今日はビジネスというか、未来についてお話ししてみましょうか。
売れるものはすぐに真似される時代に、どう対処していくか、というお話です。
近所の観光地では、ソフトクリームばっかり売っている現象
私は山口県の岩国市に住んでいるんですが、近所に錦帯橋っていう名勝があるんですよ。
まぁこのブログでもたびたび登場しているので、おなじみかもしれませんが(笑
そこは観光地なんですが、その付近では少し驚く光景があるんですよ。
それは、「どの店もソフトクリームばっかり売っている」ってことだったりします。
もうね、ソフトクリーム屋ばっかり(笑
「もっと他に売るものないんかい」とか思うんですが。
実はその中に一つ、ソフトクリームの有名店があって、いつも行列ができているんですよね。
たぶん、周囲はそれを真似してるんでしょう。
「地域でソフトクリームを盛り上げていこう」っていう雰囲気もありませんし、そもそもソフトクリームとは縁もゆかりもない土地ですからね。
面白いのが、佐々木小次郎商店っていうのがあるんですよ。
ソフトクリームでは、ここが先に始めて、有名になったとのこと。
でも行列ができている店は、違う店なんですよ。
その超行列ができている店の名が、「むさし」なんですよ!(笑
ソフトクリームでも小次郎、負けとんのかい!みたいな(笑
(ちなみに岩国は、佐々木小次郎の出身地です)
すぐに真似される時代に、どう対処するのか
そんな風に、少し売れるものは、すぐに真似される時代になりましたよね。
実際、映画でも漫画でも商品でも、大企業は真似っこばっかりでしょ。
一昔前、SONYがウォークマンを作ったら、山のように類似商品が出ましたよね。
ジョブスがiPhoneを作ったら、山のように類似商品が出ましたし。
売れたものは、基本的に真似をされる宿命なんですよ。
しかも、小次郎商店のように、後続に奪われることだってあるわけです。
じゃあこういう時代にどう対処していくかというと、それが「個性と結びつける」ことかなと思います。
単純に知識や智恵、技術って、盗まれるじゃないですか。
でも、それが個性と結びつくと、奪われにくくなるんですよ。
究極を言うと、「個人」の個性に結びつけば結びつくほど、誰にも奪われなくなります。
だって、その人にしかできないんですから。
例えば本の場合、「内容そのもの」は、すぐに真似することができますよね。
でも、「作者の背景にあるもの」とかは、簡単には真似できないじゃないですか。
高校と大学で合わせて6浪した声楽家がいますが、その人が「1浪したって大丈夫だよ。心配ないよ」っていう説得力と、現役で大学を受かった人が「1浪ぐらい大丈夫だよ」って言う説得力とでは、全然違いますよね。
すると、同じ「人を励ます本」を出したとしても、全く違うんですよ。
だって、背景にあるものが全然違うんですから。
これが、個性と結びつけていく、ということですね。
だから、これからの時代は、大人数でやることになるほど、競争率が激しくなって、利益は上がりにくくなるでしょう。
だって、大人数になればなるほど、個性はなくなる傾向にありますからね。
逆に、個人に近づけば近づくほど、個性と結びつけられるので、奪われなくなるでしょう。
「ブランド」とは、「個性」のこと
で、その「個性と結びつけること」を、「ブランド作り」と呼びます。
ブランドを作ることとは、個性と結びつけることなんだと。
これはまさに、言われてみると分かりますよね。
そして、個性とは「作るもの」ではないんですよ。
だって、個性とは、「既にあるもの」なんですから。
個性を作ることなんてできません。
個性は、結びつけることしかできないわけですね。
だから、「自分の好きなことをしましょう」、ということです。
「好きなこと」というのは、個性が詰まってますからね。
同時に、「欠点」も個性なんですよ。
私はよく「欠点はメリットだ」とか言いますが、欠点ですら個性と結びつけられるわけです。
まとめ
そんな風に、長所と欠点、それらの個性を受け入れて、自分の作品や商品と結びつけることですね。
そうすることで、真似されずに、そしてお客を奪われず、最高のファンやお客さんたちに囲まれることができるようになる、ということです。
だから、これからの時代は、どんなビジネスでも、自分を見つめていくことが「売れ続ける」ことには必要になるんじゃないかな、と思います。
他の人にできることなら、マニュアル化して、もっと人件費の安い人に頼めばいいだけですからね。
そう考えると、新たな道が見つかるかもしれません。
ということで、今日は真似される時代の対処法についてお話ししてみました。
今日はここまで~。