今日は、ビジネス的なお話です。
お金はやはり重要な要素
自由を得たい場合、やっぱりそれなりにお金は重要な要素になりますよね。
もちろん、うまくランニングコストを下げることで、必要なお金の量を減らすことも効果的でしょう。
でも、それでもある程度のお金は必要なことが多くて。
そういう場合、どうにかして収益を作る必要があるわけです。
そういう場合、「お金を得よう」とするよりも、「豊かさの変換手段持ちになろう」という発想をするのもいいかもしれません。
すると、お金を稼ぐ発想がしやすくなるかなと思います。
お金より、「豊かさ」レベルで少し考えてみる
お金を得たい場合、普通の人ほど「仕事をする」っていう発想になりやすいですよね。
こういう場合、「相手の欲求や要求」が先にあるので、どうしても自分が何らかの枠にはまらなくちゃいけなくて。
なので、自由が好きで個性が強い人ほど、そういう「他者からの仕事を受ける」というのは、苦しくなりやすいと。
それは、仕事内容を自分が自由に決められないからですね。
そういう場合、お金というよりも、「豊かさ」レベルで少し考えてみるといいでしょう。
すると、「自分が好きなことで、自由に仕事を作れる」と分かるかと思います。
豊かさは変換されてゆく
それを説明するために、豊かさの変換について見てゆくことにしましょう。
豊かさって、実はどんどん変換されていくものだと言えます。
例えば土地とか水、穀物の種があれば、そこから米とか小麦とか野菜ができる、という豊かさの変換が起きます。
で、他の例だと、小麦と砂糖があれば、クッキーとかお菓子ができる、という豊かさの変換も起きます。
木材と、のこぎりや釘があれば、それを加工して本棚になったりもします。
水が水力タービンと出会ったり、風が風力タービンと出会えば、電気になったりもします。
そういう風に、豊かさって、ステップごとに少しずつ形を変えていくことになります。
「変換されたもの」ではなく、「変換システム」に価値がある
で、私たちは普通、「変換されたもの」に価値があると思っています。
「土地に価値がある」とか、「小麦に価値がある」、「クッキーに価値がある」とか、そういう発想ですね。
だから、「土地が欲しい」とか、「小麦が欲しい」、「クッキーが欲しい」と思ったりするんですが。
でもそうではなくて、「変換システムに価値がある」と思いましょうよ、ということです。
「土地と水、穀物の種から、米や小麦、野菜を作る部分」とか、「小麦と砂糖で、クッキーを作る部分」に価値がある、という発想です。
お金は、変換システムに支払うもの
そもそもお金というのは、そういう変換システムに支払うものです。
自分ではできないこととか、自分でやると非効率なことを、他者に担ってもらうことで、より効率的に何かを得ることができるわけです。
そういう変換システムが世の中にはたくさんあって、それらがつながることで、普通の人が自分で作らなくても楽にクッキーを味わえると。
クッキー一つを見ても、土地を持つ人、小麦を作る人、クッキーを作る人、配送をする人、販売をする人と、いろんな「変換システム」があると分かります。
細かく見れば、さらに細分化されて、小さな領域があると分かります。
例えばいい小麦の種や肥料を研究する人もいれば、いいクッキーの香料を研究する人、配送のためにコンテナやトラックを作る人、販売システムを作る人など、いろんな変換システムがあります。
すると、世の中にはいろんな商品とかサービスがあるので、膨大な「変換システム」があると分かります。
「少し優れた、部分的な変換システムを持つ」発想
なら、そういう変換システムで、少し優れた部分的な変換システムを持てばいいだけです。
世の中には膨大な数の「豊かさを変換するシステム」があるので、自分が好きなものを選んで、自分なりに工夫して、より効率化すればいいと。
それだけ膨大なものがあるので、非効率な部分システムなんて、いくらでもあると分かります。
もしくは、自分の個性に合う、「こういう作業は、やっていて楽しいし、苦にならない」という部分システムもあるものです。
すると、「今までよりもこれほど効率化をした、こういう商品を提供できます」と示せて、人はそれにお金を払ってくれるようになります。
流行よりも、くたびれた業界にチャンスがある
こういう発想ができると、「流行の業界」よりも、意外と「長年変化のない、くたびれているけど、人々は継続的にそれを欲する業界」にチャンスがあると分かります。
だって、流行の業界は誰もが集まっているので、毎日どんどん研究されていて、競争が起きているわけです。
ネットでのビジネス構築とか、スマホでの利用シーン研究開発とか、大手もいるし、スモールビジネスも山ほど参入していて、そういう場所で個人で勝つのは至難の業(わざ)で。
でも、例えば伝統的なものとか、ローカルなものやサービスで、多くの人が「前任者から教えてもらって、工夫もなく続ける仕事」みたいなものがあるものなんですよ。
そういうものほど、少しの工夫で着実な利益を得やすいし、競争も起きにくいことになります。
リチャード・ブランソンとか、こういう発想が好きな起業家ですよね。
「ごく一部分だけ」担えばいい
そして、そういう部分システムって、ごく一部分だけ担えばいいんですよ。
大きなシステムを持つ必要はないんだと。
「自社で土地を持って、小麦の種を開発して、砂糖や香料も開発して、運送トラックや販売システムも開発して、販売人員も派遣する、クッキー製造会社」みたいにする必要はありません。
それって、すっごい大変なことですからね。
逆に、ごく一部の、小さなシステムでも、飛び抜けたものを作れればそれでいいと分かります。
「種だけ」でもいいし、小麦のようなメジャーな作物でなくとも、マイナーな野菜でもかまいません。
「スイカの種で、寒さと乾燥にとびきり強い品種限定の種」だけでもいいわけです。
それでも、誰もそういうのを扱っていなければ、少しの工夫で独自のものを作れるし、スイカ農家に知らせることができれば、着実に収益にできそうだと分かります。
まとめ
なので、「豊かさを得よう」とするのではなくて、そういう「豊かさの変換システムを持とう」とするのもいいように感じます。
収益作りとかビジネスというのは、そういう「変換システム」ですからね。
そして、大きくなくてもいいので、自分の好みや性質に合うように、小さくてもいい変換システムを持つわけです。
で、その部分では、自分なりの工夫を持ち込んで、今までよりもいいものにします。
すると、それがいいものであるほど、人はそのシステムにお金を払ってくれることになります。
雇われの人ほど「ものやサービスに価値がある」と思いがちですが、起業家やビジネスオーナー、投資家ほど「変換システムに価値がある」と見るわけですね。
こういう発想ができれば、戦いやすい場所を見つけられるし、起業家的な発想ができるかなと思います。
ということで今日は、「豊かさの変換手段持ち」になろう、というお話でした。
今日はここまで~。