今日は昨日の話の続きです。
引き続き、「コンパクト&スマートな生き方」についてお話ししてみましょう。
今回は、「どうすれば、そんなコンパクト&スマートな生き方ができるのか」という内容です。
「いつか」じゃなくて「今から幸せになる」というアプローチ
昨日の話を簡単におさらいしておくと、私たちの生き方として、次のような二つのアプローチがあります。
一つは、「年収1億」とか「メジャーデビューしてでっかく稼ぐ」みたいに、とにかくビッグに成功することで幸せを得ようとする、アメ車的アプローチ。
もう一つは、「小さくてもいいから、まずは自分のスタイルに合った幸せを実現しよう」というコンパクトカー的アプローチです。
で、アメ車は高額でなかなか手に入りにくいですが、コンパクトカーなら手に入りやすいものです。
だったら、まずはコンパクトカー的な生き方を手に入れることで、小さくてもいいから幸せな生き方を実現しましょうよ、ということです。
すなわち、幸せを「いつかなれたら」と遠く夢見るんじゃなくて、「今」、もしくは「一年以内」にでも、小さくてもいいから、とりあえず実現しましょうよ、ということです。
そして、今手元にある能力や素質、可能性、ものをフル活用して、自分が望むスタイルの幸せを実現します。
たとえ年収1億が欲しかったり、メジャーデビューをしたかったとしても、とりあえず「今」もしくは「一年以内」にでも幸せな形を実現して、そこから発展させましょうよ、ということですね。
そんな風に、「いつかこれを達成して幸せになる」じゃなくて、「今から幸せになって、それを広げてゆく」というアプローチ、それが「コンパクト&スマートな生き方」になります。
人生に不要な機能やものは、とりあえず手放すことで、最低限必要なものが見えてくる
じゃあ、どうすればそんなコンパクト&スマートな生き方を手に入れられるのか。
その最初の一歩が、「人生に不要な機能やものは、とりあえず手放す」ということですね。
ほら、コンパクトカーを買う場合でも、「使うかどうか分からない。でも、ある方がいい」という機能は、潔く切り捨てるでしょ。
「車の中で寝そべって寝られるほど広い空間」とか「時速120km以上出せるスピード」、「引っ越しができるほど広い荷台」なんて、あればいいかもしれませんが、さほど必要ないわけです。
そして、「町乗りで、短時間移動できればいい」という目的から、「駐車しやすい」とか「楽に買い物の荷物を載せられる」、「子どもを乗せられればいい」みたいな、「これだけは必要」というものに絞り込みますよね。
それと同じで、人生でも「使うかどうか分からない。でも、ある方がいい」みたいなものは、とりあえず切り捨てましょうと。
使い切れないほどのお金だとか、地位とか名誉とか、派手な名声とか、確かにあればいいのかもしれません。
でも、そういう「どっちかというとある方がいい」というものが、「最低限必要なもの」の実現を邪魔しているものなんですよね。
多くの人が、「何が大切なのか」で混乱している
多くの人が、「使うかどうかも分からないもの」にばかりお金や時間をかけていて、「最低限必要なもの」をおろそかにしてしまっているように思います。
たとえば「もっと仕事を減らして、健康的に自由を楽しみたい。でも現実では、仕事をもっとする時間を得るため(もっとお金を稼ぐため)に、不健康なカップラーメンで簡単に済ませる」とかありますよね。
他にも、「エネルギッシュに生きたい。でも現実では、風邪を引いているのに、エナジードリンクを飲んで、無理をして会社に行く」とかあるじゃないですか。
これとかまさに、「使うかどうかも分からないもの」と「最低限必要なもの」が混乱しているいい例でしょう。
もっと分かりやすい例で言うと、「家族を食わせるためだ。家を維持するためだ」と、両親が苦しみながら、あくせく働いていたとしましょうか。
なので、小さな子どもは家でずっとひとりぼっちで、さみしい思いをしているわけです。
でも、実は両親はすでに、二人合わせて年収500万円ぐらい稼いでいるわけです。
もう少し小さな家に移って、生活レベルを下げれば、十分に豊かでゆとりのある、そして子どもも満たされる生き方ができますよね。
これもまさに、「使うかどうかも分からないもの」と「幸せに最低限必要なもの」が混乱しているいい例でしょう。
「今の家や生活レベルを維持すること」ことと、「小さな子どもと一緒に、暖かい時間を過ごす」こと、どちらが幸せに重要なのか、混乱しているんですから。
生活をコンパクト&スマートにできないから、十分な豊かさがすでにあって、すぐにでも実現できるというのに、ずーっと家族全員が苦しみ続けていると。
だからこそ、「使うかどうかは分からないけど、どっちかというとある方がいい」みたいなものは、まずは捨てる方がいいんですよ。
そして、「最低限必要なもの」に集中する方がいいと。
自分にとって、幸せを実現するのに、何が最低限必要なのか
そのためにも、「自分にとって、幸せを実現するのに、何が最低限必要なのか」を見つけることが必要でしょう。
「自分はこれさえあれば、十分に幸せなんだ」というのが分からないから、「とりあえず全部あればいい」とか思ってしまうわけです。
それは、「自分は車にこれを求める」という目的がないから、「とりあえず機能は全部詰まった、アメ車や大型車がいい」と思い込んでいるのと同じです。
車と同じように、人生も「使うもの」です。
使わなきゃ、意味がないんですよ。
ただ呆然と、「アメ車に乗っている人って、いいな」と指をくわえてみているのか。
それとも、小さくてもいいから、とにかく自分なりに必要な機能を満たす車を手に入れて、自分のやりたいことを実現していくのか。
実際に自分の人生を「自分の幸せのために使う」ことを始めれば、不便なことが多くても、それなりに気持ちいい毎日を送ることができます。
というのも、そのコンパクトカーは「自分の幸せを実現するには、とりあえず最低限のものはあるから」ですね。
そして、小さかったとしても、幸せが「今から」訪れます。
その幸せや喜びがモチベーションとなって、「もっと幸せを味わいたい!」と勢いづいていくわけですね。
すなわち、「今」から幸せになって、その幸せを広げてゆく、ということです。
「いつか」幸せになれればな、というのではない、ということです。
まとめ
だからこそ、「人生に不要な機能やものは、とりあえず手放す」ということをしてみるといいでしょう。
ほら、お掃除術とかでも、よく「必要かどうか分からないものは、とりあえず捨てましょう」って言いますよね。
それはなぜかというと、必要かどうか分からないものを捨てることで、何が最低限必要なのかが分かるからですね。
それが本当に必要だと分かったら、再度手に入れればいいだけです。
多少のコストはかかるでしょうが、そのコストで得られるものが「何が必要なのか分かること」です。
これは、額面よりもはるかに大きな価値をもたらしてくれます。
だって、たったそれだけのコストで、人生の混乱がなくなるんですから。
こんなにいい費用対効果はないでしょう。
自分の人生に何が必要なのか、それがはっきりしさえすれば、自分が望む幸せな生活を作り出すのは簡単です。
普通の人であれば、今の状態で、1年以内に実現できます。
何か大きなことを達成する必要はありません。
自分が大きく変わる必要もありません。
大きな能力を身につける必要もありません。
そこから、より大きな幸せを得ていきましょうよ、ということですね。
私はそういうアプローチで生きているんですが、これがすっごいいいんですよ。
私は現在は高額所得者ではありませんが、十分に自由に、そして豊かに生きられていますからね。
こういう生き方もいいかなと思うので、おすすめしておきます。
ということで、昨日と今日とで、「コンパクト&スマートな生き方」について提案してみました。
今回のお話は、ここまで~。