今日も、クリエイティブな作品実例です。

「役に立つものに、役に立たない要素を加える」発想の作品・商品例を5つほど紹介してみましょう。

 

本棚に置く路地裏風景

 

この作者さんが作っている、本棚に置くと「なんか未知の路地裏につながっているような模型」ですね。

路地裏bookshelf」というコンセプトで、いろいろ作っているようです。

 

こういうのって、遊び心があって、ワクワクできていいですよね。

こういう工作って、普通は「工作そのもの」をメインに配置したくなるものです。

でもそうせずに、あえて「工作は本棚のワンポイント」という地位に落とすことで、本棚に地味に紛れ込ませるようにしていると。

 

そんな風に、「どーんと目立つ、1点だけで成り立つ作品」ではなくて、「ちょっとした環境に、ひっそりと紛れ込ませる作品」みたいな発想もあるかと思います。

 

電球にアートを加える

 

電球の中に、金属で作った造花を入れて飾った、という作品ですね。

こういう「日常の耐久品に、アートを加える」っていう発想もいいように思います。

 

元々は、例えば中世のヨーロッパでは、そういう「アートは耐久財に加えるもの」というのが当たり前だったんですよね。

タンスに飾りの彫り込みを入れたり、天井に絵画を描いたり、支柱に彫刻をしたり。

家レベルだけでなく、例えば教会のように「地域で長く使うもの」には、いろんなアートを加えたと。

 

でも、今は「耐久財は、量販店で買うもの。アートなんて加えるものではない」という常識があります。

すると、古い常識が今の新しい発想になって、斬新に感じるものができるかもしれません。

 

ソファーにタヌキクッション

 

ソファーにはクッションが欲しいですが、動物が座っていると、かわいいですよね。

「なら、動物のクッションでええやん」みたいな発想なんだろうと思います。

ソファーにタヌキ型のクッションを置くことで、なんかほんわかするし、クッションにもなると。

そして、設定も面白くて。

 

作者はこのチームなんですが、他にもいろいろ「実用性もあるものに、かわいい要素を加える」という発想で作っているようです。

例えばこういう鳥のポーチとか、使い道も想定されていて、「よく考えられているな」と思ったりもします。

 

ひょっとすると、「実用的なものを見つけてきて、その機能に合う動物を発想して、かわいく飾る」という発想なのかもしれません。

そういう「実用的なものに、アート性や、かわいさ、不思議さ、驚きなどの、別の側面を与える」というアプローチもいいように思います。

 

カニ型のスマホスタンド

 

カニ型の、スマホスタンド&スピーカーのようで。

 

私は「カニ好き」なんて人がいるなんて思いませんでしたが、世の中にはそういうニッチな趣味を持つ人もいるようで(笑

私からすると、「どういう人生を送ったら、カニ好きになるんだ」みたいにツッコミを入れたくなるんですが(笑

でもまぁ、「蟹座」とか、その辺でヒットする人もいるのかもしれません。

 

ほんと、「こんなの買ってどないすんねん」と言いたくなるけど、でも「欲しい」という人はいるんですよね。

これも、実用的な耐久財に、何らかの「別の要素」を加えたものです。

「人はこういう無駄も欲するんだ」と分かると、新たな可能性が見えるかもしれません。

 

人間風のしおり

 

こういうのも、一つの発想ですよね。

「自分がちまちま使うもの」に着目して、そこに彩りを加えるのも一つの手かと思います。

 

まとめ

そんな風に、「役に立つ」というものを追求するのではなくて、「役に立つものに、役に立たない要素を加える」というのも、一つのアプローチのように思います。

「アートは、キャンバスに描くもの」という常識から離れてみましょうよ、ということです。

「自分の人生で、ところ構わず、自分の好きな要素や世界観を加えてみる」みたいなイメージです。

 

そういう風に、自分が持つ技術や感性で、様々な「彩りを加える工夫」ができると、新しいものができますからね。

すると競争から離れて、独自のものが作れるかもしれません。

 

ということで今日は、「役に立つものに、役に立たない要素を加える」発想の作品・商品例を5つほど紹介してみました。

今日はここまで~。

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