今日は昨日に引き続き、クリエイティブ方面の精神的なお話です。

クリエイティビティーを高める方法ということで、お話をしてみましょう。

 

昨日のおさらい:クリエイティビティーとは、代用品を見つけること

昨日の記事を簡単におさらいしておくと、私たちは夢を持ちますが、なかなか実現しないことがあります。

で、我慢ができればそれでいいんですが、私なんかは我慢ができない性質なわけで(笑

その場合、クリエイティビティーを高めることでも欲求を解決できます。

 

クリエイティビティーとは何かというと、「代用できるものを上手く見つける能力」なんですよね。

すると、「○○が欲しい」という夢や願望を、身近なもので構築して作り上げることができるようになります。

手に入りやすい材料をそろえて自分で作ることもできますし、目的が分かれば、別の方法で欲求を解決することもできます。

 

そして、そういう「代用品」は、私たちの身の回りに多くあるものです。

じゃあどうすれば、そういう代用品を見つけられるようになるのか、ということですよね。

そこで今日は、代用品を見つける考え方、すなわちクリエイティビティーを高める考え方を説明してみましょう。

 

今回は、2つの方法論をご紹介します。

それが、「別の使い方を考えてみる」、「ものを減らして、代用品を考えてみる」ということです。

こういう発想を日常的にできると、自然とクリエイティビティーが育っていくかと思います。

 

(1)「別の使い方を考えてみる」という方法

まずは一つ目の、「別の使い方を考えてみる」を見てみましょう。

これは読んでそのまま、身近にあるもので、別の使い方を考えてみましょう。

 

例えば目の前にペンがあったとして、この道具の主目的は「文字を書くこと」ですよね。

でも、そこで「他に何か使い道はないかな?」と考えてみるわけです。

 

すると、いろいろ思いつくことでしょう。

  • 胸ポケットに入れればビジネスマンっぽい格好良さが出せるファッションになる
  • ペンのキャップを取ったり付けたりするのがクセになる
  • 転がして遊べる、立てて遊べる
  • 物差しの代わりにできる
  • 箸やスティック代わりにできる
  • ……などなど

 

考えれば、いろんな価値が見つかる

なら、ここで既に、いろんな価値が見つかってますよね。

例えば胸ポケットに入れる場合、これはファッションとしての価値を高められると分かります。

背広に合うデザインにするとか、教師っぽいデザインとか、インテリっぽく見えるデザインとか、女の子向けのかわいいデザインとか、いろいろ思いつきます。

 

それとか、例えばペンのキャップをつけたり外すのって、気持ちいいじゃないですか。

私とか、「カチッ、カチッ」と音が鳴るようなキャップは、ついついその感触が好きで、何度もつけたり外したりしちゃうんですが。

他にも、ノック式のボールペンとか、こういう複数本の芯が入ったペンなんて、思わず無意味に出し入れしちゃうんですよ。

あれって、梱包材のプチプチと同系統の、なんかやみつきになる快感があるでしょ(笑

 

なら、「ペンのキャップや、芯の出し入れには快感がある」という価値に気づきます。

すると、「気分転換の道具として使う」という、別の使い道が見つかります。

 

私なんかはゲームが好きなので、ペンを使ってゲームを作るのも面白そうですよね。

「ペンで机の上に置かれた消しゴムを打って、目標に最も近づけた人が勝ち」、「ペンをダーツ代わりにして、机の上で指ではじいて、的の中心に最も近く当てた方が勝ち」とかルールを作ると、いろいろ遊べそうです。

障害物を置けば、ゴルフのようにもっと楽しめるかもしれません。

これは、「ペンを遊び道具として使う」ということになります。

 

気づいた価値だけ、豊かさを増やせる

そういう風に考えると、ペンだけでも、いろんな使い道や、いろんな価値があると分かります。

すなわち、そういう別の使い道に気づいただけ、私たちは新たな豊かさを得ているわけです。

ペンだけでも、ちょろっと考えただけでも、これだけ多彩なことができるんですよ。

 

そういう多彩な可能性が、私たちの身の回りには山のようにあるわけです。

その辺に落ちている小石ですら、いろんな使い道がありますからね。

 

私たちが子どもの頃でも、小石でいろんな遊びをしたでしょ。

時にボール代わりにしたり、積み木代わりにしたり、おはじき代わりにしたり、目印代わりにしたり、武器代わりにしたり、地面に印や線を描く道具代わりにしたり、いろんな使い道をしたものです。

 

「思考の枠組み」を乗り越えよう

それは、子どもにはそれだけ「この道具はこう使わなければならない」という思考の枠組みがないからですよね。

ある意味、固まった常識がないから、クリエイティビティーを発揮できるわけです。

 

でも、大人になるにつれて、私たちは少しずつ思考の枠組みを得てしまいます。

「小石には価値がない」とか、「小石を使う人はいない」、「小石を使うよりも、ボールや積み木など、専門の道具を使う方がいい」とか、そういう風な常識を得るわけです。

 

確かにそれは学習で、より効率をよくするためのものです。

でも、「常識の使い方しかできない」というのは、明らかに無駄な制約でしかありませんよね。

「遊ぶには、ボールがなければできない」とか、「積み木がなければ、積み上げる遊びはできない」とか思うようになってしまうと、クリエイティビティーは失われてしまうことになります。

