティブになる」のは症状であって、原因ではない、というお話でした。

今日はここまで~。

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