今日は、クリエイティブなお話です。
「仕事が早い」は「無駄なことをしない」と同義だな、と思ったお話をしてみましょう。
「仕事が早い」とはどういうことか
とあるところで、「この人はこれだけの制作を、たったこれだけの期間でこなしている。すごい」というツイートがあったんですよ。
で、実際に「この工程にはこれだけの日数をかける」と、それぞれの作業日数が示されていたんですが。
私の中では、「仕事が早い」というのは、「無駄なことをしない」と同義のように感じます。
そして、「無駄なことをしない」とは、「重要な部分のみに時間をかけて、どうでもいい部分は捨てる」とも言えるかなと。
そういう「何をするのかを選ぶ発想」が、要領のよさにもつながるように思います。
どうでもいい部分を手放す工夫
これ、結構いろんな言い換えができると思うんですよ。
例えば、「何をするのかを選ぶ」ということは、「何をしないのかを選ぶ」とも言えますよね。
だから、「どうでもいいものを捨てて、手放すほど、重要な部分に集中できて、効率を上げられる」とも言えるでしょう。
すなわち、捨てることが大切になると。
他にも、「80:20の法則(パレートの法則)」みたいに、「20%のコア部分が、80%の重要性を作り出す」という発想もできるかなと。
なら、「その20%の部分に集中しよう」とできるかもしれません。
多くの会社が、かなり狭い領域で戦っている
私が思うに、ビジネスって、多くの会社がかなり狭い領域で戦っているんですよね。
もちろん、コンビニとかスーパーのように、広いお客層に当てはまるようなビジネスをしていることもあります。
特に私たちが普段触れたり目にするものほど、そういう「広いお客層向け」が多いものです。
なので、つい私たちは「多くの会社が、普通の人向けにビジネスをしている」と思いがちなんですが。
でも実際は、狭い領域で、特定のお客向けにビジネスをしている会社も多くあるわけです。
例えば「こういう工業製品の、劣化しにくいバネを作る会社」とか、「重要な施設や建築物の、絶対にさびないネジを作る会社」みたいな内容でも、一つの会社になっていて。
それとか、「段ボールの表面にコーティングするための塗料を作る会社」みたいな、そんな部分的なものでも会社として成り立つわけです。
そういう会社ほど、「○○化学工業株式会社」みたいに、意味不明な会社名なので、私たちの意識にとどまらないだけで。
「型にはまる」か「型を作る」か
ある意味、強みを発揮できない人ほど、「嫌な部分でも、ちゃんとしなきゃ」と発想してしまうように感じます。
そして、苦手だったり下手な部分でも努力してこなして、「みんなが出している形に合わせよう」、「型にはまろう」としているように感じるんですが。
そういう「型にはまる」というのはではなく、「自分で部分的な型を作っちゃおう」という発想ですね。
で、「私が提供するのは、こういう部分的な型として使えるものです。それを、あなたの会社でこう適応すれば、使えます。するとこの部分では、これぐらい効率化できますよ」と示すわけです。
なら、相手は「ふむ、多少の導入コストはかかるけど、全体で見ると効率化になりそうだ」と分かると、それを導入してくれます。
なので、雇われ思考と、起業家思考を区別してみるのもいいように思います。
雇われとか歯車的な思考が、「型にはまろう」、「みんなが出している形に合わせよう」と言えるかもしれません。
一方で、独自性を持つ起業家的な思考が、「型を作ろう」、「よりよい部分的な型を作って、できるだけ相手が楽に導入できるようにしよう」とすると。
まとめ
そういう風に、「いい仕事をする」という評価軸について、少し変えてみるのもいいかと思います。
普通は、「多くをできるようになる」とか、「多くの作業量をこなす」、「他の人ができないことも、できるようになる」という発想ですよね。
でもそうではなくて、「やらない部分を多く決める」とか、「作業量を減らす」、「他の人ができることは、どんどんやらないようにする」みたいな発想でもいいように思います。
そして、そういう「やらないことが多いほど、優れている」、「できないことが多いほど、優秀である」という評価軸もあるんだと。
すると、「無理にやらなくていい」、「むしろ、手放すほど競争力を得られて、豊かになれる」という道もあると分かって、より強みに集中できるかもしれません。
ということで今日は、「仕事が早い」は「無駄なことをしない」と同義だな、と思ったお話をしてみました。
今日はここまで~。