今日は、クリエイティブなお話です。
「足りない時は、代用品を考えよう」、というお話をしてみましょう。
「台風には養生テープが必要だ!」という混乱状態
台風シーズンになって、台風がどんどん来てますよね。
で、確か1~2年前ぐらいに、大きな台風が来たことがありましたよね。
それで一つ印象深かったことがあったので、そのお話をしてみましょう。
その台風の時、SNSで「窓ガラスを対処しなきゃ。養生テープを貼れば、飛散防止になる」という情報が広がったんですよ。
それで「養生テープが必要だ!」となって、多くの人が殺到して。
そしてホームセンターとか、いろんな店から養生テープが消えたわけです。
で、ツイッターでは、「もう5件以上も店を回っているのに、養生テープが見つからないぃ」、「養生テープが手に入らない、どうすればいいんだぁ」と、夜も遅いのに半泣きでさまよっているツイートが結構あったりして。
パニックを回避する、クリエイティブな発想
これを見て、私は「この人たち、完全に混乱してるな」と感じたわけです。
ある意味、今まで触れたことのない災害を前にして、パニックで何も考えられなくなっている状態なんだと。
こういう場合、やはりクリエイティブに考えられる人ほど、冷静に対処できるように感じます。
で、そういう場合の、私なりの発想方法を語ってみようかと思います。
これから、世の中ではいろんな災害とか、経済を含めたクラッシュが起きるかと思います。
その場合、今回のコロナウイルスと同規模の混乱が、何度も起きるかもしれません。
そういう世の中の状況を含めて考えても、これから示すクリエイティブな発想は十分に役立つかと思います。
足りない時は、代用品を考えよう
大体、人が混乱する時って、「これが必要だ、でもそれが得られない!」という状況ですよね。
そういう「これが必要だ、でもない!」という状況で、どう発想するのか、ということです。
それが、「足りない時は、代用品を考えよう」ということです。
他に何で代用できるかを考えるわけですね。
そのコツが、「目的と原理」に立ち返ることです。
何を目的としているのか、どんな原理でそれが起きるのか、それに着目することで、別のもので目的を達成すると。
養生テープの目的は
例えば養生テープが必要な場合、目的は「割れた窓ガラスの飛散を防ぐこと」じゃないですか。
つまり、窓ガラスが割れた時、ガラスが飛び散って怪我をするのを防げればそれでいいと。
なら、養生テープでなくとも、いろんなものが使えると分かります。
例えばカーテンがあるなら、カーテンを閉じて、中央を安全ピンで止めて、両端を画鋲(がびょう)で壁や窓枠に固定することもできるでしょう。
すると、割れた時に飛散を防げますよね。
なら、養生テープがなくとも、安全ピンと画鋲があれば、何とかなると分かります。
画鋲が刺せなくても、カーテンの端を紐でくくって、何か重しをつけることでも代用できるかもしれません。
大体養生テープでもカーテンでも、台風が来ている時に一度割れたら、その後の部屋はめちゃくちゃになるのはどちらも変わりません。
目的は、「ガラスが飛び散るのを防ぐこと」だけですからね。
だから、飛び散ることだけを防げればいいわけです。
原理も含めて考えてみよう
なら、少し原理も含めて考えてみましょう。
この場合、カーテンのように「何かでガラス面をカバーできれば、飛び散るのを防げる」と分かります。
すると、「何か覆い被せられるものがあればいい」と発想できますよね。
なら、例えば通販とかで使ったダンボールがあるなら、ダンボールを内側から窓に貼るのもいいでしょう。
その場合、ガムテープとか、画鋲があれば何とかなると分かります。
ダンボールがなくても、例えば布団のシーツとか、毛布を使うのも、一つの手段ですよね。
「面で面をカバーすればいい」という原理が分かれば、いろんな別のものを発想できます。
いろんな発想をしてみよう
別の発想をするなら、「線で面をカバーすることもできる」と考えることもできます。
これは、養生テープに近い発想です。
例えば、タコ糸でも何とかできそうだと分かります。
窓枠に画鋲を刺して、対角線上になるように、タコ糸を張るわけです。
すると、窓ガラスが割れたとしても、大きな破片はタコ糸によって飛散が防げます。
なら、タコ糸を何本か並行して張り巡らせることで、より細かい飛散を防げると分かります。
これは、糸(線)で面をカバーするという原理ですよね。
タコ糸でなくとも、普通の裁縫用の糸でも使えるかもしれませんし、何かひもやロープがあるかもしれませんし、針金なら最強ですよね。
すると、「窓の外に両面テープでカーテン用フックを貼り付けて、針金を張るのもよさそう。なら、飛んできたもので窓ガラスが割れること自体を防げる」とも発想できます。(風は防げませんが)
で、100均ショップに行けば、養生テープはなくとも、そういう道具は山ほど残っていて。
田舎なら、その辺に生えているツル科の植物を取ってくることもできるわけです(笑
いろんな発想ができれば、パニックを防げる
こういう思考ができれば、周囲が混乱した状態でも、冷静でいられます。
すなわち、「養生テープがないぃ、どうすればいいんだぁ」と半泣きになって、台風が近づきつつある夜に、何件も店を歩き回る必要はなくなるわけです。
