今日はクリエイティブなお話です。

「無価値なものに、価値を見いだすのもいい」、というお話です。

 

昨日のお話で、「ひき肉って、固いお肉を食べやすくするための工夫。だからひき肉は安くておいしい」みたいに言いましたよね。

それで、お肉がらみでもう少しお話できることがあるので、今日もそれについて語ってみましょう。

 

収益作りの2つのアプローチ

収益を作りたい場合、「自分に何ができるだろう?」とか思いがちじゃないですか。

でも、周囲と比べるとさして能力もないし、「自分にできることなんて、特にない」と思いがちで。

実はそれって、「他の人が持つ常識と比べて、自分はどうか」という競争的な比較方法でしかないんですよね。

 

収益作りの場合、そういう「(常識の中で)他と競って勝つ」の他に、「(常識を越えて)新しく価値を作って提供する」というアプローチもあります

すなわち、「今まで役に立たないと思われていたものを、役立てるように価値を見いだして、それを提供してゆく」ということですね。

で、私はこういう「無価値だと思われていたものに、価値を見いだすこと」が好きだったりします。

 

アメリカンバーベキューで定番のお肉

それでいい例があるので、一つご紹介してみましょう。

昨日も触れたように、「固い部分のお肉」とか、「食べにくい部分のお肉」って、多くの人が無価値だとするものじゃないですか。

だから安いし、多くの人は「そんな部分を買うなんて、貧乏人のすることだ」みたいに見下したりしがちで。

そして世の中では、「柔らかくて高級なサーロインとかフィレ肉を食べる方が素晴らしい」みたいに、SNSで「こういう料理を食べました」とおいしそうに画像を公開していると。

 

でも、あえて無価値なものに目を向けることで、チャンスを見つけ出すこともできるんですよね。

例えばアメリカでは、アメリカンバーベキューがあるんですよ。

これは日本のバーベキューとは違って、ふたがあって蒸し焼きにできるグリル(調理器)で、時にスモークの風味をつけながら、いぶし焼きにします。

 

「固いお肉、食べにくいお肉」への工夫

で、そういうアメリカンバーベキューで定番のお肉って、ブリスケットとかポークリブと呼ばれる部分なんですよ。

そしてそういうお肉って、実は「ちょっと固いお肉」、「食べにくいお肉」の部分なんですよね。

特にポークリブなんて、味はおいしいけれども、あばら骨の間にあるので精肉業者が肉をはぎ取りにくいし、食べにくいわけです。

 

だけど、バーベキューグリルで長時間いぶし焼きにすると、お肉がとても柔らかくなるし、スモークの風味もついておいしくなります。

で、ポークリブも、そうやって長時間焼くと肉の部分が縮むので、骨を持つことができて、食べやすくなって。

なら、そういう部位をうまく味わえることができるようになって、今では逆にそれが定番になっているわけです。

すなわち、無価値なお肉をうまく工夫した、いい例だと分かります。

 

無価値なものに、価値を見いだす

そういう「無価値なものに、価値を見いだす」っていう発想が、私は好きなんですよ。

世の中には、「無価値だ」と見下されている人やものって、多くありますよね。

そこで、「本当にそれは、無価値なの?」って問いかけるようなものです。

そして存在意義を考えたり、工夫をして価値に変換できないかを模索します。

 

これは特に、「自分が成功したい」というよりも、「誰かを助けたい」とか「自分の存在に意味を見いだしたい」という気持ちが強い人におすすめな発想かもしれません。

個性が強い人ほど、「よりによって自分だけが持つ、無価値な性質」があると思います。

だから、そういう性質に対して苦しみとか哀しみを持ちやすいんですが。

 

無価値な部分が、強みになる

でも、「こういう場合だと、すごく使えるよね」とか「こう発想すると、利点になるよね」と実現できると、その「無価値な部分」が一気に強みになるわけです。

だいたいにおいて、そういう「無価値な部分」って個性なので、他の人は持たないわけです。

すると、「自分の中に大量にある、無価値だと思っていた性質」が、一気に強みになって、他の人が持たない独自の武器になると。

 

よくあるでしょ。

内向型だとか、共感性が高すぎるとか、統合失調とか、ADHDとか、○○症候群とか、○○障害とか。

他にも、「私は社会では生きられない性質だ」とか、「みんなのように頑張れない性質だ」、「弱い性質だ」みたいなものがあるかもしれません。

そういう性質ほど、常識では「無価値なものだ」と思われがちです。

そしてそういう性質を多く持つ人ほど、「自分は何のために生まれたんだ」とか、「自分は社会のゴミだ」と感じやすいと思うんですが。

 

でも、それが豊かさの源泉になり得る、ということですね。

それは、ブリスケットとかポークリブと同じです。

みんなと同じようなスタイルに従うのではなくて、別のスタイルを提案したり、少しの手間や工夫を加えれば、他にはないおいしさが出てくると。

 

まとめ

なので収益を作りたい場合、そういう「無価値だと思われているものに、価値を見いだす」という発想もいいように思います。

あえて安価で手に入りやすいものに目を向けて、工夫をして自分なりに使えるようにして、価値を作ると。

なら、その工夫が他にはない強みになる、ということですね。

 

そういう方法もあると分かると、個性の強い人ほど自分の性質を受け入れつつ、強みを作ってゆけるかもしれません。

 

ということで今日は、「無価値なものに、価値を見いだすのもいい」、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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