今日は、ビジネスのお話をしてみましょう。

自分の「大好き」を、どうやってお金に換えていくのか、というお話です。

ちなみに今回の記事は、「大好きなことでお金を稼いで、独立をする方法」改訂内容のまとめ記事になります。

 

「大好きなこと」のどこに、お金になる点があるのか

「大好きなことでお金を稼ぎたい」っていう思いを持っている人は、多いんじゃないかと思います。

でも、「大好きなことはあるけど、どうお金にすればいいのか分からない」となって、そこでつまづいている人が多いように思います。

ほら、よく「お金に対する嗅覚」みたいな表現をしますよね。

「これはお金になりそうだ」という感覚なんですが。

じゃあ、どういう部分を見てお金になりそうだと分かるのか、というお話です。

 

ビジネスには「お金になるポイント」というのがあって、それをキャッシュポイントと呼びます。

で、このキャッシュポイントをしっかりと掘り当てられると、ファンが着実にできて、お金がざくざくとわき出してくるようになります。

 

じゃあ、「大好きなこと」のどこにキャッシュポイントがあるのか。

それが、キャッシュポイントは「工夫した点」にある、ということです。

工夫した点に、貴方が提供できる独自の価値がある、ということですね。

そして、お金を効率的に稼ぎたい場合、活動領域をキャッシュポイント、すなわち「工夫した点」に集中するのが効果的です。

(この詳細は、この記事この記事に書いています)

 

「なかなかお金にならない」という人が陥りがちな罠

で、「大好きなことをしているのに、なかなかうまくお金にならない」という人は、このキャッシュポイント(工夫した点)が見抜けていないことがほとんどです。

これを、「大好きなことでお金を稼いで、独立をする方法」の改訂部分から引用してご紹介しましょう。

 

「工夫した点」というのは、言うなれば「こういう問題があったけれども、こうしたらうまくいった」というものです。
ただ単純に、思ったことやしたこと、憂さ晴らしを表現すればよいというものではありません。
自分なりに、そこでどう工夫をして、どうよくしたのか、どうそれを楽しんでいるのか、そこに価値があるのです。

例えば私の知っているクリエイターさんで、ブログで絵日記を書いたり、それを電子書籍にして売り出している人がいました。
絵もそれなりに上手で、構成もしっかりしています。更新頻度も高く、ほぼ毎日更新しています。
しかし、全然売れないのです。
それは、なぜか。
よくよく見てみると、その絵日記で書かれている内容は、「うまくいかなかったこと」ばかりなのです。
「テレビのニュースで政治家の汚職を見て、気が滅入った」とか、「子育てがこんな風にうまくいかない」とか、「今日、こういう失敗をした」とか、そういう内容ばかりでした。
すなわち、キャッシュポイントである「工夫した点」がないのです。

また、他のよくある失敗例で言うと、「ブログを書いているのに、アクセス数が増えないし、ファンも増えない」というものがあります。
よくよく見てみると、そのブログで書かれている内容は、「今日はこれを食べた」とか、「今日はここに行った」、「今日は、こういう仕事をした」などの、したことだけを書いているのです。
これも、「工夫した点」がない典型例です。

大切なのは、「工夫した点」を前面に出すことです。
テレビでひどいニュースを見て気が滅入ったならば、そこでどう工夫をして、自分の気持ちを立て直しているのか。
子育てがうまくいかなかった場合、そこでどう工夫をして、うまくいくようにしているのか。
失敗した場合、どうやって挽回や回復をしているのか。
食事をしたり、旅行や外出をした場合、その料理や場所で、どのようにして人一倍楽しんだのか。
その「自分なりに工夫をした点」に集中して提供してゆく、ということです。(中略)

すると、毎日読んでくれる人やファンが増えて、どんなものを売っていたとしても、売り上げは上がってゆきます。

 

貴方のお店には、何を置けばいいのか

じゃあ、貴方のお店には、何を置けばいいのか。

何をメインにして売れば、お金になって売れるのか。

それについても、以下で引用して説明しましょう。

それでは、貴方の店には何を置けばいいのでしょうか。(中略)
店の中には、キャッシュポイント、すなわち「工夫した点」を置くことになります。
そして、「店の中を見渡すと、右も左もキャッシュポイントばかりだ」、という状態が理想です。
店舗を持たない場合、貴方がお客に提供するサービスメニューの一覧に、これらの「工夫した点」を置くことになります。

逆を言うと、自分なりに「工夫した点」以外のものは、ビジネスのスタートアップ時には置かない方がよいでしょう。
例えばシャネルの店舗では、服や香水、バッグなどの、シャネルという会社が工夫をした商品ばかりが置かれています。
その工夫した点では、必ずココ・シャネル独自の「女性はもっと身軽になって、自由に生きよう」という世界観が出ているのです。

