今日は、制作についてお話ししてみましょうか。

「本を書くなら、10年後、20年後にも通用する本を書きたい」、というお話です。

 

時代に合わせるか、普遍性を持たせるか

本を書く場合、いろんなアプローチがありますよね。

「短期間しか売れなくてもいいから、多くの人に読まれたい」とか、「この人たちに読んでもらえれば十分」、「長く読んでもらいたい」、みたいな。

その中でも、やっぱり二つの傾向があると思うんですよ。

それが、「時代にぴったりと合った流行のものを、その場その場で提供していきたい」というものと、「どんな時代でも普遍的なものを、長い間提供していきたい」みたいなものですね。

 

で、私の場合、「本を書くなら、10年後、20年後にも通用する本を書きたい」というアプローチで書いています。

すなわち、「毎月売れる数は少なくてもいいので、できるだけ長く売れ続けるものを作りたい」というわけですね。

まあ、こういうアプローチを取っているのは、あんまり深い理由はないんですが(笑

 

ただ、私の場合、「一度作れば、それが長期的な収入をもたらしてくれる」というのが好きなんですよ。

昔は「どーんと作って、どーんと売れる」方がよかったので、ゲーム制作とかをしていたんですよね。

でも、私の場合、結構不安を持つタイプなので、それだとずーっと「売れなくなったらどうしよう」って、不安になっていたんですよ。

だから、永続性がある方が気楽でいいなと。

 

それに、私は新しいことをするのが好きなので、新しいことをして手放して、新しいことをして手放して、という風なスタイルが合ってるんですよね。

そういう点でも、「より普遍的なものを書こう」としてます。

 

「10年、20年売れ続ける」に必要なもの

「10年、20年売れ続ける」というのを目指すとなると、結構考えるんですよ。

第一、10年後、20年後にもあるもので説明しないといけないと。

漫画とか、最近はスマホがどんどん出てきてますが、古い漫画は携帯電話でも、なんか古い携帯でしょ(笑

かといって、今からGoogleGlassのようなものを描くわけにもいかないわけで。

 

すると、「ベルサイユのばら」とか「ブラック・ジャック」とかを見ると、「ああ、絵柄こそ古いけど、普遍的だ」って感じるんですよね。

そこで描かれている出来事や内容って、「流行」みたいなものはありませんよね。

どんな時代にもあるようなものばかりで、作られているわけです。

まあ、そういう点でも、歴史物とかファンタジーは普遍性を持ちやすいとは言えるでしょうが。

 

ただ、普遍的にすればするほど、「ありふれたもの」になるわけです。

それは、今では逆に売れなくなる要因になっちゃうと。

だから、「超ニッチなジャンルで、普遍的なものを扱う」みたいなアプローチがいいんじゃないかな、と思っていたりします。

なので、「ストーリー作家のネタ帳」シリーズでも、「超ニッチで普遍的なもの」という形で作っていたりします。

こういうのを書く人は、この10年どころか50年ぐらいでもほとんどいない、というか過去になかったので、10年後でも少ないかなと(笑

 

まとめ

そんな感じで、最近の私は「10年後、20年後にも通用する本を書く」と目指して作っていたりします。

これだと結構気合い入りますし、やる気も出るんですよね。

長期的なリターンとか、私は大好きですし(笑

 

とはいえ、「10年後の私が、今の私の作品を見てどう思うか」は別問題ですが(笑

すっごいレベルアップしていて、「こんなレベルの低い作品、見てられない」、「黒歴史」となる可能性は大いにあるので、そっちの方が問題かもしれません(笑

小説を書いている人でも、漫画を描いている人でも、「10年前の作品」は、やっぱり「うぎゃー!」とか叫びたくなりますからね(笑

 

それでも、10年後でも通用するものを目指していると(笑

 

ってことで、今日は「本を書くなら、10年後、20年後にも通用する本を書きたい」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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