むしろ、いろんな発想ができて、面白いぐらいですよね。
同時に、人々が「養生テープがないぃ」と混乱してさまよっている姿を見て、「半分パニックになってるな」とも実感できるでしょう。
パニックになっている人は、「自分がパニックになっている」とは分かりませんからね。
それに、争いや奪い合いは、パニックになっている人の周囲で起きやすいものです。
だから冷静になれるだけでも、だいぶ安全度が変わるように感じます。
どんどん代用品を考えていこう
じゃあ、もっといろんな代用品を考えてみましょう。
例えばその時の台風では、パンとか弁当もショップから消えたわけで。
それで「パンがない」と混乱しているんですが、その横には小麦粉が山ほど残っていたりするんですよ(笑
なら、小麦粉を水でこねてうどんにしたり、フライパンで焼いてナンとかトルティーヤにしたり、できますよね。
これは、「小麦粉を材料に食べ物を作れる」という原理を知っているからできることです。
今回のコロナウイルスでは、その小麦粉がなくなって。
それは、「小麦粉でパンを作れば、自粛期間の時間つぶしにもできるし、子供と一緒に楽しめる」ということで、みんながパン作りに殺到したから起きたと。
その場合、その横にはきな粉とか、片栗粉が山ほど残っているわけです。
なら、きな粉クッキーを作ったりできると。
小麦粉よりも多少値段は高くなりますが、目的が「子供と一緒に食べ物作りを楽しむこと」なら、十分に達せられますよね。
これは、「粉ものを混ぜて焼けば、簡単にできて楽しめる」という原理に着目して発想できます。
もし低コストでやりたいなら、お米があれば、お米から米粉を作ることもできて。
すると、せんべいを作って焼いたり、米粉のパンやケーキもできるかもしれません。
これも目的にかなってますし、「そもそも何かを粉にすれば、粉ものを作れる」という原理から発想できます。
普遍的なものほど、使える
で、こういう発想ができるようになると、「普遍的なものほど、使える」と分かります。
例えば大きめの布とか、糸、画鋲、安全ピン、針金、小麦粉、お米とか、そういうのって普遍的なものじゃないですか。
すなわち何にでも加工できる前の、材料にできるものですね。
そういうものを多く持つほど、実は役立てると分かります。
実際、例えば布は袋にもできるし、タオルや雑巾みたいなふくものとしても使えるし、カーテンや間仕切りにも使えるし、敷物にも上からかけるものとしても使えます。
他の例では、針金だって、曲げればフックとかハンガーにもできるし、ワイヤーとして何かを吊るすものとしても使えるし、スマホスタンドみたいな台とか、固定するものとしても使えたりして。
用途は山ほどありますよね。
そして、そういう普遍的なものほど、安価で手に入ります。
安価で手に入って、いろんなものに代用できて、家の中からものを減らせて、他のものを買う必要がなくなって費用削減になって、工夫を楽しめて、災害時でも対応できて、パニックを防げて精神的な安定も得られる。
これって、最高でしょ。
だから、工夫ができるほど、あまり多くのモノやお金を必要としなくなるし、それでも十分満足できると。
もし本当にしっかりとしたものが必要なら、改めてちゃんとしたものを買えばいいわけで。
まとめ
そうやって、代用品を探す方に意識を向けるわけですね。
すると、冷静でいられますし、パニックに巻き込まれなくてもすむかなと思います。
これは、人生でも同じですよね。
私達は、「こうしたいのに、お金がない」とか、「こうなりたいのに、これが足りない」みたいに、いろんな「足りないもの」があります。
それをうまく代用できるほど、願いを実現できるようになります。
そのために、目的と原理を見ましょうよ、ということです。
大体、「お金が欲しい」と言っても、実際は「お金で買える何かが欲しい」ですからね。
なら、その「何が欲しいのか」を明快にして、その原理を知るだけでも、だいぶ実現可能性は変わるわけです。
人によっては、「お金があることによる、未来の安心感が欲しい」かもしれません。
なら、安心感の原理を知ることで、別の形で安心を作ることもできるでしょう。
「お金を使うことによる、自尊心が欲しい」かもしれません。
その場合、自尊心の原理を知ることで、別の形で自尊心を得ることもできるでしょう。
すると、「本当に必要なお金は、ごくわずかでよかった。後は、目的と原理から十分に代用できた」とか、分かってくるんですよね。
なら、「無理にお金を稼ごうとせずとも、必要なだけあればよかった」と分かったりして。
そうすると、たとえお金を稼ぐのが苦手でも、着実に豊かになってゆくこともできると。
こういう発想を基盤にできると、「作れば作るほど、発想すればするほど、豊かになれる」と分かります。
そして、一つの発想が、時間を含めて考えると、将来的に大きな価値になったりするんですよね。
1ヶ月に500円のコスト削減ができるアイデアでも、その後50年使えれば、全体で30万円分を得した発想になりますからね。
「たった一つの工夫や発想が、30万円(1~2ヶ月分の収入量)に値する」とか分かると、楽しくなるし、工夫するほど人生が楽になるものです。
なのでそういう発想も、いいんじゃないかなと思います。
ということで今日は、「足りない時は、代用品を考えよう」、というお話をしてみました。
今日はここまで~。