だって、常識外の使い方でも、オールOKなんですから。

 

「常識で使えるもの」がなければ、それ以外のものを使えばいい

可能性は、常識の中だけでなく、常識の外にもあります。

なら、「常識内で使えるもの」がなければ、それ以外のものを使えばいいだけです。

簡単なことでしょ(笑

 

それを実感で知るために、別の使い道を考えてみるわけです。

すると、いろんな使い道が見つかります。

 

そしてどんなものにも、多種多彩な使い道があると分かれば、「あ、常識にとらわれなくていいんだ。普通の使い方をしなくていいんだ」と、思考の制限が取り払われます。

なら、もう何でも使えそうに見えてきますから。

 

そうやって世の中を見ていると、「これが欲しい」、「こういうのを実現したい」と思ったとき、ふと「あれが使えそう」と代用品に気づけるようになります。

思考の制限が外れているから、突拍子のないことから可能性を引きずり出すことができるんですよ。

すると、今、お金がなくても、何も持たなかったとしても、身近なものからそれを実現できるようになります。

身の回りには、結構いろんな「使えるもの」があるからですね。

 

これが一つ目の、「別の使い方を考えてみる」という方法です。

 

(2)「ものを減らして、代用品を考えてみる」

もう一つクリエイティビティーを育てる方法として、「ものを減らして、代用品を考えてみる」というのがあります。

これは、ものを減らすほど代用品を考えざるを得なくなるから、自然とクリエイティビティーが発揮されるようになるんですよ。

 

そこでおすすめなのが、道具の使用時間を制限してみることです。

自分の所有しているものを、「よく使うもの」と「さほど使わないもの」に2分割します。

まぁ2分割でも3分割でも10分割でも、何でもいいんですが。

で、両者のどちらかを選んで、「こっちだけで生活してみよう」とするわけです。

まぁいきなり完全に捨てるのは難しいので、片方の使用時間を制限してみるといいでしょう。

 

例えば「よく使うもの」には、PCとかスマホ、普段の服とか靴、食器、家電などがあるかもしれません。

逆に「さほど使わないもの」には、ノートとか、クリップとか、スピーカーとか、ゴミ箱とか、掃除道具とかがあるかもしれません。

 

制限をすると、工夫が生まれる

で、例えば「よく使うもの」を制限する場合、PCやスマホを制限してみるわけです。

「使うのは、この時間帯だけ」と、鉄の掟(おきて)を作ってみるのもいいでしょう。

すると、必ず必要な情報を得るには、工夫をするようになります。

ダラダラと無駄な情報を見ることもなくなって、必要な時に必要な情報を得られるように生活スタイルを変えられるでしょう。

 

一方で「さほど使わないもの」を制限する場合、便利なものをメインに使えるようになります。

例えば「ちりとりを使わない」とすると、他のもので代用しなきゃいけなくなりますよね。

なら、「チラシや新聞紙を折って、ちりとりの形にしよう」と、折り紙の要領でちりとりを作れるかもしれません。

 

すると、「これって、使わなくても生きていけるな」というものが見つかります。

ちりとりだって、もし1年に何度も使わないのであれば、チラシや新聞紙で代用するので十分でしょう。

なら、それを捨てれば、それだけ身軽になれて、コストをかける必要がなくなります。

 

制限をすることで、費用対効果を高めることができる

これは、どちらを制限しても、いろんな気づきがあります。

どちらにしても、費用対効果を高めることになります。

 

すると、時間やお金、ものや空間の無駄に気づけるので、余計なものを手放して、使う密度を高くできます。

すなわち、毎日の生活に余裕ができるんですよね。

 

実際イメージしてみたら分かるでしょうが、忙しい人の場合、「朝の5分とか10分だけでも余裕ができたら、なんて素晴らしいだろう」とか思いますよね。

でも、こういう風な工夫をすると、5分とか10分というレベルでなくて、上手くいけば1日に30分とか、1時間とか余裕ができます。

そうやってできた時間的、金銭的、空間的、物質的な余裕を、自分のビジネスのためだとか、将来のために投資していくわけです。

これがクリエイティビティーを育てる方法論の2つ目、「ものを減らして、代用品を考えてみる」になります。

 

まとめ

そんな風に、クリエイティビティーは育てることができるんですよね。

そのために、「別の使い方を考えてみる」、「ものを減らして、代用品を考えてみる」という2つの内容を考えてみるのもいいでしょう。

 

とても簡単に言うと、「使えるものは何でも使い倒す」ということです。

お金だけでなく、私たちの周囲には、多くの使えるものがあります。

そして常識は大切ですが、常識に縛られる必要はありません。

 

そもそも常識で考えてできないんですから、可能性を得るなら常識外から得るのが手っ取り早いですよね。

すなわち、常識外の部分に、新たな価値や可能性があるわけです。

 

そういう常識外の部分にアクセスできるようになると、未来の可能性は飛躍的に高まります。

すると、使えるものがどんどん見つかるようになって、欲しいものや願いを実現しやすくなるんじゃないかと思います。

 

ということで、昨日と今日とで、クリエイティビティーについてのお話をしてみました。

今回はここまで~。

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