今日も、クリエイティブなお話です。

今日は、「グルメ系漫画の面白さの本質」ということでお話ししてみましょう。

 

グルメ系漫画のご紹介

まずは一つ、Web漫画のご紹介。

漫画「鳴沢くんはおいしい顔に恋してる」が、紙面連載からWebコミック(コミックぜにょん)連載に移行!

これを知って、ちょっと小躍りしていたり。

 

この「鳴沢くん~」は、あまたある漫画の中でも、特に好きな作品の一つだったりします。

いや、私は「家庭的な恋愛物語」みたいなジャンルの作品が好きで、こういうジャンルの作品ってなかなかないんですよ。

完全に私の趣向なのでおすすめはしませんが、私はこういう落ち着いた家庭的な恋愛物語が大好きだ!(笑

来週(2016年5月21日)ぐらいまでは、コミック第1巻分をまるまる閲覧できるようなので、興味がある方は是非どうぞ。

 

「ワカコ酒」の面白さと、最近の問題点

で、同じくコミックぜにょんにおいて、「ワカコ酒」も連載されてるんですよ。

こちらはドラマとかアニメにもなったので、有名ですよね。

 

ただ、ワカコ酒は、最初の方は最高に面白かったのに、最近はちょっと面白さが欠けてきたように感じるんですよ。

じゃあ、なぜ面白さが欠けてきたのかを考えてみると、「面白さの本質」を外してきたからのように思います。

 

グルメ系漫画の面白さの本質

グルメ系漫画における面白さの本質って、「こういう状況では、こうするといいよ!」という工夫にあるように思います。

例えばワカコ酒で言うと、初期では「仕事でこんな嫌なことがあった。こういうときは、これを食べよう!」とか、「友人との付き合いで、こういうことがあって嬉しかった。こういうときは、これを食べよう!」みたいなストーリー展開だったんですよ。

それが今では、「この料理はこうおいしい」という、料理の紹介だけになってしまっていると。

だから、面白さが欠けてきたように思います。

 

これは、漫画「孤独のグルメ」とか見ると、まさにこの法則を射貫いていると分かります。

こちらもドラマ化されたのでご存じの方が多いと思いますが、この作品も徹底して、「こういう状況では、この料理を選ぼう」っていう選択があるんですよね。

「少し遅くなった昼過ぎ、でも重たいものは食べたくない状況だ。なら、これを食べよう」とか、「野球観戦に来た。それにしても暑い。なら、これを味わおう」みたいな。

そして、味わうコツを紹介しながら、「うん、やっぱりこういう状況では、これが最高だ」みたいに楽しんで、終わると。

 

もちろんそれ以外にも、人間ドラマがあったり、時にバトルみたいなものをしたりもしますが、それらはおまけですね。

基本は、「こういう状況では、こうするといいよ!」という教えがあるわけです。

 

ノウハウ系物語の基本法則:「こういう状況では、こうするといいよ!」

よくよく考えてみると、ノウハウ系の物語では、これが面白さの基本法則のように思います。

「こういう状況では、こうするといいよ!」という内容が、面白さの基本法則だということですね。

 

例えばこのブログでも、ノウハウ系を扱ってますよね。

で、やっぱり面白い記事って、「こういう状況では、こうするといいよ」って流れでしょ。

「大好きなことで独立をしたい。でも、こういう問題がある。こういう状況では、こう考えるといいよ!」

……そんな流れで書いているわけです。

 

また、テレビのノウハウ系番組でも、愚直にこの構成が使われていると分かります。

鉄腕DASHとか、まさにこれをベースにして、それを「挑戦」として演出することで面白さを作っていますよね。

まずは、「こうしたいが、できない問題がある」と、願望と問題が紹介されます。

次に、「こういう状況では、こういう道具やノウハウを使えばいいんです!」と、ノウハウが紹介されます。

そしてメンバーが挑戦して、うまくいくコツや工夫と、その原理や理論などを示していきます。

最後に達成して、「よかったー」とか「うまくできるようになった」と喜んで、当初の問題が解決されたことが示されます。

 

鉄腕DASHもワカコ酒も孤独のグルメも、そしてこのブログも、面白さの構成方法は同じなんですよね。

 

人は本能的に、「うまくいくコツ」を求めている

なぜ私たちはこういう情報を楽しめるのかというと、私たちは本能的に、「こうすれば、人生がよくなる」という情報を欲しているように思います。

それは当然で、「いい情報」を知れば知るほど、豊かになれるんですから。

このブログでもそうですし、ノウハウ系漫画や物語もそうだと。

グルメ系漫画とかで、「こういうときは、これを食べよう。くうっ、やっぱり最高においしい!」とか言われると、同じ状況になるとやってみたくなるでしょ(笑

むしろ、自分からそういう状況を作ってでも、楽しみたくなりますよね(笑

 

だから、ノウハウ系コンテンツで売りたければ、この「こういう状況では、こうするといいよ」という構成にするといいかと思います。

 

「自発的な選択」を見つけ出せれば、面白さを作り出せる

これは逆を言うと、「今日これをした」、「今日これを食べた」だけの内容を面白くしたければ、「なぜそれを選んだのか」を状況から考えるといい、ということです。

例えばブログとかツイッターでも、「今日これをした」、「今日これを食べた」を書くだけでは面白くないですよね。

でも、よくよく考えてみると、そこに何らかの自発的な選択があるはずです。

なぜいろんな選択肢がある中から、わざわざそれを選んだのか。

なぜいろんな料理がある中から、なぜわざわざそのレストラン、その料理を選んで食べたのか。

その「なぜそれを選んだのか」という理由を、状況を元に考えてみましょうと。

 

すると、今日したことや触れたことから、物語を作ることができます。

最初に「今日は、こういう状況だった」という状況を示して、次に「こういうときは、これをしたり、これを食べるといい」という工夫があるはずなので、それを教えます。

必要に応じて、それを味わうコツや、その理由を交えて紹介します。

そして最後に、「やっぱりこうすると、これだけ楽しめたり、安心できる。他を選ぶと、こうはならない」という効果を教えるわけですね。

 

すると、読み手は「そうなのか。いいこと知った!」と思って、ブログや漫画を「面白いな」と感じます。

ただ単純に、「今日はこれを食べた。これをした」よりも、はるかに面白い記事や漫画を作ることができるわけですね。

 

ちょっと言い方を変えると、これこそが「自分なりに工夫した点」だと言えます。

すなわち、以前説明したキャッシュポイントになる、ということです。

 

まとめ

だから、ノウハウ系コンテンツを作りたい場合、「こういう状況では、こうするといいよ!」という要素に着目するといいでしょう。

すると、面白さの構成が見えてきます。

 

この法則は、いろんな場所で使われています。

テレビのノウハウ系番組だけでなく、テレビショッピングとか、雑誌の広告からでも、興味を引いて面白さを生み出すコツを学べるようになります。

この面白さの本質を射貫くことができれば、ブログでもノウハウ系漫画でも、「外す」ことはなくなるんじゃないかな、と思います。

また、日常のちょっとした出来事からでもネタを作れるので、ネタ作りとしても効果を発揮することでしょう。

 

ってことで、今日は「グルメ系漫画の面白さの本質」ということでお話ししてみました。

今日はここまで~。

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