今日も、クリエイティブな作品実例です。
「役に立つものに、役に立たない要素を加える」発想の作品・商品例を5つほど紹介してみましょう。
本棚に置く路地裏風景
クリスマスプレゼントで注文させてもらっていた路地裏Bookshelfが届いた。本棚の隙間に別の世界への道が続いているみたいでドキドキする。いい買い物したな。 pic.twitter.com/JJUEaQRWgH
— 真弓創 (@nofun1978) March 12, 2019
この作者さんが作っている、本棚に置くと「なんか未知の路地裏につながっているような模型」ですね。
「路地裏bookshelf」というコンセプトで、いろいろ作っているようです。
こういうのって、遊び心があって、ワクワクできていいですよね。
こういう工作って、普通は「工作そのもの」をメインに配置したくなるものです。
でもそうせずに、あえて「工作は本棚のワンポイント」という地位に落とすことで、本棚に地味に紛れ込ませるようにしていると。
そんな風に、「どーんと目立つ、1点だけで成り立つ作品」ではなくて、「ちょっとした環境に、ひっそりと紛れ込ませる作品」みたいな発想もあるかと思います。
電球にアートを加える
1930年〜1970年かけてアメリカで作られた、アンティークの花形電球が美しい。
光の花が咲く電球。 pic.twitter.com/92N5fQ2MYM— 秘湯探索ちゃん.山口県都構想! (@mirainoshiten) May 31, 2019
電球の中に、金属で作った造花を入れて飾った、という作品ですね。
こういう「日常の耐久品に、アートを加える」っていう発想もいいように思います。
元々は、例えば中世のヨーロッパでは、そういう「アートは耐久財に加えるもの」というのが当たり前だったんですよね。
タンスに飾りの彫り込みを入れたり、天井に絵画を描いたり、支柱に彫刻をしたり。
家レベルだけでなく、例えば教会のように「地域で長く使うもの」には、いろんなアートを加えたと。
でも、今は「耐久財は、量販店で買うもの。アートなんて加えるものではない」という常識があります。
すると、古い常識が今の新しい発想になって、斬新に感じるものができるかもしれません。
ソファーにタヌキクッション
かわいいクッションが家に来ました
ドロンしても尻尾は隠せてない設定がいい pic.twitter.com/xdA6anMYNX— つだしん (@tsudashin) April 6, 2021
ソファーにはクッションが欲しいですが、動物が座っていると、かわいいですよね。
「なら、動物のクッションでええやん」みたいな発想なんだろうと思います。
ソファーにタヌキ型のクッションを置くことで、なんかほんわかするし、クッションにもなると。
そして、設定も面白くて。
作者はこのチームなんですが、他にもいろいろ「実用性もあるものに、かわいい要素を加える」という発想で作っているようです。
例えばこういう鳥のポーチとか、使い道も想定されていて、「よく考えられているな」と思ったりもします。
ひょっとすると、「実用的なものを見つけてきて、その機能に合う動物を発想して、かわいく飾る」という発想なのかもしれません。
そういう「実用的なものに、アート性や、かわいさ、不思議さ、驚きなどの、別の側面を与える」というアプローチもいいように思います。
カニ型のスマホスタンド
スマホスタンド兼Bluetoothスピーカらしい。欲しい。いらんけど欲しい。欲しいけどいらん。どないすんねんこんなもん買うて。 pic.twitter.com/njz30w25Ld
— ゾルゲ市蔵 (@zolge1) June 4, 2021
カニ型の、スマホスタンド&スピーカーのようで。
私は「カニ好き」なんて人がいるなんて思いませんでしたが、世の中にはそういうニッチな趣味を持つ人もいるようで(笑
私からすると、「どういう人生を送ったら、カニ好きになるんだ」みたいにツッコミを入れたくなるんですが(笑
でもまぁ、「蟹座」とか、その辺でヒットする人もいるのかもしれません。
ほんと、「こんなの買ってどないすんねん」と言いたくなるけど、でも「欲しい」という人はいるんですよね。
これも、実用的な耐久財に、何らかの「別の要素」を加えたものです。
「人はこういう無駄も欲するんだ」と分かると、新たな可能性が見えるかもしれません。
人間風のしおり
どんなほんわかした内容でも一気に緊張感マックスに出来るよ!
#自分がしている創作の魅力を教えて#絶対に本が閉じない本のしおり pic.twitter.com/IekLhxXUjX
— 本野詩織 (@honnosiori_p) March 31, 2021
こういうのも、一つの発想ですよね。
「自分がちまちま使うもの」に着目して、そこに彩りを加えるのも一つの手かと思います。
まとめ
そんな風に、「役に立つ」というものを追求するのではなくて、「役に立つものに、役に立たない要素を加える」というのも、一つのアプローチのように思います。
「アートは、キャンバスに描くもの」という常識から離れてみましょうよ、ということです。
「自分の人生で、ところ構わず、自分の好きな要素や世界観を加えてみる」みたいなイメージです。
そういう風に、自分が持つ技術や感性で、様々な「彩りを加える工夫」ができると、新しいものができますからね。
すると競争から離れて、独自のものが作れるかもしれません。
ということで今日は、「役に立つものに、役に立たない要素を加える」発想の作品・商品例を5つほど紹介してみました。
今日はここまで~。