いやぁ、昨日の記事でもそうですが、気を抜いたらつい長文を書いてしまうんですよね(笑
今日はネタ的に長文になりそうなので、とにかく短くまとめようかと思います!
今日は、「ビジネスで行き詰まったとき、私ならどう対処するか」というお話です。
「ビジネスで行き詰まったとき、私ならどう対処するか」
私の友人が、今ちょっとビジネスで行き詰まっていて、悩んでいる状態なんですよ。
私からすると「あんたほどの能力があれば、何でも大丈夫だろう」とか思うんですが、まあ私ならどう対処するかを説明してみましょう。
結論から言うと、次の4点に集約されます。
- 無駄な固定費を手放して、「時間」を確保する
- 小さな矢を多く放つ
- 矢は「ピンポイントの深さ」で作る
- 矢がなくなったら、今までやったことがないワクワクすることから矢を作る
それじゃあ、以下でそれぞれについて説明してみましょう。
無駄な固定費を手放して、「時間」を確保する
まず最初にやるのは、無駄な出費を手放すことですね。
企業であれば体制をスリムにして、個人であれば生活をスリムにすると。
これによって、無駄な固定費を手放すことができます。
これは言い換えると、「時間を買う」とも言えます。
立て直すには、やっぱり試行錯誤をすることになるので、時間が必要なんですよね。
例えば「あと2ヶ月しか、生きるための預金がない」とかいう状態だと、何にもできないじゃないですか。
でも、「あと10年は遊んで暮らせる」という状態だと、余裕を持って対処できますよね。
だから、自分の消費体制をスリムにすることで、改善するだけの時間を確保します。
よく、スピリチュアルな本では「出費を削ると運が悪くなるからやめた方がいい」とか言いますが、私はそうは思わないんですよ。
それは時代が安定している状態での運の法則であって、今のように時代の変化が激しい状態では、これは当てはまらなくなります。
というのも、今は製品にしろサービスにしろ、ライフサイクルがどんどん短くなっているんですよね。
そんな状態で「落ち目を迎えた」というのは、ライフサイクルが終わりつつあることを意味します。
それで「売り上げが落ちてきたから、てこ入れしよう!」というのは、延命はできたとしても、V次回復はほとんどありえないものなんですよ。
だから、どのみちダメになるようなものの延命に力をかけるぐらいなら、新たな成長分野を探す方がいいと。
現代で、同一商品の「V次回復」はありえないと思うといいでしょう。
大企業で「V次回復をした!」とかありますが、それは「新たな柱を作ったことで回復した」ということを意味するものです。
「同じ商品の売り上げを、努力と根性で回復した」というのは、ほとんどの場合、ありえないと。
多くの場合、その商品やサービスのアプローチが、時代に合わなくなってきたから落ちてきたんですよね。
だから、現代で落ち目にさしかかったときに、落ち目の分野にてこ入れをするのは、無駄な投資になりがちです。
それよりも、さっぱりと手放して、時間を確保する方がいいでしょう。
社員がいるならリストラをして、生活をスリムにすると。
固定費を早めに減らして時間を確保することが、余裕を生んで、新たな改革を実現できるようになります。
小さな矢を多く放つ
次のポイントは、「小さな矢を多く放つ」ことですね。
落ち目にさしかかったときには、「起死回生の一発」を狙おうとしやすいんですが、これはほとんどの場合で失敗します。
それが「落ち目の商品をV次回復させるために、起死回生の一発を狙う」ともなると、もはや絶望的に失敗が見えています。
というのも、「落ち目にさしかかった」というのは、「今までの常識・手段が通用しなくなった」+「改善手法が分からない」という条件が重なったときに起こります。
効果的な改善手法が分かっていれば、少しずつやれば、小さくても回復できますからね。
すると、「落ち目」と感じる前に対処するので、そもそも「落ち目になった」と感じることがありません。
でも、「落ち目になった」と感じるという時点で、対処方法が分からない状態なんですよ。