だから、シャネルの店で「高級品だから、ついでにルイ・ヴィトンのバッグも置こう」などとすることはありません。
ヴィトンの世界観は、言うなれば「質実剛健」です。
両者が目指しているライフスタイルは、決定的に違うのです。
言うなれば、フェラーリが目指している世界と、トヨタレクサスが目指している世界との違いと似たようなものです。
余計なものを置けば置くほど、貴方の世界観は薄れ、競争力が弱くなってゆくので注意しましょう。

 

欠点ですら、キャッシュポイントになる

でも、多くの人がここで、「私にはそんな工夫した点なんかない。欠点ばかりの人間だ」って思うものです。

実は、ありのままの自分になりさえすれば、今まで欠点だと思っていたことも、一瞬でキャッシュポイントに変換することができます

すなわち、欠点ですらお金になる、ということです。

これについても、例を以下で引用してみましょう。

例えば、いつも見栄を張っている人がいたとしましょう。
その人が、「成功者のように見られたいがために、本当はお金がないのに、ブランドもののバッグを持つ」とか、「周囲から『すごい』と言われたいがために、本当は収入が低いのに、高級車を持つ」などと自分を魅力的に演出しても、どんどん貧しくなっていくだけです。
それらは、「ありのままの自分」ではありません。
そもそも、そこにはキャッシュポイントである「工夫した点」がありません。

大切なのは、偽りや虚栄で自分を魅力的に演出するのではなくて、「ありのままの自分」を魅力的に演出することです。
見栄を張る人の例で言うと、「成功者のように見られたい私」、「『すごい』と言われたい私」という本心を、ありのままに出してしまえばいいのです。

すると、「誰だって、成功者のように見られたいですよね。私はそういうとき、こういう工夫をしています」、「誰だって、『すごい』と言われたいという欲求を持ちますよね。私はそういうとき、こう工夫をしています」と、自分なりに「工夫した点」が見えてきます。
それを、周囲の人と分かち合えばよいのです。

すなわち、見栄を捨てた瞬間に、今まで工夫を凝らして張ってきた見栄が、突如としてキャッシュポイントになるのです。
この瞬間、人は「ああ、今まで見栄を張ってきて、よかったんだ」と、ありのままの自分を受け入れることができるようになります。
過去の見栄や苦しみ、過ちなども、全てが価値に転換されるのです。

 

むしろ、欠点を持っている人の方が、多くの工夫をしているものです。

欠点をカバーするために、今までいろんな対策をしてきたものですから。

すると、「長所にキャッシュポイントを見つけやすい」だけでなく、「欠点にこそキャッシュポイント(工夫している点)を見つけやすい」とも言えるでしょう。

貴方は、周囲とは違う何らかの特徴を持っています。
周囲から既に評価されている特徴を、「長所」と呼びます。
一方で、周囲からまだ評価されていない特徴を、「欠点」と呼びます。
すなわち欠点とは、「未来に長所になる特徴」だということです。

それらの特徴を全て受け入れて、その特徴のままで人生を最大限楽しめるように、工夫をしてゆくのです。
すると、貴方は長所と欠点の全てを、キャッシュポイントに変換することができます。

 

まとめ

だから、「大好きなこと」をビジネスにしてゆく上では、「工夫した点(キャッシュポイント)」が鍵となります。

このキャッシュポイントを見抜けるかどうかが重要になるわけですね。

 

大好きなことの中から、自分の長所も欠点も含めて、自分なりに「工夫した点」や「工夫している点」を見極めましょう。

貴方の長所で、どう工夫してそれを楽しんでいるのか。

貴方の欠点を、どう工夫して乗り越えているのか。

それらが、お金を生むキャッシュポイントになります。

そしてそのキャッシュポイントを店に置いてゆく、ということです。

 

大好きなことであれば、必ず何らかの工夫した点を持っています。

というのも、少なくとも他の人よりも工夫をしているから、それを楽しめているわけです。

その「自分が既に持っているキャッシュポイント」に気づくことが重要になります。

そしてそれが、貴方の魅力でもあります。

 

最後に、ビジネスをうまく続けるコツについても触れておきましょう。

キャッシュポイント以外のものを置けるのは、ビジネスが成長期に入ってからです。
「これがないと、お客に不便さを与える」という状況になって初めて、キャッシュポイント以外のものを置くようにしましょう。

ですが当然、キャッシュポイント以外のものを置くと、競争力は低くなってゆきます。
そのため、ビジネスが成長期を終えたり、衰退し始めたら、再び活動領域をキャッシュポイントに絞り込むことが重要になります。
そうすることで再び競争力が高まり、収益率が上がります。
不振に陥った大企業が経営再建をする場合も、基本はこれと同じ方向性で行われます。

 

こういう観点で見るようにすると、自分なりの「お金になる点」が見えてくるかと思います。

そして、この観点こそが、「お金に対する嗅覚」になるわけですね。

 

ということで今日は、「大好きなことでお金を稼いで、独立をする方法」の改訂部分まとめもかねて、自分の「大好き」をどうやってお金に換えていくのか、というお話をしてみました。

今日はここまで~。

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