それなのに、今までの手法で強引にやろうとしても、うまくいくはずがありません。
すなわち、「落ち目にさしかかった」という時点で、「試行錯誤をしなければならない」ということです。
新たなことをする場合には、必ず失敗を多く含むものです。
だいたい、10回やって1回成功すればいいものです。
そんなときに、「起死回生の一発」をやるというのは、明らかに無謀ですよね。
まずは、細かい矢をいくつも放ってみることです。
これは、2週間以内で実現できることをするといいでしょう。
そしてリリースしてみて、1ヶ月ぐらいもすれば反響度が分かります。
いくつも矢を放っていれば、その中から、「これだけは特に反響がよかった」というものが出てくるんですよ。
それを中心にして、新たな方向性を模索するわけですね。
矢は「ピンポイントの深さ」で作る
で、矢は「ピンポイントの深さ」で作るといいでしょう。
すなわち、「ある一つの分野を、深く掘り下げる」ということです。
言い換えると、「広さ」では勝負をしない、ということです。
ここで「広さ」を目指して「網羅する」と体力勝負をしようとしても、勝てません。
だいたい、「広さ」をマスターしている企業は既にいて、それがGoogleみたいな検索サイトですね。
「この分野を網羅してやるぜ」とか言ってサイトや情報を作ったとしても、網羅すればするほど、ユーザーは必要な情報を検索する必要があるじゃないですか。
なら、わざわざそのサイトで検索せずとも、Googleで検索すればいいんですから。
だから、今の時代、「網羅する」というアプローチは徒労に終わるだけです。
ピンポイントの狭さで矢を作るといいでしょう。
「こんなマイナーなこと、誰も掘り下げようとしないよ!」みたいなことをする、ということですね。
矢がなくなったら、今までやったことがないワクワクすることから矢を作る
で、矢をいくつも放っていたら、つがえる矢がなくなる時がきます。
すなわち、「自分にできること」がなくなる瞬間が来てしまうわけですね。
こういう状態になると、「私は過去にこれをした。こういう能力がある。だから、こういうことができるんじゃないか」とか思って、過去に解決策を求めようとするんですよ。
でも、そんな風に「自分に何ができるだろう」と矢を探そうとしても無駄です。
そもそも、矢がなくなった時点で、過去から矢を作ることはできないんですから。
だから、過去ではなく、現在から矢の素材を見つけるわけです。
それが、「ワクワク」という感情に頼る、ということですね。
新しいことをすると、次第に新たな可能性が見えてきます。
例えば私の直近の例でも、「英語で本を作りたい」と思っていたとしても、手段がなかったわけです。
でも、「インフォグラフィックって、面白そう!」とワクワクして追いかけていたら、「そうか、インフォグラフィックで本を作ればいいんだ!」と気づけたわけです。
新しいことをした時に、初めて可能性が開ける、ということですね。
ここで重要なのが、最初はできるだけお金をかけない、ということです。
新たな矢でも、10回に1回ぐらいしか成功しないので、大きなお金や時間をかけるとロスが大きいものです。
お金や時間をかけずに、小さく矢を放つことですね。
小さな矢でも、それなりに反響は出るので、分かります。
お金や時間をかけるのは、その後ですね。
まとめ
ということで、再びまとめてみましょうか。
落ち目にさしかかった時は、次のようなアプローチでするのがいいかと思います。
- 無駄な固定費を手放して、「時間」を確保する
- 小さな矢を多く放つ
- 矢は「ピンポイントの深さ」で作る
- 矢がなくなったら、今までやったことがないワクワクすることから矢を作る
こういうスタイルだと、改革するだけの時間を確保して、しっかりと試行錯誤ができます。
そして新たな柱を作り、楽しくビジネスを続けることができるんじゃないかと思います。
ということで、今日は「ビジネスで行き詰まったとき、私ならどう対処するか」というお話をしてみました。
今日はここまで~。